あらすじ
健全な国土のため、地縛霊を説得して立ち退かせるのが専門の幽冥推進課で、臨時職員として働く夕霞。過疎の村に一人残る老人が抱える未練や、就活に失敗した女子学生にとり憑いた恐ろしい死神など、難題が続く業務に体当たりで取り組む夕霞だが、相棒の火車先輩が妖怪としての力を失い、消滅の危機が迫って!? この国に暮らす人々が遺した想いを描く、笑えて泣ける心霊お仕事コメディ第3弾!
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Posted by ブクログ
死神:人を恨んだり憎んだりといった悪い未練を抱えて死んでしまった霊が、同じような思いを抱えてしまった人間を死者の世界へと引き摺り込む
人が明日も生きていこうとする限り、どんな手を使おうともまずは今日を生き延びなければ全てが始まらない
Posted by ブクログ
久しぶりにこのシリーズを読んだが、話題が二つとも現代に密着したもので他人事とは思えずスイスイ読めた。就職浪人も過疎化や限界集落の問題など、わかりやすく、今の世の中の問題を突いているので、小さい子でもわかりやすくて読める本だと感じた。
Posted by ブクログ
国土省幽冥推進課の臨時職員の夕霞は今回も直情径行ながら相手に寄り添って仕事をしようと奮闘する。第1話は美しき夫婦愛の話。第2話の就職できなくて首を吊った地縛霊が妖怪化した死神の話で、これが怖い。就職浪人の苦しみも如実に伝わってきて、これもなかなか辛い。しかも、普段は猫の姿の火車が本来の火をまとった車になって、幽冥界に消えてしまう。人間たちの火車への思いがもうなくなってしまっているからなのだ。しかし、夕霞には起死回生の秘策があった。いやはや、これには驚く。なかなか感動的だよ。
Posted by ブクログ
三巻目にして初めて悪意のある地縛霊が登場した。
そう言えば、一般に幽霊と言えば「怨み晴らさで〜」と言うのが定番と言えば定番なので今まで出て無かったのがむしろ不思議なくらいだな。
死神となった彼女の事情は理不尽で哀しいけれど、夕霧の魂の叫びが届いて良かった。
そして今巻は日本の古い文化の衰退にからんで一話目の最後の村人の話や火車先輩の消失話も。
いやあ、初めて火車先輩の見せ場だったけど、さすがに勇壮。でも復帰できて良かったね。さすがにバツが悪そうだけど^^
そしてこの物語の魅力はやっぱり夕霧の真っ直ぐな行動だな。
これからも先輩にどやされながら正規雇用目指して頑張ってもらいたい^^
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
一章 いまも居間にいますからね。
二章 死神と、火車先輩の遺言。
三章 火車先輩のためのお葬式。
幕間。
火車先輩の事が気になって、前の巻を読んだ後に
ちょっとズルをしました(;^_^A
ここでは死神が、似たような心境の人を呼び集めて
自殺者を増やすという設定ですが、個人的な経験では
集まった霊は悪意の塊となって自殺の名所が作られます。
恐ろしい場所ですよ。