国谷裕子のレビュー一覧

  • クローズアップ藝大

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    芸術はコミュニケーションの一つ。一つのメッセージを伝えるのに、どのアイテムをどのように使い表現するかで伝わり方が全く違う。

    そんなことは直接的に書いていないけど、すごくそう思った。

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    2024年05月03日
  • スノーデン 監視大国 日本を語る

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    スノーデンさんの告発の内容に似た近い話は、少しずついろいろな人達がいろいろなところで発言はしていたことが多かったはずですが、まとめて公になったことは画期的なこと。
    日本の首相まで監視されているとか、公人でも個人でも、権威ある人たちのことでも、監視しようと思えば監視されてしまい、プライバシーや人権や尊厳なんか関係がなく、知ろうと思えば知られてしまう日本人。
    スノーデンさんが告発をしてくれたから多くの人たちも知ることができた。

    刊行にあたって エドワード・スノーデンからのメッセージ
    第一章 米国国家安全保障局による大量監視の実態と日本
    エドワード・スノーデン 国谷裕子
    第二章 9・11以降の監視

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    2024年04月27日
  • クローズアップ藝大

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    題名に惹かれて手に取りました。藝大って先生が「芸術家」なんですね。当たり前かもしれないけど。それと、典型的なクラシカルな音楽と美術のイメージしかなかったけど、映像、アニメ、デザイン、そして社会との関係構築、課題解決、、、。この世に「アート」と関係ない世界はないんではないかと、自らの狭い認識を打ち破っていただきました。なダイバーシティなど寛容な思想が広がる一方で不寛容で排他的な息苦しい空気間に満ちている昨今、AかBのどちらか、ではない、CとかDとかを提示してくれるアートの力、切り札ではないでしょうか。

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    2024年03月05日
  • クローズアップ藝大

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    国谷裕子が東京藝術大学で「藝大」を学びながら、「教育」と「アート」と「社会」を考える。

    あのクローズアップ現代のキャスター降板後、国谷裕子さんは東京藝術大学理事を務めているという。本書は藝大の教員との対談を通じて、芸術とは何か、社会とのつながり等を考える試み。

    あのベストセラーに「秘境」と評された芸大について、焦点を合わせ正にクローズアップする。大学のHPの企画が発展した本。

    各教員の芸術に足を踏み入れるきっかけ、恩師との出会いなど。さすが取材のに長けている筆者ならでは。

    コロナ禍や不況でメセナ活動ほか芸術に対する風当たりは強い。そんな中だからこその芸術、アートの大切さを教えてくれる有

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    2022年02月01日
  • キャスターという仕事

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    世の第一線で放送された番組の制作者のひとり、キャスターとして見て捉えた世界を知れる本。

    また、国谷裕子さんの職業半生を自伝的に知れたこともとても印象的だった。たまに番組を見ていた当時はまったくそう思わなかったが、国谷さんが帰国子女であり日本語にコンプレックスを抱えてキャリアをスタートさせていたというのはとても意外で、人に歴史ありだなと思った。

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    2021年12月28日
  • ジハーディ・ジョンの生涯

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    中盤はだるくなって飛ばし読みしちゃったけど、どうして平凡な幸せを手に入れたいだけだったはずの人たちが、殺人に手を染め、他者を拷問するほどに先鋭化してしまうのかが怖くなる本だった。

    日本でも、団塊の世代の学生運動で人を焼き殺したり、仲間内で殺し合ったのも似たような心理状態だったのかな?
    渋谷暴動事件も浅間山荘事件も理解できない。なぜあんな蛮行を?

