捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体
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捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体

1,265円 (税込)

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4.3

利ザヤで稼げた伝統的銀行モデルは崩壊、新型コロナ禍が追い打ちをかけるいま、変わろうとしない地方銀行、信金信組に未来は開けない。すでに変革を進め、実を結びつつある、山形県、長野県、沖縄県、北海道などの実例を紹介する。地域を元気にする、中小企業を助ける以外に地方銀行員が生き残る道はなく、一方で、地銀再生の可能性がまだまだあることを、本書は教えてくれる。

バブル崩壊後の金融破綻で、銀行は企業のリスクから逃げ続けてきた。本来の銀行員は「消えた」のだ。
氷見野良三新金融庁長官は、金融機関に企業のリスクを分担することを強く求める方針を打ち出しつつある。コロナ危機にあえぐ中小優良企業を、リスクを分担して救うことこそ地域金融の役割であり、苦しむ地銀自らを救う唯一の道でもあるのだ。

本書は、徐々に固まっていく新金融庁の方針をスクープレポートする。そして、すでにこの方針を先取りするように動き出している地域金融マンの姿を日本中から紹介する。

面白いのは、これらの金融マンが「地域金融変革運動体」、略称「ヘンタイのカイ」という緩いネットワークで連携していることだ。ヘンタイのカイは、金融マンたちの「心理的安全性」が保たれたネットワークでもある。
遠藤俊英前金融庁長官時代に始まり氷見野良三新長官にも引き継がれる金融行政のキーワード「心理的安全性」(Psychological Safety)は、一見地味だが実は地方銀行はじめとする金融機関が大波を乗り越え、生き残るためには、「じぶんごと」として理解しておかなければならない考え方だ。

金融機関は、顧客(個人にも事業者にも)に対して「心理的安全性」を与えるビジネスをするべき存在だ。
金融機関は、そこで働く人にとっても「心理的安全性」を与える組織でなければならない。
金融庁は、金融機関に対して「心理的安全性」を顧客に与えているかどうかを重要な審査基準とする。

金融機関や元金融マンによる新しいかたちの企業支援が、いま地方でいくつも芽生えている。
その担い手は多くの場合「変人」だが、「心理的安全性」を確保して、常識を超えていく。そして彼らの多くはゆるやかなネットワークでつながっている……。新型コロナ禍以後、「地域の金融」はどう変わるのか、変わらざるを得ないのか。

累計30万部、『捨てられる銀行』シリーズの決定版。コロナ後の地域金融と地方再生に携わるすべての人のヒントとなる!

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捨てられる銀行 のシリーズ作品

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1~4件目 / 4件
  • 捨てられる銀行
    825円 (税込)
    2015年夏に就任した森信親・金融庁長官の真意を知ろうと、いま金融機関のMOF担はじめ多くの銀行関係者は右往左往している。もともと不良債権処理のために整備された金融庁による金融検査の手法が一変しようとしているのだ。森長官に密着する金融庁担当記者がそのすべてを明らかにする。
  • 捨てられる銀行2 非産運用
    825円 (税込)
    ベストセラー『捨てられる銀行』が明らかにした森信親・金融庁長官の金融大改革。第2弾は「資産運用の大改革」だ。キーワードは「フィデューシャリー・デューティ」。いま、銀行や生保、証券会社が売る金融商品の多くは高額手数料を取れる金融機関本位の商品ばかり。森長官の資産運用改革はここに厳しいメスを入れつつある。「愛される」のか「捨てられるのか」。森長官の真意をいち早く見抜くために全金融機関関係者必読の書。
  • 捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む
    891円 (税込)
    2019年4月から金融業界の「憲法」、検査マニュアルが大きく変わり始める。森信親金融庁長官から遠藤長官に代替わりして「捨てられる銀行」シリーズで明らかにしてきた改革路線の何が変わり、何が変わらないのか。そのすべてを明らかにする。今までの路線に安住する金融マンには何が待っているのか。どう変わらなければいけないのか。「計測できない世界」を制する者だけが生き残る。
  • 捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体
    1,265円 (税込)
    利ザヤで稼げた伝統的銀行モデルは崩壊、新型コロナ禍が追い打ちをかけるいま、変わろうとしない地方銀行、信金信組に未来は開けない。すでに変革を進め、実を結びつつある、山形県、長野県、沖縄県、北海道などの実例を紹介する。地域を元気にする、中小企業を助ける以外に地方銀行員が生き残る道はなく、一方で、地銀再生の可能性がまだまだあることを、本書は教えてくれる。 バブル崩壊後の金融破綻で、銀行は企業のリスクから逃げ続けてきた。本来の銀行員は「消えた」のだ。 氷見野良三新金融庁長官は、金融機関に企業のリスクを分担することを強く求める方針を打ち出しつつある。コロナ危機にあえぐ中小優良企業を、リスクを分担して救うことこそ地域金融の役割であり、苦しむ地銀自らを救う唯一の道でもあるのだ。 本書は、徐々に固まっていく新金融庁の方針をスクープレポートする。そして、すでにこの方針を先取りするように動き出している地域金融マンの姿を日本中から紹介する。 面白いのは、これらの金融マンが「地域金融変革運動体」、略称「ヘンタイのカイ」という緩いネットワークで連携していることだ。ヘンタイのカイは、金融マンたちの「心理的安全性」が保たれたネットワークでもある。 遠藤俊英前金融庁長官時代に始まり氷見野良三新長官にも引き継がれる金融行政のキーワード「心理的安全性」(Psychological Safety)は、一見地味だが実は地方銀行はじめとする金融機関が大波を乗り越え、生き残るためには、「じぶんごと」として理解しておかなければならない考え方だ。 金融機関は、顧客(個人にも事業者にも)に対して「心理的安全性」を与えるビジネスをするべき存在だ。 金融機関は、そこで働く人にとっても「心理的安全性」を与える組織でなければならない。 金融庁は、金融機関に対して「心理的安全性」を顧客に与えているかどうかを重要な審査基準とする。 金融機関や元金融マンによる新しいかたちの企業支援が、いま地方でいくつも芽生えている。 その担い手は多くの場合「変人」だが、「心理的安全性」を確保して、常識を超えていく。そして彼らの多くはゆるやかなネットワークでつながっている……。新型コロナ禍以後、「地域の金融」はどう変わるのか、変わらざるを得ないのか。 累計30万部、『捨てられる銀行』シリーズの決定版。コロナ後の地域金融と地方再生に携わるすべての人のヒントとなる!

