前田康二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず見出しだけ読んで、当たり前な話と感じるかそうではないか、自分に必要かどうかわかります。社会人みんなが読むべきというよりかは、正社員でもバイトでも、仕事をしていても自分の努力が認められないと感じている人向けの本ではないでしょうか。
もしくは、とてもわかりやすくまとめられているので、社員教育の担当になったばかりの人にも、オススメだと思います。
会社や上司が認めてくれない時に、相手のせいにする前に読んでみるといいでしょう。OJTがしっかりしてるところであれば、触れられることが多い内容ですが、そうではない所に勤めている人には、あながち気づいていない人が多いような気もします。 -
Posted by ブクログ
本書には、フランスのことわざ・名言が42個載っています。この言葉たちは、真面目で、息苦しくなりがちな私達日本人を、スッと解放してくれるでしょう。1日に1つずつ読んで、各項目末の質問に、あなたの考えを書き込んでいってみてください。
著者が、フランス人と交流する中で感じたことを42のテーマに分けて解説。
各題の最後に、「あなたはどう思う?」という質問があるので、それに答えていくと、自分で考える力がつくよ、という本。
フランス式と日本式、時と場合によって使い分けると良いかもしれませんね、というスタンスが、押し付けがましくなくて、素直に受け入れられる。
「人と自分は違う」ことを前提に、違う意見や価値観を知ろうとするフランス式の考え方は、1つの考え方に縛られている時に是非取り入れたい。 -
Posted by ブクログ
『メンターになる人、老害になる人』を読んで強く感じたのは、
メンターと老害は表裏一体だという点だった。
本書は、老害化していく人の特徴や、それを防ぐための考え方を丁寧に整理しているが、読んでいてふと思った。
本書で描かれる「理想的なメンター」の条件──相手に合わせる、感情を優先する、知識を攻撃に使わない──を満たしている存在は、実は人間よりも**AIの方が近いのではないか、と。
人は善意からでも簡単に老害になるが、AIは少なくともマウントを取らない。
そう考えると、これから残るのは「学び続ける人」か「老害化した人」か、その中間はどんどん消えていくのかもしれない。
メンターとは何か。
老害とは何か。
そして自分は今どちら側に立っているのか──それを静かに突きつけてくる一冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルに惹かれて手に取った一冊。
本書は「なぜ“できる上司”が“できる部下”を潰してしまうのか」という問いに対し、著者自身の経験をもとに、上司・組織・本人それぞれの要因から丁寧に整理している。
特に印象的だったのは、部下を追い詰める構造が、必ずしも悪意ではなく、「期待」「任せる」「信頼する」といった一見ポジティブな行為の積み重ねから生じる点だ。できる人ほど無理を内面化し、限界を超えてしまうという指摘は説得力がある。
一方で、上司側の視点に重点が置かれており、部下自身が早い段階で取れる対処や、制度設計の観点については、もう一歩踏み込んだ議論があればさらに理解が深まったと感じた。また、「できる上司」という言葉が複数の意味で使われているため、読み進める中でやや混乱する場面もあった。
それでも、部下の不調や離職を「個人の弱さ」ではなく「構造の問題」として捉え直す視点は、多くの職場にとって重要だと思う。管理職だけでなく、仕事に真面目に向き合ってきた人ほど、一度立ち止まって読んでみる価値のある本。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ会社のお金に関わる不正(不正会計・粉飾決算・使い込みなど)が、なぜ“普通の人”から起きてしまうのか。その心理と、企業側の環境要因を経理の視点でまとめた一冊。
印象的だったのは、
・不正は“悪人”ではなく普通の人が引き起こす
・日本企業特有の「会社は家族」文化が処分を甘くし、不正を温存する
という指摘。
これは民間企業だけでなく、政治の世界にも通じる構造だと感じた。
また、不正に巻き込まれやすい人の特徴として「意思が弱く、迷惑をかけたくないと思い込む」点が挙げられており、昭和型企業文化そのもの。令和では、この価値観のままでは生き残れない会社も多いのでは。
対処法として本書が挙げるのは、
・目立つキャラを演じる
・皆で拒否する
・無理なら転職準備をする
の3つ。今の時代なら、転職準備が一番現実的かもしれない。
経理部門の独立性を高める方法として、担当替えやアウトソースの話も興味深かった。NVDAのように社員・ベンダー・顧客がフラットな構造なら、不正の土壌そのものが薄れるのでは…と読んでいて思った。
結局この本は「企業のお金の不正」を通じて、日本社会に残る昭和型文化の問題をよく浮き彫りにしている。令和でまだこうした会社があるなら、早く淘汰されるべきだと感じた。 -
Posted by ブクログ
この本は、メンターと老害の違いについて、非常に示唆に富む視点を提供してくれる一冊でした。
私自身、現在の職場でメンターのような立場にあり、若い後輩やプロジェクトメンバーとのコミュニケーションに悩む日々が続いています。メンバーの年齢は私より15〜20歳も若く、接し方によっては「老害」になってしまっているのではないか……と不安に感じることも少なくありません。
本書を通して印象的だったのは、「メンターと老害は表裏一体」という考え方です。どちらも“おせっかい”な一面を持っていますが、それが信頼に裏打ちされた行動かどうかで大きな違いが生まれるという点に深く納得させられました。相手の成長を願っていても、過干渉や価値観の押しつけになってしまえば、それは「善意の暴走」であり、相手にとっては重荷になることもあるのです。
とくに「かまいすぎないことの大切さ」という指摘は、自分自身の姿勢を見直すきっかけとなりました。まだ自分は十分に信頼関係を築けていないのかもしれない――そんな自省を促された点でも、非常に考えさせられる内容でした。
構成面では、全体がセクションごとに分かれており、1〜2ページで1つのテーマが簡潔にまとまっているので、気軽に読み進めることができました。ちょっとした空き時間や通勤の合間にも読める分量でありながら、どのセクションにもハッとさせられる言葉があり、メンター的立場にある方にとっては多くの学びが得られる構成になっています。
年齢差や価値観の違いに悩んでいる人、メンターとしてのあり方に迷っている人にはぜひ手に取ってほしい一冊です。自分の接し方を見つめ直すきっかけになり、部下や後輩との関係をより良いものにするヒントがきっと見つかると思います。 -
Posted by ブクログ
企業内でのお金絡みの不正は、どういう人がどの様な環境で、どうしてやってしまうのか。逆にどの様にやられてしまうのか、騙される側の心理、不正の兆候はどの様なものか、また、どの様にして不正を発見するか。不正をしているだろう者への牽制する動き、発見した際の対応などが、様々な会計現場を見てきた「フリーの経理(要するにコンサルタントだろう)」である著者によって書かれている。
経営者がステークホルダーに対して、机上の数字の見栄えを良くする為の不正もあるが、
劣等感・名誉欲、自尊心の欠落、会社への復讐、その場しのぎなどの理由から従業員の不正も多く存在する。
「まさかあの人があんなことを…」というような感じがイイ人、仕事が出来る人、礼儀正しい人などの「いい人」は不正していても見過ごされやすい傾向にあるようだ。
本文中で『経理が優秀であれば会社も発展するし不正も起きない』という趣旨の内容はその通りだと考えるが、『投資、在庫管理、新規事業など、現場の人にお金の使い方のジャッジはできない』という趣旨の内容が書かれていたことは必ずしもそうではないかなと感じる。
心理面や環境・仕組みの面で不正が生じてしまうのは納得できる部分が多い。