友藤結のレビュー一覧

  • 贄姫と獣の王 8巻

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    友藤先生に、一片の悪意もないのは承知なんだが、冗談抜きで、漫画読みは殺されそうになるな、この『贄姫と獣の王』を読むと
    内藤泰弘先生の『血界戦線』も、新刊が出る度に、「また成長してるよ、この先生ッッ」と戦慄しまくっているんだが、この作品も同じくらい、ブルブルする
    世には、「本物」と評しても差し支えない、中身のある少女漫画があるけれど、この『贄姫と獣の王』は、間違いなく、トップクラス
    他の少女漫画をバカにする気は微塵もないが、正直なとこ、この『贄姫と獣の王』と真っ向から組み合って、単純な力の勝負が出来るのは、『かわいいひと』(斉藤けん)くらいか、私の手持ちだと
    『僕と君の大切な話』(ろびこ)や、『不思議の国の有栖川さん』(オザキアキラ)、『高嶺と花』(師走ゆき)、あと、『兄友』(赤瓦もどむ)も、「本物」の一つに数えられる作品だけど、真正面からぶつかると、砕かれるまでにはいかないにしろ、弾かれるか、後ろに下がらされる
    もちろん、私がファンタジーも好きってのは大きい
    パッと見は狂暴だけど、男としても王としても器が大きい獣王と、可愛いけれど、危なっかしいな、と思うくらいに芯のあるヒロインが、イチャイチャしているってのは、私にとっちゃ、致命傷を貰ってしまう
    既刊にも悶えてきたが、この(8)は、今まで以上に「ぐはっ」と膝が落ちた
    友藤先生が『贄姫と獣の王』と、恐怖を抱えながらも、ちっぽけな勇気を握り締めて立ち向かってる姿が見えるほど、と言ったら、同意に頷いてくれる漫画読みもいるだろう
    大袈裟でも何でもなく、友藤先生が、倒れないか、マヂに不安だ
    この(8)は、(7)のラストで膨らんでいた期待を見事に受け止めてくれている
    領主襲撃の犯人と疑われたラントベルトだけど、サリフィだけは自分の親衛隊の隊長となった彼の無実を、何の根拠もなく信じ、彼を救うために自ら行動する
    潔白を証明してくれただけでなく、自身の誇りも守ってくれたサリフィの高潔さに、ラントベルトの心には、真なる忠誠心が生まれる
    ここに誕生した、サリフィの為に、己の命と誇りを懸けられる、勇ましき騎士が
    そんな事件を乗り越え、国と愛しい人の元へ戻ってきたサリフィ
    レオと久しぶりに会うってことで、サリフィはドキドキしっぱなしなのだが、心に小波を起こされていたのは、レオも同じ
    サリフィを守ってくれる騎士がいるのは心強い、と思いながらも、レオはサリフィと距離の近いラントベルトに嫉妬心を覚えてしまう
    立派な王であるレオだけど、好きな女の前じゃ、弱い部分も晒しちゃう、一人の男なんだな、と妙な安堵を覚えてしまった
    相手の特別な存在になりたい、と願うだけでなく、その思いを叶えるために、自分がすべき事を熟そうと頑張る二人の姿は、目の奥が痛むほどに眩しい
    恋の嵐が、読み手の心に溜まった澱を一気に吹き飛ばしてくれた一方で、風は一人の男の視界も晴らしたようだ
    ここで、イリヤがメインの話を持ってきたトコに、この(8)で、最も、友藤先生の成長を感じた、私は
    単なる恋愛ドラマだけではなく、種族間の、感情で作られてしまう事も、取り除く事も出来る隔たりにスポットライトを当てる、並みの漫画家には出来ない
    こんな風に感情の変化が起きるのは、漫画だからだ、現実は簡単じゃない、と言う人もいるだろうけれど、私はこういう甘い事が現実でも、人の努力で起こせるはずだろうよ、と言い返したい
    何かを憎まなきゃ、生きていけない人がいるのも承知している
    だけど、憎しみで、自分も他人も傷つけ続ける生き方は、何も得られず、何も生まず、誰とも繋がれない
    憎しみの種が、血や涙を浴び、死や恨みを養分にして咲かす花は、おぞましいだけだ
    人は、手に持っている剣や銃を捨てれば、誰かの手を握る事が出来るのだ
    大切なのは、「〇〇は××だ」と決めつけず、個人の良さを見つけ、自分の負の感情と一緒に、相手の好意も受け止めてみることなんだろう
    「ありがとう」を言わず、言われない人生は寂しいよ、うん
    この台詞を引用に選んだのは、ラントベルトの「サリフィの騎士」として戦う覚悟が視えたので
    きっと、彼がレオ相手に、ここまでの啖呵を切れたのも、隊の長に立つ者としての在り方を、テイリンに説かれていたからだろうな
    テイリンの言葉が、ラントベルトの心に変化を与えたのも、やっぱり、サリフィの気持ちが届いていたから
    彼らが再会し、共に戦う所にワクワクしたいものである

