【感想・ネタバレ】職場がヤバい! 不正に走る普通の人たちのレビュー

あらすじ

まさかあの人が!――会社の中で不正は常に起こっている。
不正をする会社や社員は、一見して外見も内面もろくでもない奴らだと思われがちだが、実際は違う。「まさかこの会社が」「この人が」と思えるような普通の会社や社員が不正をしたり、他者に不正を強要したりするので、なかなか表面化しない。本書は、経理アドバイザーとして複数業種の会社を見てきた筆者が、会社組織という集団にこそ潜むモラルの脆さを、その経験を通して伝えるもの。不正者の言動や伝票の出し方など、経理ならではの視点から見た笑えないエピソードも加え、組織で働くすべての人に向け、「誰もが不正に手を染めかねない現実」に警鐘を鳴らす。

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Posted by ブクログ

とにかく文章が好みでした

話し言葉とも違う、語りかけに近いけれど過不足なく情報と意見を織り成すような
いつ、自分を含めた普通の人達が取り返しのつかない道に進み得るのか
落とし穴の位置を知っておきたい

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

経営者不正というよりは、そこそこの規模以上の組織内での不正のご紹介。
状況と環境で、誰でも行いうるということがわかる一冊であった

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2021年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

会社のお金に関わる不正(不正会計・粉飾決算・使い込みなど)が、なぜ“普通の人”から起きてしまうのか。その心理と、企業側の環境要因を経理の視点でまとめた一冊。

印象的だったのは、
・不正は“悪人”ではなく普通の人が引き起こす
・日本企業特有の「会社は家族」文化が処分を甘くし、不正を温存する
という指摘。
これは民間企業だけでなく、政治の世界にも通じる構造だと感じた。

また、不正に巻き込まれやすい人の特徴として「意思が弱く、迷惑をかけたくないと思い込む」点が挙げられており、昭和型企業文化そのもの。令和では、この価値観のままでは生き残れない会社も多いのでは。

対処法として本書が挙げるのは、
・目立つキャラを演じる
・皆で拒否する
・無理なら転職準備をする
の3つ。今の時代なら、転職準備が一番現実的かもしれない。

経理部門の独立性を高める方法として、担当替えやアウトソースの話も興味深かった。NVDAのように社員・ベンダー・顧客がフラットな構造なら、不正の土壌そのものが薄れるのでは…と読んでいて思った。

結局この本は「企業のお金の不正」を通じて、日本社会に残る昭和型文化の問題をよく浮き彫りにしている。令和でまだこうした会社があるなら、早く淘汰されるべきだと感じた。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

企業内でのお金絡みの不正は、どういう人がどの様な環境で、どうしてやってしまうのか。逆にどの様にやられてしまうのか、騙される側の心理、不正の兆候はどの様なものか、また、どの様にして不正を発見するか。不正をしているだろう者への牽制する動き、発見した際の対応などが、様々な会計現場を見てきた「フリーの経理(要するにコンサルタントだろう)」である著者によって書かれている。

経営者がステークホルダーに対して、机上の数字の見栄えを良くする為の不正もあるが、
劣等感・名誉欲、自尊心の欠落、会社への復讐、その場しのぎなどの理由から従業員の不正も多く存在する。

「まさかあの人があんなことを…」というような感じがイイ人、仕事が出来る人、礼儀正しい人などの「いい人」は不正していても見過ごされやすい傾向にあるようだ。

本文中で『経理が優秀であれば会社も発展するし不正も起きない』という趣旨の内容はその通りだと考えるが、『投資、在庫管理、新規事業など、現場の人にお金の使い方のジャッジはできない』という趣旨の内容が書かれていたことは必ずしもそうではないかなと感じる。

心理面や環境・仕組みの面で不正が生じてしまうのは納得できる部分が多い。

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2025年02月01日

Posted by ブクログ

会社では経理部にいる。
以前と違い最近はお金そのものを扱う機会は減っている。(仕組みや様々なソリューションにより)。
むしろデータばかり。
環境的には不正し難くはなってきた。

それでも不正はなくならない(世間的に)。
経理視点からするとバレない不正、「完全不正」はあり得ないと思っている。
必ず辻褄が合わなくなるから。

不正はコスパ最悪だと思うが当人は判断できる状況ではないのだろう。

本書は様々な不正に対峙する経理部門や経営への心構えのように感じた。

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2023年04月20日

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