国谷裕子のレビュー一覧

  • キャスターという仕事

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    真摯さ、真面目に取り組む姿勢は、どんなときでも良い印象を受ける。『もしドラ』で「真摯さ」が大事だと書いてあったのを思い出した。クロ現やクロ現+が終了時間ギリギリになったり、途中で切れてしまったりしたのを観たことがある。原則ゲストを呼んでの生放送であって、流れによって司会者がゲストから言葉を引き出していくためそういうことが置きうるのだなと、現場のギリギリ感がよく分かった。

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    2018年01月19日
  • キャスターという仕事

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    ・テレビ報道の危うさ
    1 事実の豊かさを、削ぎ落としてしまう
    2 視聴者の感情の共有化、一体化をうながしてしまう
    3 視聴者の情緒や人々の風向きに、テレビの側が寄り添ってしまう
    ・わかりにくいことをわかりやすくするのではなく、わかりやすいと思われていることの背景に潜むわかりにくさを描くことの先に知は芽生える

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    2017年10月03日
  • キャスターという仕事

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    政権にぶっこみ過ぎたことでクローズアップ現代のキャスター降板となったと巷では言われている国谷さんが、テレビの仕事に携わり始めてから、クローズアップ現代のキャスターとして番組が終わるまでを振り返った本。
    結局、現政権にだけ批判的だったというわけではなく、聞くべきことを聞くという彼女のスタンスを貫いたっていうことだけだよな。忖度せずに。
    「聞く」と「聴く」のスタンスは、キャスターだけでなく、我々も人の話をきく際には意識するべき点だと思った。

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    2017年09月03日
  • 憲法という希望

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    学生時代、憲法を勉強していて、憲法の体温を感じたことはなかった。
    ところが、この本は全く違う。
    政府任せにして批判ばかり繰り返す日本人になってはいけない。

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    2017年07月13日
  • 憲法という希望

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    普段読まないジャンル。
    監査でもよく言っている、フレームワークを使って考える、の憲法版(憲法がフレームワーク)。

    ・国家権力の三大失敗「無謀な戦争」「人権侵害」「権力の独裁」
    ・憲法はこれを防ぐためのもの
     (リスクに対するコントロールですね)
    ・訴訟戦略の巧拙
    ・道徳よりも法務教育!
    ・人権侵害は、少数の人にのみダメージがあり、その他の大多数にとっては、あまり影響がない。だからこそ、憲法で保障される。
    →民主主義と多数決は同じでないという理解が大切。

    一番意外だったのは、松田さん(松田公太)の参議院での質疑。議院内閣制にあって、弊害も目立つようなこの頃を鑑みると、こうした質疑を憲法を使い

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    2017年07月01日
  • ジハーディ・ジョンの生涯

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    テロ防止法等によって規制を強めたことや、空爆が結果、狂気のテロリストを更に増やしているのではないかと思う。
    テロリストによりムスリムに対する差別が生まれ、一般的なムスリムの人たちが住みにくい環境になりその人がまたテロリストへ・・悪循環をたちきることはできるのか

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    2017年03月01日
  • キャスターという仕事

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    情報を編集して、伝える。インタビューでメッセージを引き出す・創り出す。
    その丁寧な仕事の重要さが伝わってくる。

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    2018年10月20日
  • 憲法という希望

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    今年5月14日に大阪弁護士会が主催して行われた憲法講演会の講演と対談をもとに、加筆・修正してまとめられた本。講演会に行けず残念に思っていたので、読むことをすごく楽しみにしていました。

    先の見えない息苦しい世の中、その原因を突き止め進むべき道を確かめるためには学問に触れること。そこには人類が積み重ねてきた歴史や知恵があり、何らかの筋道を見つけることができるのではないか。憲法を学ぶことで、「『込められた本当の力』を伝えたいし見つけてほしい」とのメッセージから始まりました。

    第1章「日本国憲法と立憲主義」では、
    +憲法は国家の失敗を防ぐための法律
    +尊厳の担い手になった個人が公権力担当者に憲法を

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    2016年10月10日
  • ジハーディ・ジョンの生涯

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    あるジャーナリストが関わったモハメドエムワジの生涯の話なんだけど、イギリスのムスリムの生活やMI5など日本と全然違う環境で知らないことが多かった。いろいろなテロ対策をうつ治安当局だけど、結局それがテロリストを生み出すのか。

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    2016年08月21日
  • キャスターという仕事

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    国内国際、政治、経済、地域、生活、教育、災害、事件、等々、世の中のありとあらゆる課題を正面から取り上げ、深めていく。頭が下がります。「ハルバースタムの警告」、なるほど。テレビに限らず「分かりやすさ」を求められる今日ですが、世の中、そんな単純じゃないですよね。複雑極まりない。単純化ではなく、手間をかけて深めていくことが、今、全てに求められている気がします。国谷さんの言葉、力強いですね。一語一語にエネルギーを感じます。マスコミ界にはもちろん、我々一般人としても肝に銘ずべきことが沢山見つかりました。

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    2024年04月20日
  • キャスターという仕事

