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目的を達成する戦略に必要なのは、顧客ニーズをダイナミックにとらえ、競争優位を構築し、資源・技術を利用蓄積し、人の心を動かすこと。ロングセラーテキストを、戦略のエッセンスがより分かるように全面改訂。
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Posted by ブクログ
そもそも経営戦略とは何かという基礎から始まり、顧客適合/競争適合/資源適合/技術適合/心理適合について、それぞれ述べられています。かなり古い本ですが第4版が去年の10月なので、現在の企業にもすぐに適用できることが多く、また事例も端的でわかりやすいです。 特に印象に残った、戦略の技術適合より ・コア...続きを読む技術をなんと思い定めるか ・コア技術のずらしと再定義 ・コア技術のずらしを行ってある部分を生かそうとする日本企業と、コア技術からジャンプしようとするアメリカ企業 ・肯定技術(自社の既存技術の延長線上)と否定技術(既存技術の代替や存在価値を0にしてしまう)の共存 ・共存の難しさは3つ。 1.セルフカニバリを心理的に許容できるか 2.肯定と否定の二重投資の苦しさ 3.肯定技術の現業が持ってる技術の多くが、否定技術の事業化に必要だが、その組織内転用が心理的にできるか ・そのため戦略として、「肯定と否定の共存」を明確に打ち出し、否定技術をことさらに重視する姿勢をきちんと示さないと、否定技術は隅に追いやられる ・これが技術転換をテコとして使っている戦略 内容が濃く1回では咀嚼しきれないですが、近いうちにじっくり丁寧に再読したいです。
日本で有名な経営学者の著書。もう第4版で初版から32年も経過しているとのこと。 他の経営学のテキストに必ず著者の論が登場するので、ぜひ原書をということで一読しましたが、かなり読みやすい内容でした。 また「見えざる資産」「あえて不均衡をつくる」「人間心理へのフォーカス」などといった、企業内部志向で日本...続きを読む人のメンタリティを重視した著者の経営戦略に対する論理には、かなり共感してしまいます。 なるほど、日本の経営学に関する有名著書の一つだなと納得してしまいました。 もちろん、市場・顧客、ビジネスシステム、経営資源(見えざる資産含む)など、しっかりと基本部分も解説していますので、教科書的な位置づけで利用できます。 繰り返しになりますが、いままで自分が読んできた経営書の中で、日本における経営戦略の教科書はどの本がお勧めですかと聞かれたら、自信を持ってこの本と答えます。
経営戦略の古典的名著ということで、ある人から推薦され、 読んでみました。 自分が生まれる前くらいに初版が出て、 年を追うごとに改定され、現在が第4版。 これだけのロングセラーなだけあって、 実際に読んでみるととても読みごたえがあります。 第4版は、事例を少なめにしたということなので、 ある程度の社...続きを読む会人経験がないと、 何を言っているのか分からない作りになっているかもしれませんが、 その代わりに考えさせながら読ませてくれる本です。 (実際、自分も技術のところは、あまり経験がなく、 イメージできないところもありました。) 驚かされるのは、伊丹先生のロジック構築力。 時間の推移も考慮しながら、論理のミーシー感がハンパないです。 決して簡単な本ではないですが、 経営を考える人は一度は読んでみたい本かと思います。
競争戦略における、適合=Fitに焦点を当てた戦略本。著者曰く、長期的に成長できる戦略とは、ダイナミックかつ不均衡でなければならない、と。イノベーションを起こすためには、経済合理性だけでなく、戦略を下支えする技術的資産が不可欠であると同時に、本気で世界を変えようとする想いもなくてはならない、と読み取っ...続きを読むた。運送業など、マニアックな事例もなかなか面白い。
戦略とは、『将来のありたい姿』と『そこへ至るための変革のシナリオ』の流れの設計である。 シナリオ構想は、次の順序で描く。 1.目標、2.ありたい姿、3.現状、4.変革のシナリオ