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    2018年11月02日
  • 影に咲く花

    購入済み

    続きないのが残念

    つぐみかっこいい
    もっと続いて欲しかった...!!

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    2022年09月30日
  • 贄姫と獣の王 6巻

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    ジャンルこそ違うけど、この『贄姫と獣の王』は、藤田和日郎先生の『うしおととら』や、みなぎ得一先生の『サクラコード』に負けてないよな、と思う
    これまでも感じてきたが、この(6)の表紙で一層、強く
    サリフィとアミトは、種族が違う。けど、二人は友人だ
    お互いの良さを知り、強さを認め、助け合える間柄だからこそ、こんな風にしっかりと手を握る事が出来る
    確かに、嫌な奴や、良からぬ事を考えている輩もいる
    けれども、例え、種族や立場が違っても、気持ち一つで共存は叶う
    甘っちょろい点は変わりないけど、サリフィの真っ直ぐな姿を目の当りにしていると、眩しいな、と感じる一方で、元気も貰える
    そんなサリフィは、レオンハートの隣に自分がいたい、そんな良い我儘を貫くべく、アヌビスが用意した次なる難題に挑む
    あくまで、私個人の印象だが、意外にアヌビスの人気は低くない気がする。人気投票やったら、ベスト10に入るのは間違いないだろう
    まぁ、実際、やり方は辛辣で狡猾だけども、王と国の事を第一に考えているのは事実。何より、彼の無茶ぶりがあるからこそ、サリフィの強さと美しさは引き出され、レオンハートとの愛情も深まるのだから
    王妃代理として、初の公務に携わる事になったサリフィ
    アヌビスが用意した仕事だけあって、当然、一筋縄でいかないもの
    赴いたサーブルで、サリフィを待ち受けていたのは、彼女にとってトラウマと言っても過言じゃない、自分を冷たく見る瞳
    身が凍え、竦み、震えてしまうサリフィを優しく守るレオンハートの男らしさに、読み手のほとんどはグッと来ただろう
    本当は、まるっと書いてしまいたいのだけど、他の人が(6)を読まなくてもいいか、って気になっちゃったら困るので、自重する
    けど、一つだけ言いたい
    やっぱり、サリフィは最高だぜ! こんな無茶されたら、惚れている男としちゃ、心臓が持たないかもしれないけど、そんな女だからこそ愛したいし、守りたい、と思えるんだろう
    あと、これまた、私の勝手な印象だけど、『贄姫と獣の王』のコミックスを、巻末のオマケ漫画目当てで買っている人も案外、多そう
    『鬼灯の冷徹 シロの日常』みたいに、派生スピンオフで短期集中連載してもいいくらいではないだろうか?
    どの回もキュンキュンが止まらないが、やっぱり、episode.35が、この(6)では一番にインパクトがあった
    恋愛ドラマだけでなく、家族の問題も、ここまで濃密に描ける友藤先生、やっぱり、実力が高い
    この台詞を引用に選んだのは、さすが、不死鳥ベンヌ様、と尊敬したので。自分の力の無さに自信を失い、自分はからっぽだ、と落ちこんでしまう事はある。けど、そんな風に自分を卑下すれば、悲しんだり、怒ったりしてくれる人がいる事を忘れちゃいけない。人は出会い、触れ、話し、響き合う事で、中身がある人になっていく。空っぽな人なんて、本当はいないのだ。もちろん、自分の容量も把握するのも大事。持ち過ぎれば、パンクしてしまうから

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    2018年04月20日
  • 贄姫と獣の王 5巻