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捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年11月30日

    徹底的にパクると、逆の発想がイノベーションを生む
    心理的安全性を部下に与える
    KPIは時代遅れ、これからはOKRオブジェクティブズアンドキーリザルト(目標と主要結果の管理指標)
    信用金庫は地域事業者と交渉相手になってはならない、相談相手にならないといけない
    少年よ、大志を抱け、未来を変える行動に踏み...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月25日

    捨てられる銀行4 消えた銀行員 地域金融変革運動体
    著:橋本卓典

    不良債権処理があったにせよ、或いは金融行政がそれを迫ったにせよ、結果的にリスクを取ることこそ本分である銀行が企業のリスクから逃げ続けてきた。そうした銀行を企業が次第に見限り、自力(自己資本の蓄積)でリスクに立ち向かわざるを得なくなっ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月22日

    時代錯誤な営業ノルマを強要してきたから。
    やりがいも未来も感じない。
    給料が下がっても地域に貢献したいと自分の志を捨ててまで銀行員であり続けようとは思わない。
    若手の未来を奪った結果招いた大量離職は経営能力の低さ。

    私は、元銀行員です。辞めた理由は、上記に書いてあることとこの本に書いてある通りです...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月05日

    地域金融機関がいかに生き残るのか具体的な地域企業を支えてきた担い手が紹介されている。
    地銀は大企業はメガバンクに取られ、地域企業は従来から支えてきた信金・信組に取られている。生き残りの道は広域化してメガバンクやネット銀のようになるか、コミュニティ化して信金のようになるか。大手行以外はコミュニティ化す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月05日

    金融に携わるものとして現状打破の学びを得ることができる本。
    知らないうちに自分と組織の殻に閉じこもっていたが、外の利害ないネットワーク、いわば部活のような形でま色んな業種の人と交わり、学ぶ機会を増やすことが大事と知らされた。ツイッターも始めて、著名人の発信を読むようにした。

    金融機関の癌は金融検査...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月29日

    今回も地域金融機関の問題について鋭い視点で解説があり、とても面白い。仕事で関わりのあった沖縄の地銀2行が登場し、特に沖縄銀行の方には大変お世話になったので、感慨深い。また、沖縄銀行の方と仕事をさせて頂きたいものです。。

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    Posted by ブクログ 2022年10月08日

    著者自身の思いが強すぎて、とうとう取材対象と一体化してる。こうなってくると、著者自身が何故そこまで地方金融、地方の企業再生に思い入れがあるのか書いて欲しいかも知れない。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年05月02日

    引越し整理で入手。銀行員のこれからあるべき姿を示した本。諏訪信金の奥山さんは顧客のためにならないノルマは無視する。結果は好実績。
    企業との深い対話が重要。
    北海道総合商事の天間はロシアに根付いた。
    製造業先へは技術の隘路を会話し、強みを分析しビジネスプロセスを把握した。
    金融検査マニュアルは2019...続きを読む

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