あらすじ
終末世界に残された人間とロボットの物語。戦車ロボットとの戦闘で機械の弟・ピノが大破! ピンチのふたりを発見したのは、ゴミ捨て山のコロニー“スバールカ”で生きる、とある親子。コロニーで目を覚ましたチコは、この場所に母親が立ち寄ったこと、そして「アリスズクレイドル」という遺跡を目指していたことを知り――。機械の身体で生きる弟の過去、母親の行方が明かされる、注目の第3巻!
...続きを読む
人類が衰退し、荒廃した世界を舞台にしたディストピアファンタジー。
滅びゆく世界の中で、生き残った数少ない人類は、【アルコロジー】と呼ばれる完全環境施設でのみ生きることが許されていた。しかし、【アルコロジー】の機能が少しずつ低下し、人類は確実に滅びの道を辿りつつあった。そんな中、“調査技官”のチコとその弟のピノはその原因を探す旅を続けていた。
その旅の過程で描かれている、懐かしい見た目のロボットや、朽ちゆく建物と自然の調和、寂れた遊園地など、どこか切なさを感じさせる描写がこの作品の魅力です。
また、人類滅亡の道へと着実に進んでいる鬱々とした世界のはずなのに、希望を捨てず旅を続ける姉弟のおかげで温かい気持ちにさせてくれる、そんな作品です。
感情タグBEST3
いよいよコロニーの秘密が
親子が住むエリアにたどり着いた。ここでは、思い出をどうやって思い出すかが大事で、人間は記憶エリアに思い出を残すけれども、ロボットは初期化すると記憶が無くなってしまうので、思い出を外部記憶メモリーに退避して記録しておくだけ。それでも大事な思い出は残るという事が大事なことかもしれない。
Posted by ブクログ
人類が衰退し、荒廃した世界を旅する
チコとピノの姉弟のロードムービー。
壊れたピノを修理してくれた
アレクセイの家には
以前、彼女たちの母親が立ち寄っていた。
その息子ユーリィの子育てロボットが
何かを知っているようだが…。
さて、母親の行く先を知ったふたりは
まず鉄道輸送を利用して自宅に戻るようですが
ピノを壊したロボットがしつこく追ってくる!
無事に振り切れるかしらね。
鉄道システムを管理する駅員さんロボットが
わらわらたくさんいて、かわいい〜(*^ 0 ^*)
Posted by ブクログ
遠い未来のSF。
人間とロボットの境界が曖昧な感じの世界。
その境界の説明もなされる巻。
この巻までを世界で起きていることの布石を終え、次巻から回収しつつ「鍵」の話に至るらしい。
前巻のラストから助けてくれた親子との物語。
電車(リニア)で移動する話。
実際、ここまでに撒かれた伏線から、この世界の正体のイメージを膨らませるのは楽しい。
多分外しているから(恥ずかしいので)ここには書かないけど。
遠い未来の電子メールも、「前略」で書き出して「かしこ」で締めるんだなぁと。
多分初回特典と思われる紙切れ(四コマ漫画付き)が入ってた。
アニメイトで買ったからアニメイト特典の紙切れ(四コマ漫画付き)は入ってた。