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    きっと、私だけじゃないだろうな、この(5)を読んで、友藤先生の成長っつーか、一つ上のステージに上る階段を見つけた、と感じたのは
    赤瓦もどむ先生、師走ゆき先生と同じく、もう一つ上に行けるだけの実力がある、と(1)を読んでいた時から感じていたからこそ、この兆しを感じられたのは、実に嬉しい。大袈裟な言い方をしていいなら、漫画読み冥利に尽きる
    この(5)は、表紙を見れば一目瞭然だろうが、話のメインは、アヌビスだ
    あくまで、私個人の印象だけど、彼の好感度は、さほど低くない気がする
    確かに、これまで色々と、サリフィに対して、過酷な試練を与え、彼女とレオンハートの恋路を妨害してきた
    けど、その冷酷な態度の裏には、何があろうとも揺るがず、曲がらない、王への忠誠心、王の影としての矜持がある
    サリフィとは違った形の表し方で、レオンハートを誰よりも大切に思い、その感情に基づいて行動しているにすぎないのだ、アヌビスは
    そんな不器用な彼を、キライになるってのは、中々に難しいって話だ
    キュンキュンとする恋愛ドラマを紡ぐ一方で、このように、キャラへの好感度がしっかりと上がる主従関係も築ける友藤先生、やはり、実力がある
    あえて、レオンハートとアヌビスがどのように出逢い、何故、アヌビスはレオンハートにここまでの忠義を貫くのか、その辺りには触れないでおく
    だって、ここで詳細に語り、そこに私がどれほど感動したのか、書いてしまったら、他の漫画読みの興味を削ぎかねない
    やはり、自分の眼で見てもらうのが一番だ。可能なら、この主君と忠臣の絆に対し、他のファンがどう思ったのか、も知りたいところではある
    また、次巻への引っ張り方が、実に上手くなってきているな、友藤先生も
    ピンチに見舞われたレオンハートだったけど、愛しい女性から貰った、小さくとも強く輝く勇気を胸に秘め、飾らぬ己のままで大舞台に挑む
    その雄々しき様が、どう描かれるのか、実に楽しみ
    きっと、サリフィは彼に惚れ直すんだろうなァ
    この巻では、サリフィとレオンハートの恋模様、アヌビスの強まった決意の他にも、変化が起きている
    それが、アミトさんとヨルムンガルドの関係だ
    こういう言い方は失礼だろうが、恋する乙女ってのは、どんな容姿であろうと可愛く見えるもんだ
    これまた、個人的な印象だが、アミトさんとヨルムンガルドは、メインのサリフィとレオンハートに負けないくらい、お似合いだと思う
    なので、ジョズには悪いが、二人の恋色を刺激するためにも、頑張って、激しいアプローチを繰り返し、ヨルムンガルドの嫉妬を煽って欲しいもんだ
    どの話も、読み手の心はトキメくが、私的に推しなのは、episode.28だ。照れるレオンハート。彼の場合は、尻尾が目や口よりも素直だ。そんな尻尾を唯一、モフれるサリフィ、羨ましいぜ
    この台詞を引用に選んだのは、思わず、姿勢を正してしまうほどの説得力があったからだ。やはり、年を重ね、なおかつ、責任ある立場にあり、心技体ともに揃っている老人の言葉は、重く鋭い。もしかすると、彼がサリフィへ、この忠告めいたアドバイスを授けたのは、彼自身が己の弱さから、後悔してしまう道を選んでしまった経験があるからなんだろうか

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    2018年01月19日
  • 贄姫と獣の王 4巻

