下田昌克のレビュー一覧
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シリーズ5作目。
新作が出ると必ず読みたくなる。
決して飽きないのは、食べ物に対するアプローチが360度だからだと思う。
意外に庶民的なものが好物だったりする一方で、この食品はここのものが最高、というこだわりがあったり…
懐かしい子ども時代の思い出が浮かび上がったり、馴染みの店の閉店に時代の流れを感じて切なかったり。
他の人の、食べ物に対する姿勢に興味津々、あるいは、料理に欠かせない道具への愛。
文豪の意外な好物を発見したり、後輩に対する気遣いに感動したり。
…と上げていけばキリが無い。
人間にとって、食べるということは生きること。
でも、だいたいは無意識、本能のおもむくまま。
ここまで「 -
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食べ物に関する短いエッセイがたくさん。
この趣を理解するにはもっと知識も経験も積まなければ……!と悔しいような気持ちになるものもあった。
食に対する造詣の深さや探究心には恐れ入るし、わたしももう少し美味しいものを食べることに労力や時間をかけようと思った。
料理の際の表現も面白い。
「にんにくを懐柔する」「にんにくってこんなに性格がよかったのね」
表題の「いわしバターを自分で」はコロナ禍初期の日々を日付順に綴った日記形式になっていたものの一部。
いわしバターの作り方の所に思わず付箋を貼った。美味しそうすぎます。絶対いつか作る。
飲食店が次々に閉まっていって、お気に入りの店を思ってもどかし -
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ネタバレ今回はなんだかいつもと違った気がしました。個人的な感覚だと思うけど。
油揚げをカレーに入れるのと、お麩ってお吸い物とうちの地方ではだぶのときしかほぼ接してきてないので「お麩料理_φ(・_・」と思いました。気になります。
読みたいと思っていた「富士日記」をますます読みたくなりました。写真でしか見たことない田舎寿司のお話もあって、これまたますます食べてみたい。
…あれだ。今回ちょっとハマれてないのは、ネズミ系を食してらっしゃるからだ。さすがに何処のでも危ないと思います。。
でも次作も読みます。なんだかんだ、新しい料理や料理法どの出会いが楽しみ。 -
Posted by ブクログ
第一部は、身辺雑記風。
第二部は新型コロナの日々。平松さんも取材で飛び廻る訳も行かない。馴染みやご近所のお店の苦労が語られる。コロナが落ち着いたら、こんなことあったねと読めるんだろうか。
平松さんも配信ライブ鑑賞するんだ、と読むと、「生きていると言ってみろ」の曲が出てきた。僕は泉谷しげるプロデュースの「昭和の歌よ、ありがとう」CD、DVDで中村中の歌で聴いたけど。そうか、友川かずきの歌だったんだ。
「ダンチュウ」記念号で平松さんとクッキングパパが掲載されている号は、持っているけど、その後のコラボ漫画は見落としているなあ。
とりあえず、ピーマンの塩炒めは作ってみた。もっとまねしなきゃね。
最 -
Posted by ブクログ
食べものの香りというのは
本当にもう、キョーレツですよね。
好きに振れるか嫌いに振れるかが、ちょっと微妙だけど。
好きに振れたとき漂うその香りにすら幸せを感じる。
そんなソウルフード(笑)
551の蓬莱♪
なんか今回の巻は、味園ユニバースやら
奈良漬けやら湖北の名物やらと
関西にも足を運んでくれてて嬉しいなぁ。
他にも「炒飯の音」「コッペパンを盛岡で」や
お母上とのやりとりが温かい「今年の栗ごはん」
私も使ってたゴーフルの「夢の空き缶」のことなど
いつも通りにどこを読んでも楽しい1冊でした。
挿絵に関しては、下田昌克さんになりました。
シンプルで力強い。