下田昌克のレビュー一覧

  • いわしバターを自分で

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    ネタバレ

    あの時期がひしひしと追い出される。息苦しさも、小さな連帯も、良かれと思ってうまくいかなかったことも。

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    2023年04月08日
  • いわしバターを自分で

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    「サンドウィッチは銀座で」など、これを食べにあそこへ、というタイトルでずっときたシリーズ。新刊は「いわしバターを自分で」。このタイトルだけで、コロナ禍の日々のことだ、と気付く。
    あのなんとも息苦しかった日々、毎日怯えたように、萎縮して暮らすしかなかった期間。
    2020年5月半ばだったろうか、スーパーでカゴを持ったまま、売り場に立ち尽くしたことがあった。なんにも思い浮かばない。何を食べたいのかわからない。何を作ればいいのか、何を買えばいいのか、皆目見当がつかない。外食がほぼ不可能で、ちょっとした息抜きもできないから心に余裕が生まれない。
    あの絶望感は忘れられない。

    平松さんも同じように迫り来る

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    2023年03月06日
  • いわしバターを自分で

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    この人の文章力や取材力に魅せられて、最近時々読んでいる。
    本書はコロナ禍の、特に最初の緊急事態宣言の頃に書かれた文章を多く載せる。

    鰯バターや、パセリカレーのレシピも魅力的だが。
    きゅうりが干せるということも目からうろこだが。
    やはりあの頃の閉塞感がよみがえって、ちょっとつらくなった。

    いや、自分など、失職の心配もなく、今思えばのんきな身分だったと思う。
    本書で取り上げられている生産者や町の食堂の経営者をはじめとする食に関わる職業の人たちが、その間どんな苦労をしていたか、どんな知恵を巡らせていたか。
    そのことに思い至って、改めてため息が出た。

    本書で紹介されている枝元なほみさんの「夜のパ

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    2022年11月13日
  • かきバターを神田で

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    なまこ「干されてやってもいいぜ」笑った

    ✳︎とまとを手で裂いたやつ
    ✳︎なすそうめん
    ✳︎パセリぽてさら
    ✳︎きのこスープ
    つくりたい!!!

    ★「食べない」を食べる

    水ナスたべたことないかも、たべたい

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    2022年09月25日
  • いわしバターを自分で

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他

    ふきのとうのゲップ(「待望のふきのとう」)からの、ウニ弁当のじんわり涙が出てくるお話し(「うに弁当を久慈で」)。

    この振り幅にノックアウト。

    出会えてよかった、平松洋子さん。

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    2022年09月13日
  • いわしバターを自分で

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    ”いわしバターを自分で“とは、まさにコロナ禍を反映したタイトルと内容でしたが、これまた素敵で大好きな一冊です。

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    2022年07月28日
  • いわしバターを自分で

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    ネタバレ

    著者は無類の食いしん坊とみた。
    向田邦子を少し彷彿とさせるような…。
    パセリカレー、今度作ってみよう。
    たぬき豆腐を出す居酒屋にも行きたい!

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    2022年05月11日
  • いわしバターを自分で

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    平松洋子氏の人気・食エッセイの最新刊。なに!緊急事態宣言?そんなコロナ禍の食い意地に効く!不安な日常でも、食の喜びは手放しません!!

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    2022年04月12日
  • いわしバターを自分で

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    平松洋子『いわしバターを自分で』文春文庫。

    『週刊文春』連載エッセイの最新刊。連載は2019年12月から2021年9月。いつもと趣が違うことに驚きを隠せない。コロナ禍による巣籠もり生活のためか、いつものような外の店で仲間や友人、知人とワイガヤの食事場面が殆ど無いのだ。

    『いわしバターを自分で』というタイトルからして巣籠もり生活を象徴しているようだ。気になるいわしバターとはそういうことか。

    それでも平松洋子のエッセイは美味い。コロナなど何するものぞと言わんばかりに様々な食材を使いこなし、新たなレシピにも挑戦。ほや飯とパセリカレーは一度食べてみたいものだ。

    本体価格670円
    ★★★★

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    2022年03月10日
  • すき焼きを浅草で

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    平松さんの料理エッセイ。

    やってみようと思ったのは、塩卵とレモンサワー。
    中でもレモンサワーがすごい。

    ドライ人にレモンを漬け込み、スパイスは唐辛子、コリアンダーシード、クローブ、カルダモン。キビ砂糖を加え、ガラスの保存瓶でじっくり寝かせる。注文があると、氷を入れたグラスに注いでウイルキンソンの炭酸で割り、仕上げに輪切りのレモンでグラスの縁の一部をちょいとなぞり、イタリアの塩をつける。

    なんというこだわり。
    いつかはそんな暮らしがしたいものです。。

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    2021年04月10日
  • すき焼きを浅草で

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    安定して読ませる文章だなあ。
    いつもながらおいしそうだし。
    食べたいもの、飲みたいもの、行ってみたい店、見てみたい映画や映像、また増えた。
    レモンサワー(大岩食堂)、映画『焼肉ドラゴン』、映画『日々是好日』、いなり寿司(伊東駅)、中華そば(福壽)、セリそば(泰明庵)、とんそく(かどや)、中華そば(嘉一)、立ち食いそば(福そば)、傷だらけの天使