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    この漫画に出逢え、読め、感想を書ける事に、漫画の神様へ感謝を捧げよう
    この『贄姫と獣の王』のストーリーの美しさは、羽海野チカ先生の『3月のライオン』に匹敵する、と私は断言できる
    もちろん、全体的な質で言えば、まだ及ばない。けど、羽海野先生の肩に手が届かない訳じゃないと思う。羽海野先生も、これから、更に加速すると思うが、友藤先生は振り切られず、追えそうだ。こういう、漫画家同士の切磋琢磨、刺激し合う様は、漫画読みとしちゃ嬉しい限り
    ほんと、この『贄姫と獣の王』は、もっと注目されるべきだ、ファンとしちゃ思っている。しかし、人気が出すぎて、それが友藤先生のプレッシャーになり、作品の質が下がってしまったら悲しいな。まぁ、それくらい跳ねのけられる、と信じてはいる
    この『贄姫と獣の王』は、面白い、ではなく、美しい、そう表現したい少女漫画だ。人によっちゃ、この美しさに触れると、他の少女漫画が色褪せて見えちゃうかもしれない
    少女漫画は、恋に浮かれているバカ男女が、つまんねぇトラブルを乗り越えて、ただイチャイチャするだけの、安っぽい内容ばかりじゃねぇか、と思ってる奴に読ませ、大泣きさせたい
    この『贄姫と獣の王』のストーリーの深さは、とてつもない。特に、この(4)は今まで以上だ。ファンの私ですら、抜け出せなくなる、と戦慄するほどの底なし沼
    種族差の間に横たわる、根深い差別問題に、ここまで真っ向から立ち向かっている少女漫画は、この『贄姫と獣の王』も含め、数作品じゃないだろうか?
    その真面目なテーマに、砂糖を吐きそうになるほどの、王道ラブコメがしっかり絡み合ってるのだ、それでツマラナイはずがない
    ネタバレになってしまうから、今回はストーリーの良さに深く触れられないのが、実に悔しい
    なので、ぜひ読んで、「友藤先生、やるなあ」と震えて欲しい、皆さんには
    この(4)を読んで感じた結論は、安っぽいかもしれないが、やっぱ、人は理解し合い、その距離を手が繋げるところまで近づけられるってこと。自分と違う人と仲良くする、子供にしか出来ない事じゃないのに、大人は背負うものがデカくなりすぎて、出された手を素直に握れなくなっちまうのかね
    どの回も、目がウルウルしちまう。その中でも、特に私のハートを掴んで来たのは、オマケ漫画「ケモ姫と普通の王」だ。サリフィは、どちらの姿でも可愛いなぁ
    この台詞を引用に選んだのは、王が惚れるだけの、サリフィの強さが特に滲み出ているからだ。好きな人の傍にいたいから、自分の道は曲げない、例え、目標から遠ざかってしまうとしても。本当に、美しい

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    2017年09月21日
  • 贄姫と獣の王 1巻

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    ネタバレ

    花ゆめ本誌で最近読み始めたのでサリフィがなぜおーさまの妃になったのか分かりませんでしたが、これを読んで納得。サリフィ、かなり苦労してたんですね。前向きに乗り越えているので悲壮感は全くないのですが。おーさまの人間姿がカッコイイ!もっと人間になってくれればいいのに~

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    2017年09月21日
  • 贄姫と獣の王 4巻

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    ネタバレ

    ガロア公爵来訪編。

    18話では賑やかなお茶会を通して魔族と人間が仲良く出来ることを証明しつつ、その裏ではアヌビスがサラフィを排除するための策を講じ始める構図は何とも皮肉げ。これでアヌビスが単純に自己利益の為に行動する悪役であるなら憎むことも出来るのだろうけど、アヌビスの行動は何処までも王様のため。
    ヨルムンガンドがアヌビスの核心に迫りそうな一言を告げていたけど、アヌビスが王様のために傍に居ることを選び続けるサリフィを認めることは何時になるのだろうか?

    女主人としてガロアを迎えることになったサリフィ。これまでも彼女の行動力には驚かされてきたけど、立派な淑女のようにガロアを出迎えた場面や演舞披露の場面は今まで以上に驚かされたよ
    でも、その後の開き直って踊り直したサリフィの方がサリフィらしいなとも感じてしまう。朗らかさをもったサリフィだからこそ、人間と魔族が混じったお茶会を開けるのであり、聴衆や楽団を魅了することが出来るのだろうな
    肌が醜く爛れた従者と踊ったサリフィ。周囲の懸念を他所に和やかにおしゃべりを始めてしまうのも何ともサリフィらしい行動
    更には従者の前に立ちふさがり、王妃になる覚悟を、王様の隣に立つ覚悟を語ったサリフィ。生贄であることを当然と受け止めていた第一巻の頃と比べ、大きく成長していたことを感じさせる描写だった

    今回の一件により遂に有力諸侯の中からサリフィ支持を鮮明にする者が登場。この流れは今後加速していくんだろうか?

