平沢ゆうなのレビュー一覧
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宮崎駿より深みがあるか
徐々に衰退してゆく世界 と それを食い止めようとする1人と1台の話が、宮崎駿の世界を思わせる。滅びゆく世界の人々やロボットたちの言動が、宮崎駿より より一層深みがあるような気がする。そして細部まで描きこまれた世界の絵柄がとても素晴らしい。久々に傑作に巡り会えた。
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Posted by ブクログ
『鍵つきテラリウム』(平沢ゆうな)の作者の作品見てる時に発見した『僕が私になるために』。
世の中にはいろんな性の形があると『マンガでわかるLGBTQ+』(パレットーク)や『恋せぬふたり』(吉田恵理香)、『わたしはロランス』(グザヴィエ・ドラン)、『フランシス・ハ』(ノア・バームバック)、『リリーのすべて』(トム・フーバー)などで知りました。
これらで【性の種類】や【性別違和によって抱える悩み】は見聞きして感覚的にわかったものの、
「どうやって体を変えるのか?その具体的内容は?」というところまでは知りませんでした。
本書は男性から女性になられた方の性別適合手術のお話で、勉強になりましたね -
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こういう漫画が読みたかった!
この作者さんの世界観がとても好きです。
戦争が終わったあとの世界で、ちょっとずつ時代遅れになりつつある兵器であり相棒であり人の友であった『竜』。そのお医者さんを目指す女の子たちのお話です。日常の中にある無常と儚さと、日々の幸せと、一生懸命な日々。けっして悲劇的でなく、大袈裟でなく、繊細に瑞々しくそんな感情の機微が伝わってくる。
絵柄と世界観がとてもマッチしてるとおもいます。
主人公は決して特別すぎる人間ではなくて、(いまのところは)ただの女の子っていうのもとてもいい。
最近の剣と魔法の世界は主人公がはじめから特別な存在の作品ばかりなので、そういった作品に辟易してる人は是非。
まだ一巻 -
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人間とロボットの違いとは
とても内容の濃い最終巻でした。一気に今までの謎解きをしてくれた。人間だけ思っていた自分たちが作られた存在だったって。ただ、その作られた存在が人間として生きるには何が必要なのか。そしてこの世界はどれだけ小さい物なのか。この世界観には驚きとあらためて優しさを感じました。良い作品でした。
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やっと大勢の人間と会えたけれど
この巻では大勢の人間に会えたけれども、その場所は後20年も経つと水没してしまう。もう、先の人生を諦めてしまった人間たちと、自分の人生の将来を諦められない兄弟のストーリー。ロボットたちが諦めを知らないで活動し続けていることと相反している人間の描き方で興味深い。
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せつない近未来かな
主人公は医者でもありメカニックでもある高いスキルを持っている。行方がわからない母親を探して、コロニーの中を探索し続けている。出会うのは、ロボットばかりで生きた人間には出会わない。こんなせつない物語がずっと続くにだろうか。そんな事は無いだろうと思うので、次巻に期待。
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最初の話は読んだ
荒廃した世界で彷徨う姉弟の話?、なんで弟はロボットなの?と気になることはあるが最初の看護ロボットの話は普通に悲しかった
多分これからも泣ける話も交えつつ色々謎が解けていくんだろうなと思った -
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いよいよコロニーの秘密が
親子が住むエリアにたどり着いた。ここでは、思い出をどうやって思い出すかが大事で、人間は記憶エリアに思い出を残すけれども、ロボットは初期化すると記憶が無くなってしまうので、思い出を外部記憶メモリーに退避して記録しておくだけ。それでも大事な思い出は残るという事が大事なことかもしれない。
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感動・終末ものが好きにオススメ
今の文明よりも発達したが一度崩壊を迎えた世界で姉弟がある捜し物の為に旅をする話。物語の主題が決まっていてそれを目指しているので今は謎ばかりですがそれがどう明かされていくのか楽しみです。1巻では姉にロボットの整備技能がありそれを用いて鍵といわれるものの完成を目指していること、世界観のあらましが語られました。滅びに向かう世界で破棄されたロボットたちから情報を集めるのですがそこに毎回ドラマがあります。読んでるうちに世界観に引き込まれる物語でした。
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Posted by ブクログ
廃墟作品を検索していて辿り着いた一冊。
遠い未来の「少し不思議」ではなく「サイエンスフィクション」の方のSF。
大きな戦争を経て、崩壊したアルコロジー(アーコロジー)に鍵の素材を回収して回る調査官の物語。
廃墟となった完全環境都市を巡り、生存者・生存ロボとを探し調査していく。
人々が死に、世話をする人間がいなくなったことに気づけず、何十年何百年と働き続けるロボット。
生前の習慣をなぞるタイプの幽霊やゾンビにも通じるのかな。
幽霊やゾンビは、リアリティがないが、ロボットならこういうこともあり得ちゃうのかと思うと、切なく哀しい。
練り込まれた世界観で、まだまだ様々な『物語』をみ