漂流する日本企業―どこで、なにを、間違え、迷走したのか?

漂流する日本企業―どこで、なにを、間違え、迷走したのか?

2,640円 (税込)

13pt

4.3

統計データに基づく経営分析から読み解く日本企業の50年史
「企業成長なくして、経済成長はない」

日本経済の成長の低さの原因を、政府の経済政策のまずさに求めることも多い。
しかし、日本企業の経営そのものに、経済成長の低さの原因があるのではないのか。

設備投資、海外展開投資、人材投資を30年にわたって、ケチってきた日本企業の実態が本書に掲載されているデータと分析で明らかになる。そして、投資をされなかったお金は株主の配当へと形を変えていた。日本の大企業の株主分配率(配当/付加価値)は1990年代には4%未満だったが、2021年には20%を超えるまでになっている。配当の額は設備投資の額を超えてしまっている。人を大切にする日本企業が株主主権の経営をするようになってしまった。

日本企業は、今こそ、従業員主権という経営の原理を思い出す必要があるのではないか、そして、大きな投資に挑戦すべきではないか、と著者は説く。

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漂流する日本企業―どこで、なにを、間違え、迷走したのか? のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1.90年バブル崩壊までの日本は「不動産資本主義経済」=金融依存→現代は「株主資本主義」=Equityに変わりつつある
    CEOへの配当増・自社株買いによる株価引上げ圧力
    特に外国人株主比率の上昇・・・現代の帝国主義
    2.経営者の変化 
    「リスク管理」を得意とする官僚型経営者ばかり
    利益重視→経費抑制

    0
    2025年03月11日

    Posted by ブクログ

    日本企業に対する著者伊丹氏の「正義感」が溢れる内容で、非常に良いなと思った。しかし、これはある意味での警鐘でもあり、このままだと危ういという危機感でもあるのだろう。大企業と中小企業を分けてその利益処分を分解しての推移をデータで示しながら考察を述べる。非常に説得力のある良書。だが、説得力がある分だけ、

    0
    2025年02月18日

    Posted by ブクログ

    自身が経営者として感じていた「株主への配分の過剰さ」を明確に説明してくれてる書籍。自分以外にも同じことを考え、発信してくれている方がいらっしゃることに感動。「投資をやめるな」「従業員主権を」というメッセージは、これからの経営者人生にとっても貴重な金言となろう。

    0
    2024年04月23日

    Posted by ブクログ

    日本企業が配当を重視して投資を実行してこなかったことで成長しなくなっている姿を30年間くらいのデータで示しており面白い

    中小企業よりの書き方と今後の施策が現実的でない点は気になる

    0
    2024年05月14日

    Posted by ブクログ

    『日本漂流:失われた30年の経済解析』
    統計情報 ☆☆☆☆☆
    解釈   ☆☆☆☆
    未来への提言☆☆
    ーーーーーーーー
    【はじめに】
    「失われた30年」という言葉は、日本経済の長期停滞を象徴するフレーズです。しかし、その実態を正確に説明できる人は少ないでしょう。この本は、マクロ経済の視点からミクロ経済

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    産業構造の転換などの要因などもあり、そのまま鵜呑みにできるわけではないけれど、提示された危機感にはうなづける。

    さて、自分はこの環境下でどうやって経営者としての器量を磨けば良いのだろう。

    0
    2024年03月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大企業は設備投資より配当のほうが多くなった。
    バブル前より従業員数は増えている。人口は変わっていないから雇用参加率は増えている。
    金利低下で売上経常利益率は増えた。
    設備投資がないから自己資本比率が上がった=ROEが下がった。
    メインバンクが頼りがいがなくなった=手元資金を増やす。設備投資は行わない

    0
    2024年06月07日

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