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    2017年09月04日
  • 贄姫と獣の王 2巻

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    相変わらず魔族ばっかり登場する漫画だけど、今回からサリフィの友人としてアミト姫が登場したことでサリフィの周囲が一気に賑やかになった印象

    前巻から引き続きの側室候補探しは、始まる前から結果は決まっていたようなもので、王様としてはサリフィ意外を傍に置く気がないのだから決裂する以外の道は無いんだよね
    ただ、王様としては自分の執着にサリフィが全く気付いていなかった点はもどかしかっただろうな。けれでも、アミト姫のアシストによってサリフィの意外な表情を見れたのは良かった。サリフィって元気一杯な娘だからああいった表情が突然描かれると本当に強烈な印象を与えてくる

    又、サリフィとレオが互いを支え合う構図は変わらないけれど、レオを守るために守られるだけの存在からサリフィが脱却する展開は王道。
    その上で正しく聖獣を呼び出す方法がサリフィにもう一歩新たな覚悟を必要とさせるものだったのは良い展開だった。自分に未来は無いと思いこんでいたサリフィがレオとの未来を望むようになるとは。レオはサリフィに会って心境に変化があったわけだけど、それはサリフィも同じだったんだね
    ……呼び出された不死鳥は色々と意外なキャラクターだったな(笑)

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    2017年09月01日
  • 贄姫と獣の王 3巻

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    『このマンガがすごい!2017・オンナ編』では、第10位になった、この『贄姫と獣の王』
    個人的に、次回は、もうちょい順位が上がるんじゃないかな、と推測してる。ファンとしちゃ、一位になる、と言いたいトコだが、私が知らない名作もあるしな、こればっかりは簡単じゃない
    表紙だけ見ると、ファンタジー感が強い作品だ、と未読の漫画読みは思うのだろう。それは、あながち、間違っちゃいない。けど、読んだら、それだけじゃない、と思い知る事になるよ、そう言いたい
    世界観や登場キャラクターこそ幻想世界であるけれど、そのストーリーは少女漫画として王道を突き進んでいる
    この(3)では、私だけじゃなく、他のファンも、この『贄姫と獣の王』を読んできて好かった、と思える展開が生じている
    恋愛メインの少女漫画に、幼馴染みの存在は必要不可欠。ホント、友藤先生、わかってるなぁ、と心が震えた
    まぁ、さすがに設定が設定なので、サリフィの幼馴染みであるイリヤは、中々に血気盛ん。良くも悪くも、自分の気持ちに真っ直ぐすぎて、自分を自分で制御しきれず、打たれ弱いトコも持ち合わせている
    でも、そのキャラクターは、この作品によく合っているし、何より、サリフィとレオの仲を結果的に進展を齎してくれた。咬ませ犬と言っちゃ、失礼だろうけど、彼の若さゆえの過ちは無駄じゃない
    作中で、ベンヌさんも言っているが、男にゃ惚れた女のために無茶をしたい時もある。ライバルに対し、一歩も引けず、ぶつかってこそ男の子。カッコ悪いのは、全力を出したのに負けるコトじゃなく、理由を並べて戦わない事だ
    そんな男の子達のプライドを尊重してあげられるのも、イイ女の条件。サリフィは、幼馴染みの本音を知り、同時に、大事な存在の意外な一面を見た事で、また少し、レオの妃に相応しくなったなァ
    どこで生きるのか、も大事だが、誰と生きたいか、も忘れちゃいけない。どっちも大切、それは悪い事じゃないけど、どちらも選べないってのは、却って、自分の為に戦った者への侮辱になっちまうもんだ
    傷付いているイリヤを傷つけるかも、と判った上で、自分の気持ちをこれまでのように押し殺したりしないで、しっかりと伝えて、レオの傍にいる決意を新たにしたサリフィ、人間として尊敬できる
    自分の弱さを受け止め、真の強さに近づいたイリヤが、大きい男になって戻ってくる日が楽しみだ
    また、この(3)では、三角関係だけではなく、もう一人のヒロインと言っても過言じゃない、アミトさんとヨルムンガンド隊長の仲も、ほんのちょっとだけ、イイ動きがあり、これからが楽しみである
    この台詞を引用に選んだのは、レオへの好感度がグンッと高まったので。王としちゃ、惰弱な考え方かもしれない、これは。けど、王の立場ごときに拘って、惚れた女の手を離しちまうんじゃ、男失格だ。誰が、自分にとって一番、必要な存在なのか、それを誤魔化さない男がみっともないはずがない

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    2017年05月22日
  • 贄姫と獣の王 2巻

