伊丹敬之のレビュー一覧

  • 現場が動き出す会計 ―人はなぜ測定されると行動を変えるのか
    経営学者である伊丹さんによる管理会計の入門書。

    現場の会計システムのゆがみや課題を主眼に置いており、定義を羅列しがちな会計学者の教科書とは一線を画している。

    実際に企業で会計・採算管理に従事している人にとって、自身の悩みや疑問点を次々に指摘してくれる本書は、強力な味方となってくれるだろう。
  • 経営戦略の論理 〈第4版〉―ダイナミック適合と不均衡ダイナミズム
    経営戦略について、著者独自の視点から整理・体系化した本。非常に分かりやすく、網羅されている。バイブル的な一冊。独自視点として、見えざる資産の蓄積、人の心理という視点を大きな軸に加えているところがおもしろい。経済的な価値のみでなく、見えざる資産の蓄積が重要であるという視点は非常に学ぶことが多かった。
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  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    経営とは何かをてっとり早く大づかみで知りたいときに最初におすすめしたいのがこれです。とても読みやすくタメになります。 和田
  • 孫子に経営を読む
    日本の経営学の第一人者、伊丹敬之氏
    が経営の視点から読み解いた一冊。

    孫子から経営について含蓄のある言葉
    を30選び、トピック毎に再構成した
    内容。

    それにしても、著者が選ぶ言葉が秀逸。
    「兵は国の大事なり」「兵は詭道なり」
    等の有名な言葉が選ばれている一方、
    「おっ!それを選びますか!」と感心...続きを読む
  • 孫子に経営を読む
    世界最古の戦略書(?)である孫子が、企業の経営戦略にも役立つと言われるが、実際に孫子を読んで、その内容を企業経営向けに理解しようとすると、意外に難しいものである。そもそも「戦争」を前提にして書かれた戦略書なので、競合企業との戦いをイメージするが、単純には対応させられないことが多いと思う。本書で取り上...続きを読む
  • 技術を武器にする経営--日本企業に必要なMOTとは何か
    MOTはManagement of Technologyのこと。東京理科大学でイノベーションに携わる御二方による一冊。

    研究と開発の違い、馬車をいくら改良して も自動車にはならない等、ハッとさせられる分かりやすい事例に加えて、実際にMOT を屋台骨としている企業のミニコラムも面白い。ソニーにおける...続きを読む
  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    経営というものの本質が実に分かりやすく書かれている。「なるほど」と思うことばかり。この手の本では珍しく夢中になって読んでいる。
  • 技術を武器にする経営--日本企業に必要なMOTとは何か
    すばらしい。我々の最高の教科書だと思います。
    会社・部署の全員に読んで、ひとつひとつ整理して
    認識してほしいと思います。私も含めてですが。
    1.イノベーションを経営する。
    2.三つのレベルのMOTと現場の学習活動
    3.研究開発で技術を育てる。
    4.日々の仕事の仕方で技術が育つ
    5.技術の筋のよさを見...続きを読む
  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    とってもいい本。経営を考えるうえで、本当に教科書的な
    本。会社員としては大げさに言うと絶対に読んだほうがいいと
    思うような本です。特にマネージャー層の人たちは
    何度も読み返してもいいと思います。

    この本に書かれてあることで身近なリーダー層・マネージャー層
    経営層に対しての感想がいろいろ書けそうです...続きを読む
  • ゼミナール経営学入門<第3版>
    大学や大学院などで学ぶ経営学の教科書として良書だと思います。
    現実の事象を抽象化・一般化した形で記述されており、具体例もいくつか織り込まれて出てきますが、読み進めるには、自身の経験などと照らし合わせて理解する必要があります。
    その点において、企業での経験が浅い方は読み進めるのに苦労するかもしれません...続きを読む
  • ケースブック 経営戦略の論理(全面改訂版)
    15の経営ケーススタディ形式で展開される本。
    やはり一流企業には、イイ時も悪い時も歴史、社史があって、進化(経営戦略や経営方針などの転換)があってこその現在があるのだと改めて考えました。

    1.AKB48
    2.みずほの村市場
    3.ルミネ
    4.ヤマト運輸
    5.コマツ
    6.サムスン電子
    7.鴻海精密工業...続きを読む
  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    経営の入門書として非常に優秀な本。
    概念や仕組みを解説した本は数あれど、その裏にある意図をきちんと説明してくれており、本当に「考え方」「視点」を提供してくれる内容だった。

    経済組織体と職場共同体という会社の二面性
    付加価値と利益の違い
    人を動かす要因
    逆向きのリーダーシップ
    経営の落とし穴
    などが...続きを読む
  • 経営の力学 決断のための実感経営論
    経営において注意すべき物事の性質について、どのような力が働くか、それに対してどんな反作用があるか、当たり前の事実を正面から見るという本である。

    実証的な本ではないが、人間をよく見た本だと思う。納得出来る。
    その意味でドラッカーの書に似たものを感じる。

    ”私は人が育つプロセスの本質は、「自育」のプ...続きを読む
  • 場の論理とマネジメント
     いくら経営者が優秀だったとしても、社員一人一人が十二分に力を発揮できなければ、
    業績を出すことはできない。そんな社員が働く「場」を論じた本。

     たまに、全員が活発的に発言をし(それが否定ではなく)、どんどんアイディアが湧き誰もが
    そのアイディアに感化されて、また活発的に発言を…。というサイクルが...続きを読む
  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    尊敬する伊丹先生の一冊。
    非常に分かりやすく、経営学の「け」の字も分からない
    高校生が読んでも非常に面白く、かつ分かりやすかった。
    経営学という分野に関心がわいた私にとって
    歴史的な一冊だった。
  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    「会社の仕組み」とあわせて読みたい本。
    特に、経営学の初学者におすすめ。
    浅く広くトピックを網羅しているので、この本をきっかけに、詳細な本を読むとよいと思います。
    伊丹さんが書いている専門書のエッセンスが詰まっているので、この本からそれぞれの本に進んでいくのもよいと思います。
    (はっせー)
  • 経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門
    経営とは何か?について総括的に解説した本。個からはじまってリーダーシップ、会社全体と徐々に視点高度をあげて解説している。総括的に知るには良書。


    ・会社の側から見れば、マネジメントの一つの本質は富と情報と権力と名誉の適切な分配にある、と言ってもいいだろう。それを分配される個人の側から見れば、会社は...続きを読む
  • 漂流する日本企業―どこで、なにを、間違え、迷走したのか?
    日本企業が配当を重視して投資を実行してこなかったことで成長しなくなっている姿を30年間くらいのデータで示しており面白い

    中小企業よりの書き方と今後の施策が現実的でない点は気になる
  • 漂流する日本企業―どこで、なにを、間違え、迷走したのか?
    『日本漂流:失われた30年の経済解析』
    統計情報 ☆☆☆☆☆
    解釈   ☆☆☆☆
    未来への提言☆☆
    ーーーーーーーー
    【はじめに】
    「失われた30年」という言葉は、日本経済の長期停滞を象徴するフレーズです。しかし、その実態を正確に説明できる人は少ないでしょう。この本は、マクロ経済の視点からミクロ経済...続きを読む
  • 経営学とはなにか
    経営学の体系として、
    ・未来を設計する
      現在の立ち位置(誰のための何者になるか)を設計し、さらに将来どうなりたいかを描く
    ・他人を通してことを成す
      組織として成果をあげるための影響システム(適切な権限委譲、コミュニケーションと調整のしくみ作り、インセンティブシステム)と自己刺激のシステム(理...続きを読む