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人類が衰退し、荒廃した世界を舞台にしたディストピアファンタジー。
滅びゆく世界の中で、生き残った数少ない人類は、【アルコロジー】と呼ばれる完全環境施設でのみ生きることが許されていた。しかし、【アルコロジー】の機能が少しずつ低下し、人類は確実に滅びの道を辿りつつあった。そんな中、“調査技官”のチコとその弟のピノはその原因を探す旅を続けていた。
その旅の過程で描かれている、懐かしい見た目のロボットや、朽ちゆく建物と自然の調和、寂れた遊園地など、どこか切なさを感じさせる描写がこの作品の魅力です。
また、人類滅亡の道へと着実に進んでいる鬱々とした世界のはずなのに、希望を捨てず旅を続ける姉弟のおかげで温かい気持ちにさせてくれる、そんな作品です。
人間とロボットの違いとは
とても内容の濃い最終巻でした。一気に今までの謎解きをしてくれた。人間だけ思っていた自分たちが作られた存在だったって。ただ、その作られた存在が人間として生きるには何が必要なのか。そしてこの世界はどれだけ小さい物なのか。この世界観には驚きとあらためて優しさを感じました。良い作品でした。
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