竹林七草のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めての作家さん。
入社当日に会社が倒産し路頭に迷った夕霞の目に留まったのは、国土交通省の臨時職員の貼り紙であった。
一章の採用試験で合格した夕霞のついた仕事は、地縛霊を幽冥界へご案内する仕事であった。
もう、わくわく感満載の本です。
ライトノベル大賞の作家さんで、スラスラ面白く読めてしまいますが、結構重いテーマを扱っています。
夕霞が一人前になるまで物語は続きそうな予感がします。
イラストが雛川まつりさんでそちらも楽しめます。
でも、こんな話を書いて地縛霊に恨まれないかなとちょっとだけ作家さんが心配です。あっ、地縛なので大丈夫か。
他の作品も読みたくなりました。 -
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Posted by ブクログ
一巻に引き続き面白かった!
猫にしておっさん陰陽師であるタマの視点から語られる現代日本の怪異譚。
このタマが非常に魅力的なキャラクター。
猫又にして長く生きている故どこか達観したようなところもありつつ桜子の可愛がりようといったら。
心配しすごく大事にしている様子がとても微笑ましい。
また、なんだかんだで命のことを信頼していることもすごく伝わってきます。
ストーリーや展開も素晴らしい。
前半でちょっとした事件を描き、そのすべてを伏線とした後半の物語は見事の一言。
日常のコメディシーンやクライマックスのバトルシーンも安心して読めます。
万人にオススメの作品。 -
Posted by ブクログ
すごく面白かった…!
語り手は陰陽師の家系である藤里家の猫又陰陽師、タマ。
家族が皆亡くなり孤独の身となった藤里家の末裔、桜子を暖かく見守っている存在です。
タマの桜子の可愛がりようといったらw
桜子の祖母である春子の相方であったタマにとって、桜子は孫同然の存在なんだよね。
もう一人の語り手、桜子の友人である命もいいキャラw
一言で言うと、腐ってます←
桜子やタマとの掛け合いは面白いし、情にも熱い。
ただ、腐ってます←
これら主要キャラはもちろん、サブキャラも敵キャラも存在感は相当なもの。
どのキャラも魅力溢れる、素敵なキャラたちです。
キャラのみならず、ストーリーも面白いです。
バ -
Posted by ブクログ
シリーズ第1弾。
まれに憲法の適用外になっているにもかかわらずこの国の
国土を占拠し、不法に居座り続けている方々がいる。
かつては国民であった者たち-死者と呼ばれる方たちだ。
特に施設、交通網への不法占拠率が高く、悪影響を
引き起こしやすいのが地縛霊の方たちだ。
自身では移動する事もままならない地縛霊の方々に、
ご理解ご納得いただいた上で幽冥界までご案内するのが、
幽冥推進課の仕事だ。
読んでから、そういうことでしたかぁ~っていうのが
わらわら出てくるんだけど、知らない現象も結構あったり、
こうすればいいのにって思った事が当たったり、
その手があったか!とか、一緒になって楽しめました。