伊丹敬之のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
働くとは何か、企業とは何か、リーダーのあり方、経営のあり方など、経営する視点に立って物事を考えることができる。
この中で、リーダのあり方に関してピックアップしてみた。
□「経営とは、他人を通して事をなすこと」人を動かすことの大切さ
□「将というもののありかたは、まず群を統制し、兵の心を掌握することにあって、いかに戦うかは、そのつぎにくることである」
□リーダーの要諦 P108
?部下たちに仕事全体の方向を指し示す。
?部下たちが仕事をしたくなる、やりやすくなる環境を整備する。
?部下たちが自分でやるプロセスを刺激する。応援する。
□凡庸な教師は命令する。良い教師は説明する。優 -
Posted by ブクログ
前半部分は、伊丹敬之の本にしては退屈だな、と思いながら読んでいたが、後半はかなり面白かった。「この本は、企業組織の中でマネジャーやさまざまな立場のリーダーになることをめざしている人たちに、企業の経営というものをどのような眼で見ればいいのか、その見方を書いた本」というのが、筆者自身が書いたこの本の紹介文である。前半は、企業とは何か、とかという、なんだろう、この本の「前提条件」みたいなものが書いてあるが、その部分は、はっきりと退屈。後半の事業や企業の戦略論的な部分になると面白くなってくる。別にリーダーをめざさない人が読んでも、普通に面白いと思う。平易な文章と内容であり、読みやすい。
-
Posted by ブクログ
伊丹敬之と加護野忠男のゼミナール経営学入門を読みました。会社で研修を受けるための事前学習教材として配られたものでした。いつも仕事でルーチンワークとして行っている事業計画や評価面談、戦略の策定、インセンティブというようなものが、経営という観点からどのような意味があるのか、ということを解説した入門書でした。リーダーシップとは何か、とか組織文化はどうあるべきか、パラダイム転換を実行するためには、など仕事に生かせる知識がいっぱいでした。ただ、やはりビジネス書なので、ミステリのように謎解きがあるわけでもない、ヒーローもののようにわくわく感があるわけでもない。もちろん、面白くないわけではないんですけどね。
-
Posted by ブクログ
四つのオーバーエクステンションの共通点
これまでの二つの章で詳細に紹介してきた四つのオーバーエクステンションには、少くとも以下のような五つの共通点がある。
(1)到達点に大きな夢がある
(2)そのときの組織の能力基盤をかなり超えた挑戦であった
(3)さまざまな困難な新しい仕事を現場が始めざるを得ない
(4)当初は組織内でそれほど支持されていない
(5) 途中でさまざまな想定外の困難に遭遇する
オーバーエクステンションの三つの基本論理
なぜ、オーバーエクステンションが能力基盤の拡大・強化につながり、それが企業成長のバネになるのか。
その基本論理の三つのキーワードは、夢、緊張、覚悟である -
Posted by ブクログ
経済の流れをウォッチする意義を見出せていないので、読む
人の感情→経済の変動→企業行動という流れがあり、それを想像し先に動くことが、変化を生き抜く力となる。そして、その人の感情→経済変動と成り立ちを理解するためにマクロ経済学がある。
企業(産出)、家計(消費)、政府(運営)の3主体がお互いに期待感を持つ状態が景気を上向かせる。その期待感は、株価であったり政策であったり消費者物価指数などの日々の人の行動が集約された情報・指標から得られる。
そして、人本主義で緩やかな変化が特徴の日本の産業では、為替や海外情勢など目まぐるしく変化する与件を素早く理解し行動を変え始めないと、途端に時代から遅れて -
Posted by ブクログ
ミスミで有名な三枝 匡氏との共著である『「日本の経営」を創る』を読み、著者伊丹氏の日本企業論をもう少し読んでみたくなって本書へ。同時並行で同氏の『漂流する日本企業』も読んでいるので、少し前のこちらは少しインパクトにかける。いつもながら私の読み方の問題であり、本書の問題ではない。
日本の金利はほぼ一貫して下がり続けたが、投資は増えなかった。家計も金融資産を積み増しながら住宅投資を減らし、企業も負債を返済し続けながら投資を減らしていった。金利も安く、デフレで物価も下がっていたがのに、総額としての民間消費は微増。金融資産が増えると家計に余裕感を生んで消費を増やすという「資産効果」の仮説が成り立たな -
Posted by ブクログ
コロナショックは、発展へのチャンス。世界的危機が日本企業に与える影響を、マイナスではなくプラスの面から解説。危機をバネに、日本企業が発展するためのモノの見方を示す書籍。
戦後の日本を襲った経済危機は4つある。大きさの順に並べると、
①バブル崩壊
②コロナショック(原因はシンプルだが対策が難しい)
③オイルショック(原因がシンプルであり対策もシンプル)
④リーマンショック(世界的な金融システムの機能不全故に、対策は各国による金融市システムの再構築と経済刺激策)
となる。国内外で人の流れが滞るコロナショックは対処が難しく、バブル崩壊に次ぐ深刻な危機。
コロナショックは、世界経済に大きな変化をも