「戦略は人間くさくてはならない」という言葉に共感 いくら絵に書けても実践、実行するには人が動かないと何も始まらない
第4版の読後感… よく、学者の書くものは「後付け講釈で実務に役に立たない」という意見と、逆に「普遍的な形に整理してエッセンスを抽出してくれるので、大いに考えさせられる」という真逆の意見を聞きますが、この本はまさにその両極の評価を得るであろう本。 実務書と思って読むと、明日から早速役立ちそうな、すぐに...続きを読む実務に応用できそうなことはあまり無い。逆に、ある意味「哲学書」として読むと(笑、示唆に富む箇所多数。 個人的には、戦略の実行には、あえて不均衡を起こしダイナミズムを誘発するアプローチが、縮小均衡状態に陥っている場合には有効(但し当然リスクを生じる)という指摘箇所に深く感じるところあり。この章だけを掘り下げて1冊の本にして欲しい位。(笑
経営戦略について、著者独自の視点から整理・体系化した本。非常に分かりやすく、網羅されている。バイブル的な一冊。独自視点として、見えざる資産の蓄積、人の心理という視点を大きな軸に加えているところがおもしろい。経済的な価値のみでなく、見えざる資産の蓄積が重要であるという視点は非常に学ぶことが多かった。 ...続きを読む <メモ> ・目標だけでは企業は動き出せない。企業の内側の事業活動の具体像をきちんと構想しない限り、実際には現場が動き出せない。企業のありたい姿と最初の一歩(変革シナリオ)を明確にしなければ戦略を作ったことにはならない。 ・変革のシナリオを描くにあたって注意しなければならないのは、現状の分析から出発させないこと。現状分析から始めると、あるべき姿は描けなくなるのが人間のつね。大きな成果は期待できなくなる。 ・戦略が現場の仕事の内容を変えると、カネの流れ、情報の流れ、感情の流れに変化が起きる。変化を全て考えないと、戦略が企業の長期的発展経路に与える影響は十分には見えないことになる。戦略によって生まれる情報の流れと学習の効果、人々の心理や感情に配慮した内容になっていなければならない。 ・カシオやシャープの30年間に及ぶ発展の経路の基礎部分は実はLSI生産での細かな仕事の線引きによって決まっている。ビジネスシステムの設計が企業全体の発展の基礎を決めている。 ・経営資源についての選択の決定は配分の決定と、蓄積の二つがある。経営資源の現在の配分の仕方が将来の蓄積のパターンを決めてしまう。 ・事業活動のためにとにかく必要という経営資源と、事業をうまくやっていくのに必要な経営資源の二種類がある。情報的経営資源はどちらかというと後者にあたる。競争力の真の源泉となるのは、見えざる資産なのである。それゆえ、戦略的重要性をもつ経営資源である。 ・見えざる資産の蓄積の鍵はいかに情報の流れを自社がコントロールするかということ。技術のノウハウを例にとると、蓄積しようと思ったらノウハウの発生プロセスを企業が自らの手の中に入れることがもっともよい。市場のニーズについての情報をスピーディーかつ雑音なく入手したいなら、最も集めやすくなるよう流通のプロセスでもっとも情報的に大事なところを自らの手中に入れるのがもっともよい。流通直はんかはまさしくその意味がある。 ・情報流れのプロセスをコントロールするには、二つの見極めが大切。一つは欲しい情報が豊かに流れるのはどこか。どんな業務が豊かな情報の流れを担うのかという見極めである。もう一つは豊かな情報が流れる業務をどの程度自分のコントロール下におかなければならないのか。完全にコントロール下におく以外にもやり方はある。 ・カネも情報も事業活動のインプットでありアウトプットでもある。いかにインプットを有効に利用するかだけではなく、アウトプットの蓄積がどのように効率的に生み出せるかという視点も重要。利用と蓄積の両にらみ。 ・情報は本質的に次の三つの特徴がある ①同時に複数の人が利用可能 ②使いべりしにくい ③使っているうちに、新しい情報が他の情報との結合で生まれることがある ・ニーズは束になっており、つぎの四つの要因に分類できる ①製品そのもの ②価格 ③補助的サービス(アフター・支払い条件・購入しやすさなど) ④ブランド(製品やサービスのイメージ、社会的評価) ・古いニーズでの商社の戦略が新しいニーズへの対応の障害になってしまいがちなのは、二つの理由がある ①新しいニーズが生まれつつあるときに古いニーズへの対応も同時並行でやらざるを得ないため。