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    国谷裕子(1957年~)氏は、大阪府生まれ、聖心インターナショナルスクール、米ブラウン大学卒。父の勤務に伴い、幼稚園から中学校まで、ニューヨーク、サンフランシスコ、香港、日本を行き来しながら過ごした。P&Gジャパンに就職するも1年で退職し、その後、知人の紹介でNHKに仕事を得、「NHKニュース」英語放送の通訳者、ニューヨーク総局のリサーチャー、「ワールドニュース」駐米キャスター、「NHKニュースTODAY」の国際コーナー担当等を経て、1993年4月から2016年3月まで23年間、「クローズアップ現代」のレギュラーキャスターを務めた。現在は、東京藝大理事、国連食糧農業機関(FAO)日本担

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    2024年01月17日
  • キャスターという仕事

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    クローズアップ現代のキャスターとして政治、経済、社会などを鋭い語り口で切り込まれた国谷氏の新書。何事にもフェアで真摯な態度で臨まれていた姿が懐かしい。TVのエンタメ化の裏で報道番組の公平公正のあり方が変わっている、との一文に深く納得した。

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    2023年09月25日
  • 憲法という希望

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    著者が書いたというのではなく、大阪弁護士会が主催した講演会での講演をもとにした本。後半は国谷裕子さんとの対談になっている。国谷さんの夫が大阪の弁護士さんだからこういう企画ができたんだろう、きっと。
    ふだん新聞やメディアで見かける著者のコメントからすると私と同じ左寄りの人という印象だったんだけど、初めて著書(この本)を読んでみるとそうでもない。ま、それも当然で、著者は憲法学者として原則的に憲法という枠組みに沿って物事をとらえ発言しているに過ぎない。そして、それがやや左寄りに聞こえるということ。そうなるってことはつまり、現在の日本国憲法では「自由」や「平等」といった左派的思想が味つけのベースになっ

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    2021年12月31日
  • キャスターという仕事

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    ネタバレ

    キャスターという仕事 (岩波新書) 新書 – 2017/1/21

    キャスターとは不明瞭なものをはっきりと定義付けすることだ
    2017年4月3日記述

    クローズアップ現代で23年キャスターを勤めた国谷裕子氏による自身とクローズアップ現代を振り返った書籍である。

    ただ単純にわかりやすいだけを目指すのではなく、ものの底流に何があるのか
    どんな背景があるのか等の映像では伝えきれない面を言葉で伝えてきたのだという。
    確かに本書を読むとクローズアップ現代という番組がそうだった事に気がつく。
    普段ニュース7の後でそのまま見ていることも多かった。しかしもっと注意深く視聴しておけばと悔やまれる。

    彼女が1

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    2023年11月02日
  • HOPE―――都市・企業・市民による気候変動総力戦

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    難しい!
    だけど今の時代では、本当に大切なこと。
    脱炭素社会の実現に向けたさまざまな考えや提言が盛り沢山。
    環境問題と都市計画
    道路と脱炭素
    車と脱炭素


    視野の広くなる本だ!

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    2021年09月22日
  • スノーデン 監視大国 日本を語る

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    大量監視社会はコロナ禍の今、切実な問題と化しているように感じる。中国のように人々の行動を監視し、感染拡大を防止することが良いという捉えられ方だ。
    だがこの本に出てくる方だけでなく、コロナ収束の名目で政府が一度監視という強力な権力を持ってしまえば、収束後もその力を手放すことはないだろうと警鐘を鳴らしている専門家が多くいた。

    また、先日監視カメラを追跡したことによって犯罪の容疑者を早く確保することができたとの報道を受け、やはり監視は必要だというネットでの書き込みも見られた。

    このように監視は致し方ないことという風潮が強まっているが、もう一度監視について考え直す必要があると、この本を読んで感じた

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    2021年08月28日
  • クローズアップ藝大

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    <目次>
    第1章  大巻伸嗣
    第2章  菅英三子
    第3章  山村浩二
    第4章  前田宏智
    第5章  江口玲
    第6章  黒沢清
    第7章  熊倉純子
    第8章  黒川廣子
    第9章  小沢剛
    第10章  日比野克彦
    第11章  高木綾子
    第12章  箭内道彦

    <内容>
    当然「クローズアップ現代」のもじり。プロデュースは、第12章の箭内道彦教授(いつの間にか藝大の教授なんだ)。そして著者(インタビュアー)の国谷裕子は藝大の理事になっていた。「クロ現」の通り、著者は藝大教授にグイグイ鋭いインタビューが続く。それも面白いが、「芸術」と「社会」とのつながりを皆が真剣に考えていることが凄かった。自分も「芸術家

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    2021年06月02日
  • HOPE―――都市・企業・市民による気候変動総力戦

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    マイケル・ブルームバーグ氏の実行力とカール・ホープ氏の熱意がタックを組んだ快作。
    日本にもこんな救世主が欲しい。
    一人ひとりが声を上げる、関心を持つ、自分事として取り組めるのか。
    環境問題について多くの参考にするべき点や学びがある。

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    2021年05月14日
  • 憲法という希望

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    さらっと読める憲法の本。面白かった。
    最後に推薦書をいくつか挙げてくださっているのでこれから少しずつ読んでみようと思う。

    ・選択的夫婦別姓訴訟のアプローチについて
    ・辺野古基地問題からみえる現政権の憲法観

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    2020年05月04日
  • キャスターという仕事

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    クローズアップ現代のキャスターを長年務めている国谷裕子の自伝的内容。

    自分はクロ現見てないのであまり詳しいことはわからないが、硬派な番組の裏側を知ることができた。

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    2020年04月10日