橋本卓典のレビュー一覧
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ネタバレ顧客の成長と資金需要の創造に責任を持たない銀行、顧客の資産形成に責任を持とうとしない普通の銀行、証券、保険、資産運用会社は人工知能が人間以上の役割を果たそうとしている近未来に置いて必要とされなくなるだろう 戦争は気分でできるものでは無い。軍事組織体制の整備、幹部将校の訓練、軍事兵器の開発から量産化などに必要な技術者の育成、物資、資源、生産拠点の確保には、相当の時間を要する。
231pファイナンシャルスタンダードの福田社長: IFA(独立した投資アドバイザー)の仕事は相場を予測することではない。投資家の目標に応じた商品の組み合わせ戦略の提案こそ、その真髄だと言う
相場など読まない。取れるリ -
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捨てられる銀行2 非産運用
2017/4/19 著:橋本 卓典
15年9月に公表した「金融行政方針」で「企業・経済の持続的成長と安定的な資産形成」を最重要テーマに掲げた。
本書で取り上げるのは、「国民の資産形成」である。この国は、どうして、売り手も書い手もよくわからない金融商品を売買するようになったのか。
キーワードは「フィデューシャリー・デューティー」
日本語では、「受託者責任」と訳されてきたが、金融庁は「真に顧客本位の業務運営」と敢えて定義を見直し、金融行政の最重要施策とした。
本書の構成は以下の6章から成る。
①動き出した資産運用改革
②ニッポンのヒサンな資産運用
③フィデュー -
Posted by ブクログ
ネタバレ都内の銀行窓口はどんどん閉鎖されている。零細企業を経営する身なので、システム(商品)開発や原材料を仕入れる業務などで銀行との付き合いが大事になってくるのを心得ている。資金調達の交渉カードを集めたい気持ちもあって、現在の地銀の内情を知ろうと手に取った。
印象的だったのは、地元企業の経営支援に乗り出した銀行マンが「クライアントと共に競争力をつけて利益率向上を図るキーエンス」を参考にしていることや、中小企業診断士の財務会計の知識で経営分析をしていることだった。
また、7章のファミリー企業の内情も興味深かった。支援先の分析事例の「特別付録」も良かった。 飲食店の収益分析は特に勉強になった。 こういう -
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金融機関の問題点について過去3作で十分に書いたからだろうけど、ちょっとポエム要素が多めに感じた。著者の主張は、終章にまとまっているので、終章をしっかり読めば十分かも知れない。金融機関と顧客の関係性について、SIerとかコンサルも同じだなと思うので、参考になる面もあったが、著者が議論の下敷きにした文献の多くは既に読んでいたので、新しく何か得られた感は少なかった。熱量高めの共感を持っていろんな人物が描かれるが、冷静に読むと、実家太めの人が多い印象を持った。逆転の成功劇だけではなく、もっとたくさんあるだろう埋もれてしまった悲劇も知りたい。その悲劇にこそ、勉強すべきことがあると思うので。