    当事者たちはイデオロギーがどうのこうのと言い募るかもしれないけれど、ただ単にサイコパスだったか、人間関係を含む異常な環境から抜け出せず人間性を見失ってしまったかという話なんじゃないのかな。

    単なるサイコパスはそれほど多くはないはずだから、つまり異

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    2021年12月16日
  • キャスターという仕事

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    NHK「クローズアップ現代」のキャスターを1993年の初回から2016年まで23年にわたり務め終えてまもない頃の国谷さんの著書。彼女が出てる番組を何度かは見たことがあるけれど、一方で絶賛する人がわりと身近にもいながら番組の進行役としてしか認識していなかった自分。
    ところが、この本を読むと彼女が23年もの間、真摯に伝えることをまっとうしようと番組に向き合ってきたことがわかる。この本では「キャスター」といっているけど、彼女自身が本書中で紹介しているように、米国ではこういう立場の人は、メディアの情報を視聴者に渡す最後の走者という意味で「アンカー」という。彼女はその責任を十分に認識しながらアンカーを務

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    2021年12月12日
  • クローズアップ藝大

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    このタイトルを思いついた時点で優勝という感じですが、藝大の教授陣へのインタビューを中心とした本です。このインタビューに出てくる方々は孤高の芸術家ではなく、どの方も社会とのつながりを考えているのが印象的です。他の教授陣もそんな考えなのか、他の方のインタビューも読みたくなりました。

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    2021年09月14日
  • キャスターという仕事

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    毎日幅広いテーマに自分の言葉で切り込むクローズアップ現代が好きだった。気になるテーマの深層も、知らなかった国内外の問題も、日常生活では見過ごしてしまいそうなニュースを伝え、知識の窓を広げてくれた。
    その番組の製作過程や、よく知らなかった国谷氏自身の経歴など、番組ファンとして十分に楽しめた。
    ニュースもネットのおすすめ順、フィルターバブルの中で満足しかけていた自分への警告になった。
    一方で、国谷氏が言葉をどれだけ大切にしていたか、文章の端々に表れており、深く共感した。

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    2021年08月23日
  • クローズアップ藝大

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    書店でタイトルを見て、思わず手が伸びました。NHKのドキュメンタリー番組で『クローズアップ現代』のキャスターとして長らくご活躍された国谷裕子さんの著書です。この番組は大好きで、よく見ていました。番組は今も続いていますが、国谷さんが作り出したスタイルは、踏襲されているようです。
    著者プロフィールを見ると、1993年〜2016年の間『クローズアップ現代』のキャスターを務め、今は東京藝術大学の理事になられているそうです。そんな縁があって、本書ができたんですね。
    芸術と社会との接点を模索している現場の姿を見せていただける書籍になっています。芸術にも様々な形があり、初めて知るものもありました。金属を加工

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    2021年08月03日
  • クローズアップ藝大

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    東京藝大の理事として、国谷裕子さんが教授にインタビューを行って、東京藝大の良さや今後のあり方を対談形式で記録。インタビュアーが優れていると読み物としても面白く、芸術が現代に必要なこともよく分かる。

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    2021年07月29日
  • キャスターという仕事

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    そんなにずっと見ていたわけではないが、私はNHKの「クローズアップ現代」という番組が大好きだった。
    時事ネタもあれば、必ずしもそうでないものもある。
    基本的には固い内容が多かったようにも思うが、時々スポーツや柔らかいテーマの時もあった。

    この番組は23年続いていて、その期間はほぼ私が働き始めてからの期間と重なるのでいろいろな見方もしていた。
    一時期は「クローズアップ現代」を文字起こしするという人がおられてそのメールマガジンを購読していたこともある。

    この本は、その「クローズアップ現代」のキャスターを務めてこられた国谷裕子さんのキャスターとしての自叙伝のような形になっている。
    キャスターとし

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    2019年09月10日
  • キャスターという仕事

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    国谷さんのクローズアップ現代、すごく好きだった。視聴者目線を徹底してたんだね。
    もがいてキャスターになっていった過程も、初めて知った。
    インタビューという言葉の力で、真実を浮かび上がらせようとしたっていうテッド・コペルの番組、見たいな。