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    浅い、と他の漫画読みに言われるのを承知だが、ホント、この『贄姫と獣の王』、凄い
    昨今の少女漫画はレベルが高くなってきて、ストーリーが青年漫画か、とビックリするくらい、厚くなっている。その一方で、作品に質の差が広がり、「面白すぎるモノ」と「大して印象に残らないモノ」が生じてしまっているが、それは別問題なので、あえて、今は語らない
    そもそも、まず、タイトルからして、少女漫画の枠にはまってない感じがする。少女漫画のタイトルで「贄」って漢字が入るって、そうはないんじゃないだろうか?
    あくまで、私個人の感覚だが、登場キャラクターが、ヒロイン以外、全て、人外ってのが、特に面白さを生んでいる
    人と人でないモノの恋愛は、少女漫画のお約束だが、ヒロインだけが人間って思い切ってる作品は、この『贄姫と獣の王』くらいじゃないか
    人外のキャラクターだが、人から懸け離れているのは姿形だけで、性格や個性は実に人間臭い。大切なモノを守るために激高したり、目的完遂の為なら汚い手段を使ったり、好きな人の前でモジモジしてしまったり、と人間より人間らしい言動が多いので、ストーリーに自然性が生じ、読み手を惹き込んでくれる
    そんな彼らに囲まれているからこそ、唯一の人間にして、今作のヒロイン・サリフィの良さも引き出されているんだろう
    この(2)でも、サリフィと王のイチャイチャは健在だが、それ以上の見所は、何と言っても、サリフィの頑張りだろう
    王は守りたいからこそ、サリフィに危険な事をさせたくない
    けれど、サリフィは重いモノを背負っている王へのキモチに気付いたからこそ、彼の隣にいるべき自分になるべく、自分に出来る事、自分がしたい事に、リスクを承知で挑む。サリフィのこれは、間違いなく、勇気である
    強いからこそ、大切な人の前でも強いフリをしてしまう王の妃は、サリフィしかいない、そう、しみじみと思えた、聖獣召喚の儀式に挑む際の強い瞳を見て
    また、この(2)では、サリフィに、キューとロプに続き、新たな頼もしい友人が出来ている
    一人?は恋する乙女であるアミト。顔こそおっかないが、心は清らかで、彼女の恋も応援したくなる
    もう一人は、サリフィの強い願いにより召喚に至った不死鳥・ベンヌ。見た目こそ饅頭で、口も悪いけれど、自分を信じてくれる相手の為に男を魅せてくれる
    そして、やはり、この(2)でも、巻末に種族逆転ver.の「ケモ姫と普通の王」を、友藤先生は描き下ろしてくれていた。人外でも、ヨルムンガルド隊長はイケメンだったが、人間態も美男だ。やっぱ、気高い騎士性は、見た目が何であれ滲み出るんだろう
    この台詞を引用に選んだのは、この『贄姫と獣の王』が、ホントに良い少女マンガだ、と確信に得るモノだから。好みは人それぞれだけど、やっぱり、私は強いヒロインが好き。小憎たらしい悪女キャラの煽りで、ヒロインが自分の本当の気持ちに気付き、挑戦状を叩き返す、グッと来るシチュだ

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    2017年02月09日
  • 贄姫と獣の王 1巻

