友藤結のレビュー一覧
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友藤先生に、一片の悪意もないのは承知なんだが、冗談抜きで、漫画読みは殺されそうになるな、この『贄姫と獣の王』を読むと
内藤泰弘先生の『血界戦線』も、新刊が出る度に、「また成長してるよ、この先生ッッ」と戦慄しまくっているんだが、この作品も同じくらい、ブルブルする
世には、「本物」と評しても差し支えない、中身のある少女漫画があるけれど、この『贄姫と獣の王』は、間違いなく、トップクラス
他の少女漫画をバカにする気は微塵もないが、正直なとこ、この『贄姫と獣の王』と真っ向から組み合って、単純な力の勝負が出来るのは、『かわいいひと』(斉藤けん)くらいか、私の手持ちだと
『僕と君の大切な話』(ろびこ)や、『 -
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ジャンルこそ違うけど、この『贄姫と獣の王』は、藤田和日郎先生の『うしおととら』や、みなぎ得一先生の『サクラコード』に負けてないよな、と思う
これまでも感じてきたが、この(6)の表紙で一層、強く
サリフィとアミトは、種族が違う。けど、二人は友人だ
お互いの良さを知り、強さを認め、助け合える間柄だからこそ、こんな風にしっかりと手を握る事が出来る
確かに、嫌な奴や、良からぬ事を考えている輩もいる
けれども、例え、種族や立場が違っても、気持ち一つで共存は叶う
甘っちょろい点は変わりないけど、サリフィの真っ直ぐな姿を目の当りにしていると、眩しいな、と感じる一方で、元気も貰える
そんなサリフィは、レオンハ -
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きっと、私だけじゃないだろうな、この(5)を読んで、友藤先生の成長っつーか、一つ上のステージに上る階段を見つけた、と感じたのは
赤瓦もどむ先生、師走ゆき先生と同じく、もう一つ上に行けるだけの実力がある、と(1)を読んでいた時から感じていたからこそ、この兆しを感じられたのは、実に嬉しい。大袈裟な言い方をしていいなら、漫画読み冥利に尽きる
この(5)は、表紙を見れば一目瞭然だろうが、話のメインは、アヌビスだ
あくまで、私個人の印象だけど、彼の好感度は、さほど低くない気がする
確かに、これまで色々と、サリフィに対して、過酷な試練を与え、彼女とレオンハートの恋路を妨害してきた
けど、その冷酷な態度の裏 -
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この漫画に出逢え、読め、感想を書ける事に、漫画の神様へ感謝を捧げよう
この『贄姫と獣の王』のストーリーの美しさは、羽海野チカ先生の『3月のライオン』に匹敵する、と私は断言できる
もちろん、全体的な質で言えば、まだ及ばない。けど、羽海野先生の肩に手が届かない訳じゃないと思う。羽海野先生も、これから、更に加速すると思うが、友藤先生は振り切られず、追えそうだ。こういう、漫画家同士の切磋琢磨、刺激し合う様は、漫画読みとしちゃ嬉しい限り
ほんと、この『贄姫と獣の王』は、もっと注目されるべきだ、ファンとしちゃ思っている。しかし、人気が出すぎて、それが友藤先生のプレッシャーになり、作品の質が下がってしまった -
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ネタバレガロア公爵来訪編。
18話では賑やかなお茶会を通して魔族と人間が仲良く出来ることを証明しつつ、その裏ではアヌビスがサラフィを排除するための策を講じ始める構図は何とも皮肉げ。これでアヌビスが単純に自己利益の為に行動する悪役であるなら憎むことも出来るのだろうけど、アヌビスの行動は何処までも王様のため。
ヨルムンガンドがアヌビスの核心に迫りそうな一言を告げていたけど、アヌビスが王様のために傍に居ることを選び続けるサリフィを認めることは何時になるのだろうか?
女主人としてガロアを迎えることになったサリフィ。これまでも彼女の行動力には驚かされてきたけど、立派な淑女のようにガロアを出迎えた場面や演舞披 -
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相変わらず魔族ばっかり登場する漫画だけど、今回からサリフィの友人としてアミト姫が登場したことでサリフィの周囲が一気に賑やかになった印象
前巻から引き続きの側室候補探しは、始まる前から結果は決まっていたようなもので、王様としてはサリフィ意外を傍に置く気がないのだから決裂する以外の道は無いんだよね
ただ、王様としては自分の執着にサリフィが全く気付いていなかった点はもどかしかっただろうな。けれでも、アミト姫のアシストによってサリフィの意外な表情を見れたのは良かった。サリフィって元気一杯な娘だからああいった表情が突然描かれると本当に強烈な印象を与えてくる
又、サリフィとレオが互いを支え合う構図は変 -
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『このマンガがすごい!2017・オンナ編』では、第10位になった、この『贄姫と獣の王』
個人的に、次回は、もうちょい順位が上がるんじゃないかな、と推測してる。ファンとしちゃ、一位になる、と言いたいトコだが、私が知らない名作もあるしな、こればっかりは簡単じゃない
表紙だけ見ると、ファンタジー感が強い作品だ、と未読の漫画読みは思うのだろう。それは、あながち、間違っちゃいない。けど、読んだら、それだけじゃない、と思い知る事になるよ、そう言いたい
世界観や登場キャラクターこそ幻想世界であるけれど、そのストーリーは少女漫画として王道を突き進んでいる
この(3)では、私だけじゃなく、他のファンも、この『贄 -
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浅い、と他の漫画読みに言われるのを承知だが、ホント、この『贄姫と獣の王』、凄い
昨今の少女漫画はレベルが高くなってきて、ストーリーが青年漫画か、とビックリするくらい、厚くなっている。その一方で、作品に質の差が広がり、「面白すぎるモノ」と「大して印象に残らないモノ」が生じてしまっているが、それは別問題なので、あえて、今は語らない
そもそも、まず、タイトルからして、少女漫画の枠にはまってない感じがする。少女漫画のタイトルで「贄」って漢字が入るって、そうはないんじゃないだろうか?
あくまで、私個人の感覚だが、登場キャラクターが、ヒロイン以外、全て、人外ってのが、特に面白さを生んでいる
人と人でないモ -
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キュン、を通り越して、ズキュンと来たぞ、これは
しかし、作品の感想を書く前に、一つ言わせてもらいたい
世の女性の皆さん、三十路が近い男が電車の中で少女漫画を読んでいるからって、白い目を向けないでいただきたい。いや、白い目ってのは私の被害妄想やも知れないが、確かにギョッとするんだよなぁ、大抵の女性が
男だからって、最良作の少女漫画を読みたいんだよぉ・・・
よし、気持ちも落ち着いてきたので、感想を書こう
とは言っても、ホントに良い作品ってのは「良い」としか言いようがない
この辺りは、他の漫画読みの皆さんも同意してくれるだろう
けど、「良い」だけじゃ、未読の読み手に、この『贄姫と獣の王』の良さを伝え