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    2019年06月05日
  • 憲法という希望

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     「憲法の本」というと,硬いんじゃないかというイメージが先行するのだが,本書は,その先入観を気持ちよく砕いてくれて,とてもスイスイと読むことのができた。

    社会に息苦しさが蔓延しているとすれば,それは国家が何らかの失敗をしているということであり,その解決の道筋は憲法に示されている可能性が高い。今こそ,憲法に託された先人たちの知恵に学ぶべきだろう。(はじめに)

     法律が、過去のさまざまなトラブルの経験から成り立っているように,憲法も悲惨な人間の失敗からできている。だからこそ,もし,いま変な息苦しさが社会に蔓延していると感じるのなら,それは,どっかでまた以前と同じ失敗をしようとしているのかも知れ

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    2019年06月05日
  • キャスターという仕事

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    2年ほど積ん読にしていたものを、仕事に対する迷いが出てきたこの時期に読ませていただきました。国谷さんがいかに真摯に、キャスターという仕事に取り組まれてきたかを知り、いまこの本を読めて良かったと思います。
    常に多角的な視点、対立する2つの意見の間にある「無限のグラデーション」に光を当てようとされていたことが印象に残りました。

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    2019年05月04日
  • キャスターという仕事

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    NHKクローズアップ現代のキャスターであった国谷裕子氏が23年に渡る番組を振り返りつつ、キャスターという職業への矜持を述べる1冊。著者が地に足のついた国谷氏、しかも出版が岩波新書という組み合わせ。内容は期待を裏切りません。
    原稿を忠実に正確に伝えるのがアナウンサー、伝える言葉を自ら探し出すのがキャスターという明確な区別から始まり、キャスターとして守り続けた事を番組制作の裏側を紹介しつつ述べています。平日に毎日4日間連続で放映された「クローズアップ現代」の舞台裏は非常に興味深い描写でした。
    国谷氏が述べるキャスターの仕事とは1.視聴者と取材者との橋渡し、2.自分の言葉で語ること(自分の主観を表現

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    2019年01月12日
  • HOPE―――都市・企業・市民による気候変動総力戦

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    アメリカの実業家的な自信まんまんソリューションではあるのだが、やってやれないことはない、挑戦せよ、というメッセージは参考になる。

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    2018年12月21日
  • キャスターという仕事

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    "23年間NHKクローズアップ現代のキャスターを務めた国谷さん。これまでの仕事を振り返って語る自伝的であり、キャスターとはどのような仕事かを語りつくした一冊。
    インタビューをする場合、相手の人がどのようなことを成し遂げてきたのかを学んでおかなければならない。その方法なども気になるところだが、取材や資料の読み込み方などは特に触れられていない。
    プロフェッショナリズムに徹した彼女の生きざまが語られている。
    今後はどのようなご活躍をされるのだろう。これからも応援しています。"

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    2018年11月25日
  • キャスターという仕事

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    N○ケー、稀有な人材を手放したのう。クレバーな国谷さんの目線で、社会情勢が色々な方向から深く見えてきた気がする。もう一度番組を見直したいし、興味を惹かれた題材もあり。今後の彼女の動向も気になります。

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    2018年11月10日
  • キャスターという仕事

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    ネタバレ

    実家に住んでいた頃は、
    よく見ていた番組、「クローズアップ現代」。

    キャスターの国谷さん、カッコいい女性だなあと思っていました。


    本書を読んで、相当な覚悟で挑んでいた番組だったことがよく分かりました。

    私事ですが、
    ちょうどこちらを読んだ時期、
    この先、無謀と思われる大きな仕事が待ち受けています。

    ときどき、
    「引き受けなければよかったなあ」と不安に思う時があり、そんな最中に、本書を読みました。

    勇気づけられました。

    「真正面から取り組み覚悟」

    「ひたむきに」

    「全身で」

    「真剣勝負」

    このような言葉が、私のプレッシャーを心地よいチャレンジ精神に変化させてくれました。

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    2018年07月07日