橋本卓典のレビュー一覧

  • 捨てられる銀行2 非産運用

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    捨てられる銀行シリーズ第2弾。金融機関が顧客本位ではなく自分本位で金融商品を勧めている実態を鋭く切り込む。
    今作も豊富な事例がある点はプラス。著者が説くように、我々が最低限のリテラシーを武装することが大切なのは全面同意。ただし、同じ主張が冗長に繰り返されている印象を受けたことに加え、手数料の高い商品を一概に悪と解釈している節がある点がマイナスだと思った。運用成績がよく、手数料以上の収益を上げていれば問題はないはず。

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    2021年01月02日
  • 捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む

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    捨てられる銀行シリーズ第3弾。地方銀行が地域を回すために、予測不能な未来に目を向けて、顧客本位で融資することの大切さを説く。
    シリーズの中では、個人的には最も読後感はよくなかった。特に後半部分は銀行の話というより、筆者の考える組織論の話が中心で、トーンもネガティブ。取材量の豊富さを加味して3点とした。

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    2021年01月02日
  • 捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む

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    計測できない世界がテーマ

    遠藤俊英新金融庁長官の現場主義
    ①生産性向上支援チーム
    現場で支援する金融庁と財務の混成チーム
    ②ネットプロモータースコア
    顧客間の口コミと推奨
    ③計測可能なKPIを廃止


    森前長官の改革とは
    ①地域金融改革 事業性評価という価値観
    ②資産運用改革 フィデューシャリーデューティ
    セゾン投信の中野社長を元に投信残高上位20銘柄のコストリターン、リスクリターンを公表

    行かない革命
    Z世代はインターネットで済ます

    トランザクションとリレーションバンキング
    再編では解決にならない。
    リレーションバンキング、菱形営業で

    検査マニュアルとは
    ①経

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    2020年02月02日
  • 捨てられる銀行2 非産運用

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    前作「捨てられる銀行」の続編であり、特に銀行及び金融機関の「資産運用」についての取材を通じて、現状の問題点について述べられている。「フィデューシャリー・デューティー(Fiduciary Duty、顧客本位の業務運営)」がキーワードなのはわかったが、全編を通じてこのキーワードの連呼なのがいささか煩わしい。この「フィデューシャリー・デューティー」を理解し、実践する金融機関だけが市場と顧客から評価され生き残るというのは、著者の希望的結論に思える。旧態依然の業務運営でも、今のメガバンクはおそらく生き残れるに違いない。必要なのはメガバンク(金融機関)の変容ではなく、むしろ我々一般投資家のリテラシー向上で

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    2019年02月03日
  • 捨てられる銀行

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    これも数年前の話題の本。

    勝手に、経済学者が銀行業界の行き詰まりの原因と現状を分析した本だと思っていた。
    が、著者は、経済、特に金融庁を専門とする記者。
    本書は、近年の金融庁の方針転換をドキュメンタリーとしてまとめたものだった。

    少子化によるマーケットの縮小で、地銀どころかメガバンクさえ、最近行員の削減やら、統廃合で喧しい。
    バブルの不良債権処理を、金融庁指導のもと、マニュアル化して進めてきた結果、地銀が地方経済を支える金融の役割を果たさなくなった。
    (この辺り、半沢直樹で陰湿な金融庁監査の話が頭をかすめる。あれはメガバンクという設定だったけど。)
    目利き力も、コンサル能力も失った。
    いわ

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    2018年05月30日
  • 捨てられる銀行

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    森金融庁長官の改革を中心に、その考え方、背景、人物、先進事例などについて紹介する。一昔前に話題になった一冊で、時事ネタなので1年半もたってから読むのもどうかと思うが、まあ気にしない。

    日本の失なわれた20年について、地域の中小企業を支援する機能を失い、低金利競争にのみ突き進んだ地銀、第二地銀と、それを結果的に後押しする形になった金融行政に原因を求めるというのは、ちょっと言い過ぎな気がするが、しかし、第四章の稚内信用金庫、北國銀行、きらやか銀行、北都銀行の事例は面白く、楽しく読める。

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    2017年12月24日
  • 捨てられる銀行2 非産運用

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    1は対企業(もしくは個人事業者)の融資がテーマでしたが、2は個人顧客に対する投信等の販売がテーマです。
    書かれていることはもっともですが、銀行が顧客本位に業務を見直せば、根本的にビジネスモデルを考え直さなければならないと思います。

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    2017年09月03日
  • 捨てられる銀行

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    銀行の間接金融機能(融資)について、森金融庁長官の考え方を解説したものです。
    リレーションシップバンキングというものが実現可能なものかどうかはよくわかりませんが、すくなくとも単なる金利競争と金融検査マニュアルに基づいた格付け、担保評価などしかしないのであれば、AIにとって代わられるのだろうと思います。

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    2017年09月03日
  • 捨てられる銀行

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    日本金融の独善性と顧客軽視に対する批判と、一部金融機関の改革および森金融庁による金融政策についての解説。

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    2017年07月24日
  • 捨てられる銀行2 非産運用

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    金融庁・森長官の改革は、1,700兆円にも及ぶ家計金融資産を引き出して国益につなげようという狙い。

    その実現に向けて、金融機関に「フィデューシャリー・デューティ(顧客本位の業務運営)」を求めるという理屈は、大義名分としては非常に明快であった。

    シンプルかつオープンなビジネスモデルを持った金融サービス業が生き残る条件という印象。

    既存の大手金融機関にどこまでメスを入れるか?(大手金融機関の保護策になっていないか?)に説得力がかかってくるでしょう。

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    2017年07月16日
  • 捨てられる銀行2 非産運用

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    第二段はフィデューシャリー・デューティー。大場さんへの取材結果をメインに綴られている。わかりやすいといえば、それまでだが、例えや出典に俗なものが多く、読み物というより、情報。

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    2017年07月12日
  • 捨てられる銀行

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    銀行は組織が大きく官僚的な体質だからかもしれないが規制や金融庁の方針への対応で精一杯な面もあるであろう。意思決定に時間がかかる組織だ。
    また民間の営利法人であり収益を上げることも大きなミッションの一つ。公共性は高いが慈善団体ではないのだ。
    単なる官へのパフォーマンスではなく、リレバン、事業性評価にいかに主体的に取り組む事が出来るかだ。

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    2017年06月05日
  • 捨てられる銀行2 非産運用

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    森長官との距離が近すぎる。
    最後に、資産運用を宗教になぞらえて説明していたが、差し詰め、森長官が教祖様ですか、と突っ込みたくなる。

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    2017年06月01日
  • 捨てられる銀行

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    金融検査マニュアルの施行の結果、地方銀行が形式的なマニュアル遵守に追われ、顧客企業の経営実態を判断する能力を失ってしまったという事情を描く

    130ページまで読んだ

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    2019年05月25日