戦略的自由度が奪われる ②古いニーズ対応のためにこれまでの投資と蓄積された資源を新しいニーズにもなんとか利用できないかと自然に考えてしまう。戦略が偏りがちにならい、適切に対応する戦略的自由度が結果的に失われる。 ・ニーズの変化への戦略上の対応 ①ある程度予知可能な変化に対しては、それを見越した戦略展開の案を持つ。 ②ニーズの変化を把握しやすい仕掛けをもつ ③かなり不確実なニーズの変化に対しては、様々なありうるニーズに対応できる見えざる資産を蓄積しておくこと。 ・実験的な製品分野、市場分野をニーズの最前線につねにもっておくこと。変化の起きやすいところにアンテナの役割をする製品や市場セグメントをつくること。ビジネスシステムの戦略も大きな役割を果たすことは多い。流通直販化、顧客との共同開発、営業技術部など。 ・客が客を呼ぶことの原因 ①特定顧客に受け入れられることによって製品企業のブランドイメージ、口コミ広告のチャネルといった見えざる資産が蓄積されること。テコ効果。レファレンスポイントとなる顧客を勝ち取ることに資源と神経を集中することが重要。 ②顕示効果。混んでるところはより込んでくる。 顕示効果をいかにうまく演出するかが重要。顕示効果がでる量まで個か役を集める工夫。人に見せやすいような設計など。 ・顧客には収益性の客、成長性の客、見えざる資産の客の三種類がいる。対応は大変だが、自社が学習するための顧客をポートフォリオに加えることも重要。 ・差別化のためのビジネスシステムの論理 ①統一の論理。目的とする差別化が明確に意識され、統一意識のもとにシステム全体が設計されているか ②本丸の論理。本質的要因に徹底的に対応したシステムになっているか。たとえば価格が差別化ポイントであれば、圧倒的に低価格を実現できるような低コスト供給のシステムが作れるか。 ③細部の論理。 ・見えざる資産を活用して相乗効果を狙っていくことが重要。 ・資源の本質は二つある ①資源が戦略実行のインプットでもあり、アウトプットでもある。見えざる資産とカネはこれを満たしている ②資源蓄積は時と共に、戦略の実行と共に変化していく。 ・心理適合。一体感を生み出すか、勢いをつくるか。 リーダーシップが最も人の心を動かし、インパクトをもつ。 ・不均衡戦略は見えざる資産と人間心理の二つの論理があるからこそ望ましい。経済論理からすると不均衡は矛盾であり非合理。不均衡戦略は合理的に機能し、有効な施策である。刺激となる。新たなイノベーションになる。
従来のポーターに代表される、静的な経済学的分析に基づく「カネ」の論理を中心とした戦略論と対照的に本書ではよりダイナミックなアプローチかつ「情報」「ヒト」の論理に重きをおいた戦略論である。わかりやすさからしたらポーターはピカイチといえるが、奥深さ(当然わかりずらさもある)からすると本書はよく書けてい...続きを読むる。 本書では成功する戦略の共通パターンが、戦略の各要因がまわりの環境といかに「適合」すべきかという視点で記述されている。それらの要因は外部要因(顧客、競争)と内部要因(資源、技術、心理)に分けられる。適合のパターンも「能動的適合」と「テコ的適合(いってみれば逆張りのように普通と反対のことをすることによって力を働かせるようなもの)」このように非常に抽象的なコンセプトが並ぶのでわかりづらい点は否めない。 従来の戦略論やマーケティングなどでは製品、顧客、競争といったポジショニングばかりが論じられるのに対し、ここではむしろ企業内部のビジネスシステム(ポーターでもバリューチェインとして論じられるが)と「見えざる資産」(ノウハウのような情報)をそこでいかに蓄積すべきか、働く人間の心理をいかに動かすかということが論じられている点がユニークで面白い。また適合において、あえて不均衡を作りこむことでストレッチ・レバレッジをかけ緊張や力を与えることにより戦略を効果的に機能させるという考え方も非常に共感を覚える。
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