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    2021年02月14日
  • すき焼きを浅草で

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    久しぶりに東京に出て美術館に行く。
    その時間だけでも至福な時間で、
    「あぁ、私、この時間を求めていたんだ。」と、自分の心がひたひたと水が注がれていくみたいに満たされていくのが分かった。

    完全予約制の展覧会だったので、待ち時間の間最寄りの本屋に寄り、ぼーっと本を眺める。地方の本屋は満遍なく色んなものを揃える傾向があるけれど、東京の本屋はその本屋なりの個性的なコンセプトが感じられたりして、小さな本屋でもすごく楽しい。

    そこで出合った久しぶりの平松さん。
    この人のエッセイは美味しそうで、読んでいて食べることの大切さと喜びを感じられる。そして背筋をスッと伸ばしたくなる。

    あぁそう言えば、私仕事が

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    2020年10月04日
  • すき焼きを浅草で

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    食欲を刺激する文章がずらりでした。まだ体験したことのない味がいっぱいあっていつか体験してみたいです。

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    2020年08月24日
  • すき焼きを浅草で

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    ネタバレ

    東京に住んでいる間に一度、浅草で、浅草の今半ですき焼き食べた~い!と騒いでおりましたが、叶わぬ夢でした。
    が、この本で夢は叶いました。
    やっぱり素敵だ、今半ですき焼き。

    著者の平松洋子。
    最初に彼女を知ったのは読書エッセイだった。読んでないけど。
    しかし気がつくと、彼女は食べ物系エッセイの一人者になっていた。

    「本の雑誌」で立ち食い蕎麦屋について連載しているのを時折読んで、外食中心の生活をしている人なのかと思っていたけれど、この本を読む限り、この人たぶん料理が得意だ。
    ジャムも餃子の皮も自分で作る。
    家の台所に電子レンジはない。
    子育てしながら仕事を持ちながらのこれは、すごい。
    よほど

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    2020年05月28日
  • かきバターを神田で

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    読み終わったあと
    「あ~食べたい!」と猛烈に思ってしまった。
    おでん
    カリーブルスト
    奥渋の台湾料理「麗郷」
    トマトの手ちぎり
    なすそうめん
    さんまのコンフィ
    きのこ鍋
    田部井さんの干し柿


    そして、アボカド円月殺法に驚かされ!
    (今晩やってみよう~)
    さらにさらにとん蝶まで登場するとは!!びっくり!

    あと、ぬるいお味噌汁は笑った~
    実は私、以前同じような経験があるのだけど…
    「ぬるいので温め直してください」と言ったら
    同席していた男性たちが全員ドン引き。
    でもさ、ぬるいお味噌汁ってなんかイヤじゃない?
    ぬる~って感じで。
    熱いか冷たいかはっきりしてほしいのよね。
    このがっかり感…
    わか

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    2020年05月25日
  • かきバターを神田で

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    そんなに分厚くない短編なのに、少し読むたび満足し、なかなか読み終わらなかった。
    美味しいものを目の前にした時の、ワクワクとした幸せな気持ちを思い出す文書。ユーモアもあって、クスリと笑ってしまう。とても楽しいエッセイでした。
    個人的には、表題の「かきバターを神田で」がお気に入り。「ラマダン中」も異国情緒溢れて好きだった。
    食べてみたいものが目白押し。先ずはジャムを煮てみよう。

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    2020年02月03日
  • かきバターを神田で

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    冬の煮卵、かきバター定食、山形の肉そば、世の中の美味しいものと其れにまつわる物事を伝える週刊文春の人気エッセイが文庫に。

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    2019年11月20日
  • 肉まんを新大阪で

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    平松さんのエッセイは
    適度にお腹がすく 
    とりあえず他のものでも
    つまみながら へーふーん と読める
    爽やかで 嫌味がないエッセイですね
    太宰治が愛した
    若生おにぎりと身欠きにしん
    あーそうそう これって学生時代から
    憧れだったんだよなぁ
    いつか津軽で食べてみたいと
    新たに夢ができました

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    2019年01月05日
  • 肉まんを新大阪で

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    次々とおいしいものが出てくる。
    想像してはよだれを我慢する。
    ただおいしいものを紹介しているのではなくその食べ物にまつわるエピソードをとてもうまいこと織り込んでくる。

    それにしても料理ができる人ならさっそくこれ真似してみようとかなるんやろなぁ。うらやましい。笑

    イラストが下田昌克さんなのも嬉しい。

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    2018年11月24日
  • 肉まんを新大阪で

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    「ぶたまん」の響きは、聞いたそばから耳がとろけそう-。真夜中のちくわ、牡蛎ルーレット、名古屋めしの正体、ふくふくのコッペパン…。どんな時でも読めば食欲が湧いてくるエッセイ全76篇。『週刊文春』連載を書籍化。

    食べたくなった。

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    2018年11月18日