デボラ・インストールのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近、続き物はなるべく避けるようにしている。
ずっと追いかけていくのがめんどくさくなってきて。
完結していないシリーズには特に慎重だ。
二十年、三十年にわたる大シリーズになったら、完結を見届けられないのではないか…?
と思ってながら、つい読んでしまったのが『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。
そして、本書はその続編。
ベンの家の裏庭にタングがやってきて一年半。
エイミーは生まれた子、ボニーといっしょに、ベンの家で暮らしている。
そこにまた一人、ロボットがやってくる。
あのボリンジャー(タングを作ったマッドサイエンティスト)が、タングを取り戻そうとして送り込んだものだ。
不穏な幕開け。
まあ、大丈夫なんだろうと思いながら読み進める。
この新しく来たロボット、ジャスミンがなかなか面白い。
なんと趣味は読書。
ネットに接続されているから、電子書籍も読み放題のはずなのに、紙の本が好きらしい。
そして、好むのは、官能的なレディース小説…。
彼女の発言のせいで、ベンはタングに急遽性教育しなくてはいけなくなったりする。
そういえば、ベンがタングに、ロボットとペットの違いを説明するのに苦心したりする場面もあった。
ロボットとの暮らしは、きっと私たちの「日常」の境界を、少し揺さぶるのに違いない。
ジャスミン、タングと、1歳のボニーの三人の「親」になったベンとエイミーのどたばたぶりに、同情するやら共感するやら。
ちなみに、ベンたちが暮らす未来社会では、勝手にAIを作ってはいけないという法律があるらしい。
ここらへんは、わたしたちの社会ではどうなっていくのかな、なんてことをふと考える。 -
Posted by ブクログ
「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の続編。
先にシリーズ3作目の「…スクール」を読んだので、話がテレコになってしまったが、ジャスミンがベンの家に来た時から始まるお話。
「…スクール」ではすっかりチェンバーズ家の2台目のロボットになっていたジャスミンだが、元はと言えば、タングを取り戻そうとするボリンジャーから送り込まれベンの家の位置情報をボリンジャーに発信するという役割だったのね。
平和な生活を脅かすジャスミンの存在に、ベンはタングをそばに置き続けるため、書類もライセンスもない状態をなんとかしようと悪戦苦闘。そこにエイミーが会社から解雇されるわ、生後9ヶ月のボニーはむずかるわ、もちろんタングは構いたがるわのてんやわんや。
色んなエピソードが積み重なって進む話はタングとボニーの成長を感じさせ、その仕草や口調は微笑ましく、サカナやネコの存在も心を和ませる。
困った時はこどもが解決するという場面も多々あるが、ベン&エイミーvsジャスミンの関係もそうしたタングやボニーの存在から融けていくところが良い。
この本の紹介に『面倒くさくも愛おしい』とあって、その『面倒くさい』はロボットやこどもを指しているものだと思われるが、この本で一番面倒くさいのはビルその人。
エイミーとよりを戻すとか戻せないとか、理由をつけては逃げまくる、その姿にはややげんなり。この微妙な関係(?)を描くパートは楽しめなかった。 -
Posted by ブクログ
小説版ロードムービーといった趣きの第一弾から始まった人気シリーズ「ロボット・イン・ザ・ほにゃらら」だけど、第2巻からは日常的な“家庭”がベースとなり、発生する問題も、“いわゆるどこの家庭にも起こり得る”現実的な事柄がベースとなった。その分、話はこじんまりしてしまい、家族や登場人物が増えただけ、タングの存在感が薄れていったわけだけど、この第5巻ではタングがあらためてフィーチャーされ、その成長の過程をきっちり見ることができる。第2巻以降はタングが出る度に癇癪起こしてるだけで、読んでてイライラしたが、今巻では少しだけ大人になったタングを微笑ましく感じることができた。
実は日本で映画化されていたことを今巻を読んで初めて知ったわけだけど、この物語の良さは、小説だからこそではないかと感じる。機会があれば、第1巻の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を読まれることをお薦めしたい。