あらすじ
映画化・舞台化の超人気シリーズ第5弾!
ぽんこつ可愛いロボット・タング、将来の夢へいよいよ第一歩を踏み出す?――生意気盛り、でもやっぱり甘えん坊で心優しいタングと、父親として今も成長中の「元ダメ男」ベン&一家と仲間たちが帰ってきた!
長かったパンデミックが終息し、チェンバーズ一家にも平穏な日々が戻ってきた……はずはなく、ベンは些細な失敗から大怪我を負い病院へ行くことに。さらにタングのことで学校に呼び出されるベンとエイミー夫婦、学校を辞め家庭で学ぶ娘ボニーの大イベント、介護ロボットのフランキーやミセス・カッカー、隣人ミスター・パークスを巻き込んだトラブル、家族の関係がかなり微妙なベンの姉ブライオニーの選択。てんやわんやの毎日の中、タングはエイミーの出産を手伝った時から抱いていた助産師への夢へと、小さな一歩を踏み出すことに……!
1作目『ロボット・イン・ザ・ガーデン』は2022年夏、二宮和也主演で映画化(『TANG タング』)、劇団四季で舞台化。ロボットと人間の心温まる超人気シリーズ、待望の第5弾!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タングがガンダムに興味を持つところが面白い。
確かにガンダムは人型だけどアンドロイドじゃなくて、無機物でも巨人のような迫力があって、不思議な存在。
ボニーの才能開花でコンテストに出場する下りは、自分の事のように嬉しかった。自閉症スペクトラムの疑いがあるボニーは他人の気がしない。その後の事故で自分を責めるところも含めて。
ティーンエイジャーになりつつあるタングの成長が微笑ましい。中学へ飛び級しバイトも始めて、新しい友人も作って。
『ホスピタル』要素が少ないと思ったけど、産婦人科の下りはタングの夢が進んだようでこちらも嬉しくなった。
Posted by ブクログ
一作目から、シリーズで読んでるタングシリーズ。、ロボットのタングとベンの交流。いつの日か現実にロボットが、家族の仲間入りをする時代が来たりしてと思います。映画も観たく楽しみな作品です。
Posted by ブクログ
シリーズ第五弾!!
またもやタングの可愛さにほっこり癒されました♪
本作ではパンデミック後の様子が綴られています。
小学校に通うタングですが新たな問題が勃発。学校の意向にタングが傷つくことを想像してあれこれ思い悩むベン。
自閉症の妹・ボニーの問題についてもだけど、ベンとエイミーの子育てには毎回ハッとさせられることがある。
ボニーの鋭い発言にも時々ドキッ。
次から次へと問題が起こるのですが、家族みんなで向き合う姿がいい。ベン一家を眺めていると何だかホッとするし和む。
タングが手を叩いて足をぴょこぴょこする仕草かたまらなく可愛い。その成長をまた感じられて嬉しい。
そしてボニーの考え方やアイデアもすごい。
一人一人いろんな可能性を持っている。
このシリーズを読んでると「いつかこういう時代がくるのかも」と思えてくる。
人間とロボットの心温まる大好きなシリーズ♪
ほっこり和みたい皆さんにお薦めです。
『あの子なら大丈夫。あなたの心配はあなたのものであって、タングのものじゃない。あなたはタングのことを決めつけすぎる』
『タングにはタングの世界があるのだ』
Posted by ブクログ
お久しぶりのチェンバーズ一家、やっぱりこのシリーズ大好き!
タングやボニーが色々な壁にブチ当る。 タングは人間の学校へ通い、友達と自分との違い、出来ることや出来ないことに気付くがロボットとして人間と一緒に平等に認められたいと願っている。ボニーは家庭学習をしながら親友との喧嘩をきっかけに自分のこと家族のこと周りの人たちのことを考える。ふたりとも成長している!! すばらしいと思うのはベンとエイミー夫妻の子育て、出来る事をできる方がやるというスタンスで問題が起きるとその都度話しあい解決策を探っていく。決して無理強いすることなく、個人を尊重する。
子育てしながら子供に教えられることもあり、確実に夫婦も成長している。
家族はチーム、もう一度子育てできるならこんな子育て憧れるなぁ〜
Posted by ブクログ
第5弾です
タングが学校で授業を妨害!?
宿題もやりたがらない
いったいどうしたのか
タングの成長と新生活のお話し
読んだところだけれど次が読みたくなりました
Posted by ブクログ
成長したタングが学校の学習が面白くなくて、中等学校へ飛び級して行き、友達づくりや、病院のカフェでバイトまで始める。
久しぶりにタングに出会った。嬉しかった。最初の作品から面白くて、ロボットのタングが家族の一員として、皆の中で成長していく様子が楽しみ。
Posted by ブクログ
パンデミックの話をよんだなら
ホスピタルってほどホスピタルではない(本人は)
問題はタイトルとのリンクじゃなくて
タングがいかに人間社会のなかで生きて成長しているか
そしてロボット(マイノリティ)が人間の世界の中で何を感じ
どうしていきたいって悩みを抱え、我慢をして
ひと(ベンとその周り)が少しずつ世界を変えていこうとしていること
いや~ シリーズを読み進めるうちにタングが
どんどん かわいらしい守るべき幼児からか
自我を伴ったかわいい子供になっていき
そのうち中二病を患ったり、生意気な反抗期・思春期を迎えたり
それから自立、家庭を持つことを考えたりするのでは
とも思えるタングを通して人の成長と現実社会の多様性への
心構えを考えさせられ
Posted by ブクログ
ボニーとタングの成長がすばらしい!
こんなに個性的な子どもたち(あえて)を戸惑いながらもしっかり支えられる、ベンとエイミーがまた最高!!
