デボラ・インストールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デボラ・インストールのロボット・イン・ザ・スクールを読みました。
ダメ男の獣医師ベンと法廷弁護士のエイミー、二人の娘のボニー、そしてレトロな箱形ロボットのタング、卵形ロボットのジャスミンのイギリスでの生活を描いた物語でした。
ボニーが学校に行く年齢になって通学の準備をしているとタングも学校に行きたいと言い出します。
ベンとエイミーは学校と掛け合ってタングが学校に行けるようにします。
ところが、タングは学校で人気者になった一方、ボニーは学校の生活になじめないようです。
ベンとエイミーはボニーとタングの学校の生活がうまく行くようにしようとするのですが、、、
物語の後半では事件が起きて家族は -
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目です。
これまでの2作が面白かったので、新刊も手に取りましたが、少し今までの2作品とは異なり「重い」印象を受けました。
もちろん、これまでも”ロボットを育てる”ということについて周囲からの理解が得られなかったり、”子育て”を通してベンとタングが対立することはありましたが、総じて「経験を通して成長する」物語でありました。
たしかに、本作でも「経験を通して成長する」というあり方そのものは継承されていますが、その経験が「死」や「別れ」といった、タングやポニー(ベンの娘)には理解しづらいものでした。そのためか、子ども→大人への要求というか反応に(子どもたちの年齢から考えれば年相応であるも -
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Posted by ブクログ
タイトルだけを見て、「あっ、とうとうタングが念願を叶えて病院で働くことになったのね」と思った。
ある程度までは正しいのだが、医療職としてではなく、カフェの店員。
タングは中学生に「飛び級」し、アルバイトをするようになったのだ。
では、なぜ「ホスピタル」なのかというと、それはやたらに登場人物が病院送りになってしまうからで…。
元ダメ男、今悩める父親のベン。
このシリーズでは、この人が語り手を務める。
「今思えば、あの時~していればよかった」というようなパターンの語りが多い。
久しぶりに読むから気が付いたのか、この巻だけが多いのかわからないが(確かめる気力はない)、ちょっと気になる。
タングが -
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
主人公のベンは、獣医師の見習いとして働いている。
弁護士として活躍する妻エイミーと、娘のボニーを育てている。
そして、迷い込んできたロボットのタングも。
前作では、そこにもう一体、ジャスミンというロボットも転がり込んでくる。
三人と二台(ベンに言わせれば二人)の毎日が描かれる。
さて、この巻では四歳になったボニーがプレスクールに通い始めたことで、また新たな展開を見せる。
ボニーは集団生活になじめない。
人が大好き、好奇心いっぱいのタングは、学校が羨ましくてしかたがない。
そこで、ベンとエイミーはタングを「生徒」として学校に通わせるよう交渉し、受け入れられる。
ボニーとタ -
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Posted by ブクログ
(過去にインスタで書いた感想です。)
長い夜のお供に持ってきた文庫本( ̄。 ̄;)
酒井駒子の表紙といい、昔ながらのロボットが出てくることといい、惹かれるものがあるのだけど、なかなか読めずにいた(^-^;)
読もう読もうと本を持ち歩いているうちに、ボロボロになって、何かのシミもできて、まさに物語に出てくるロボット“タング”のようになってしまった(;^_^A
まぁ、これはこれでいっか(≧∀≦)
(ここからは別サイトで挙げた映画『TANG』の感想です。)
数年前にデブラ・インストールの原作を読んでからのタングのファンです♪ヽ(´▽`)/
いつか映画化されるだろうとは思っていたけれど、まさか舞台が -
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Posted by ブクログ
前評判通りの可愛らしい冒険物語。
【全体的にネタバレしなきゃ語れない】
読んでいる途中で、なんだか既視感を覚えるなあと思ったら、タングの振る舞いがまるっきり幼児のそれなんだよね。もしかしてと作者の経歴を見てみたところ、実際に作者は「お母さん」のようですね。うん、いかにもお母さんが書きそうと納得してしまった。
中盤までは主人公のベンのだらしなさ、妻のエイミーの冷淡さ、タングとの意思疎通のできなさにちょっとイライラしたけれど、後半で謎が解明されてスッキリ。
次巻を読むほどハマれないかなと思っていたけれども、後半で一気に印象が変わった。何より、ベンとエイミーが変わったんだと思う。タングのおかげ -
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