とにかく、表紙の酒井駒子さんの描くタングが可愛いんですよね…
Posted by ブクログ
今作は久々にタングが話の中心…になった部分もありました。
しかしもはやこの作品はロボット=タングではなく、ロボット=AI知能を搭載したロボットたちのことなのかもしれません。
タングが成長するにつれて、人間とロボットの持つ権利の違いが明確になり、それに苦しむタングと、心を痛めるベン。
どうして自分はみんなと違うの?
人間同士ならそれは個性と言われるが、人間とロボットの差異は…。
それだけではなく、人間同士の関係にも多様性が見えてきたので、この先のストーリーはやっぱりタング中心にはならないかもしれないなあ。
でも、明るくて楽天的で、時に癇癪持ちだけど素直なタングの存在は、この作品の癒しだよね。
うーん、可愛いなあ。
Posted by ブクログ
シリーズ第5作目。
前作ではタングの活躍が少なかったのですが、今作は、大活躍。しかし、良い意味でも悪い意味でもですが。パンデミックは乗り越えたもののゴタゴタ続きのチェンバーズ家。ロボットにも心があり、タングも悩んだり考えたりしながら成長していく。ちょっとベンが気の毒と言うか子離れできていないような気もしました。タングだけではなく、他の登場人物も新たな一歩を踏み出したりします。今後のチェンバーズ家、タングの行方が楽しみです。推しキャラのカトウの出番もあり嬉しかった。
Posted by ブクログ
タイトルだけを見て、「あっ、とうとうタングが念願を叶えて病院で働くことになったのね」と思った。
ある程度までは正しいのだが、医療職としてではなく、カフェの店員。
タングは中学生に「飛び級」し、アルバイトをするようになったのだ。
では、なぜ「ホスピタル」なのかというと、それはやたらに登場人物が病院送りになってしまうからで…。
元ダメ男、今悩める父親のベン。
このシリーズでは、この人が語り手を務める。
「今思えば、あの時~していればよかった」というようなパターンの語りが多い。
久しぶりに読むから気が付いたのか、この巻だけが多いのかわからないが(確かめる気力はない)、ちょっと気になる。
タングが小学校の学習に退屈し始め、小学校の校長から中学に行くことを暗に求められる。
タングを人間と同等に扱うことにこだわるベンと、人間ではないことを受け入れてそれなりに対応すべきだという周囲の人との溝が次第に明らかになってくる。
タングはタングで、まるで人間のティーンエイジャーのような言動を取り始める。
おまけに、姉のブライオニーは夫と、彼らの娘、アナベルは、恋人であるフロリアンと関係がぎくしゃくしている。
人間とロボット、アンドロイドとの境目、そして、三者はどういう関係を作っていけるのかについては、まだ波乱がありそうな雰囲気。
次の巻でどうにかなるのか?
Posted by ブクログ
1巻目のタングの冒険譚からボニーが生まれてだんだん教育問題に内容が移行していってあまり好きじゃないなーと思ってたけど、ついつい新刊が出ると読んでしまう。
タングも完璧に可愛いわけじゃなく、どこかしらイライラさせられるし、イギリスの教育制度もよく分からないので、そんなに夢中になっては読めなくなってきた。
タイトルでホスピタルとあったので、タングは助産師になりたかったのでとうとう病院で働くのかなと思ったら、そういうわけではなく…。
次回作に期待しよっと。
ガンダムが出てくると笑った(笑
Posted by ブクログ
いつの間にか成長していたタング。学習レベルと心の成長に差が出てきて、学校の教師もタング自身もそのギャップに苦しむ事に。なかなか大変だなぁ。
それでも、皆で、なんとか乗り越えていく。
タングの学習レベルに合わせて、教材を変えて教えるなんて、日本の小学校では考えられない。
Posted by ブクログ
小説版ロードムービーといった趣きの第一弾から始まった人気シリーズ「ロボット・イン・ザ・ほにゃらら」だけど、第2巻からは日常的な“家庭”がベースとなり、発生する問題も、“いわゆるどこの家庭にも起こり得る”現実的な事柄がベースとなった。その分、話はこじんまりしてしまい、家族や登場人物が増えただけ、タングの存在感が薄れていったわけだけど、この第5巻ではタングがあらためてフィーチャーされ、その成長の過程をきっちり見ることができる。第2巻以降はタングが出る度に癇癪起こしてるだけで、読んでてイライラしたが、今巻では少しだけ大人になったタングを微笑ましく感じることができた。
実は日本で映画化されていたことを今巻を読んで初めて知ったわけだけど、この物語の良さは、小説だからこそではないかと感じる。機会があれば、第1巻の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を読まれることをお薦めしたい。
Posted by ブクログ
ロボットに関するところはSFなのに
それ以外はリアルに現在進行形の
不思議なシリーズの続きがまた出た!
ホスピタルっていうから
タングの調子が悪くなっちゃうのかしらと
心配しましたが
病院が必要なのはベンでした(笑)
共働き夫婦の学校行事参加問題も勃発。
イギリスの課外学習風景を見られて楽しかった。
タングの思考回路は本当に「人間くさい」
そして娘ボニーには、大の仲良しとのケンカや
自由研究コンテストへの出場の問題が。
いろいろ問題が降りかかってきて
たまにキレるベンとエイミーだけど
ふたりの子供たちへの接し方が
やっぱりすごくいいなぁと思うのです。
Posted by ブクログ
人間とロボットの共生というだけではなく、多様な価値を受け入れる世にどう向き合っていくのかを考えさせられる本作。難しく考えずにほっこりするも由。ただ、自身の価値観と相容れないとき、人はどう変容するのか...。その未来はもうそこまで来ている...。