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    キュン、を通り越して、ズキュンと来たぞ、これは
    しかし、作品の感想を書く前に、一つ言わせてもらいたい
    世の女性の皆さん、三十路が近い男が電車の中で少女漫画を読んでいるからって、白い目を向けないでいただきたい。いや、白い目ってのは私の被害妄想やも知れないが、確かにギョッとするんだよなぁ、大抵の女性が
    男だからって、最良作の少女漫画を読みたいんだよぉ・・・
    よし、気持ちも落ち着いてきたので、感想を書こう
    とは言っても、ホントに良い作品ってのは「良い」としか言いようがない
    この辺りは、他の漫画読みの皆さんも同意してくれるだろう
    けど、「良い」だけじゃ、未読の読み手に、この『贄姫と獣の王』の良さを伝えて、「読んでみよう」って気持ちの種を芽吹かせる事が出来ないのも事実
    表紙から一目瞭然だろうが、異種恋愛モノだ
    獣の王は厳つい見た目通り、その性格も威厳に満ちている。萌えの感情が生じるギャップはない。けれど、読み手を思わず唸らせる秘密を、その身の内に抱えており、それが脆さを含んだ君主としての強さを形成している
    贄姫の少女は、お約束と言っちゃアレだが、普通の人間なら前に立っただけで失神しそうな容貌の獣の王に対しても、一切、物怖じなどせず、自分の意見をしっかりと述べられ、少しずつではあるが、彼の王としてのプレッシャーで強張った心を溶かしていく、人間らしい力を持っている
    ストーリーが、これまたイイ
    あくまで、私の印象だが、この定番でなく、王道と評すべき展開は、女性より、少女漫画好きの男に受けが良さそうだ
    人と人じゃない存在の恋愛モノとして、踏むべきステップを一つも蔑ろにせず踏んで、着実に波乱があったからこそあるべきハッピーエンドに向かって進んでいる、と読み手に確信させてくれる話の運び方だ
    ファンタジー好きとして、登場魔物が苦労性だけど面倒見は悪くないアヌビス、フォルムが可愛いキュクロプスと種族がチャンポンなのは、やや気になるトコだが、割と人間が優位な異種恋愛モノとしては、それもアリかな、と思えるだけの面白さがある
    既に、他の読み手の皆さんも、この『贄姫と獣の王』に注目し、質の良いレビューを量産している以上、確実に今年、上位に食い込めるだろう
    お勧めは、いきなり、私の心を鷲掴みにしてくれたepisode.1なのだけれども、サリフィが嫉妬の感情に振り回されるトコで終わる、引きの巧さを感じたepisode.5も好かった。また、種族が引っ繰り返った番外編「ケモ姫と普通の王」も、モフ分が本編に負けず多めで萌えたw
    この台詞を引用に選んだのは、サリフィの「優しさ」と言う名の強さが実によく滲み出ているので。人は誰かに頼る事で頼られ、安心できることで安心を与えられる、か

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    2016年07月07日
  • 贄姫と獣の王 1巻

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    異種族恋愛ものは大っ好きなのでとても良いと思います。

    王様モフモフも素敵ですがヒト型バージョンも素敵。
    おまけ漫画でチラ見出来るアヌビスのヒト型バージョンも素敵。

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    2016年06月30日
  • 贄姫と獣の王 1巻

    Posted by ブクログ

    本屋のコミック新刊コーナーにて、数ページ試し読みからの即購入。
    いやぁ、好みです!人間と異形の王との異種ロマンス。帯のままだけど、ホントそれです。
    ほとんど人間が出てこないところが、何よりいい!!(笑)

    0
    2016年05月28日
  • 影に咲く花

    Posted by ブクログ

    本誌でも読んだけどやはり絵や内容が凄く好み。初のコミックスとは思えなかった。
    男の子のかっこいい表情の見せ方もうまいしバトルシーンも少女漫画にしては迫力があったと思う。
    凄く連載向きな内容だったので連載しないかな…

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    2012年04月08日
  • 幾星霜の夜を越え

    Posted by ブクログ

    設定、絵、テンポ、すべてよかった(表紙のイメージとはいい意味で違っていました)!
    久々に花丸つけたいくらいイチオシの作品です゜+。(*′∇`)。+゜

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    2012年01月14日
  • 幾星霜の夜を越え

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作を買ってから新巻を待ってました。
    前作の続きが出ないかな~と思ってたら違う話だったけど。

    話がおもしろいし、登場人物のキャラが良いし、
    アクションシーンっぽい所も自然に描かれてるし、
    ベタな展開も挟みつつツボ突いてくるし。

    不思議なのは、3話が結構ヤマっぽい展開なのに
    あえてほのぼの系の4話があって、
    なのに巻数表示が無いってことは続かないってことなの?

    終わリ方をどうするかは雑誌掲載時の事情もあるんだろうけど…

    0
    2011年10月27日
  • 影に咲く花

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ふらっと立ち寄った本屋で見つけました。
    ちょっと悩みましたが、帯の煽り文句&レビューの評価を信じて購入。

    初単行本らしいですが、「新人さんっぽいなー」というひっかかりとかも
    全くなく、すごく楽しんで読めました。

    ツグミかっこえぇ・・・
    続編出ないのかなぁ・・・?まだ何も終わってないよ><

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    2011年03月24日
  • 贄姫と獣の王【描きおろし後日談&未収録番外編付き特装版】 15巻

    ネタバレ 購入済み

    スケールの大きな作品でした。基本には、サリフィとおーさまの愛があるわけですが、周りの登場人物もキャラが立っていたり。幸せな結末に満足。

    #ハッピー #ドキドキハラハラ

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    2025年02月26日
  • 贄姫と獣の王 14巻

    ネタバレ 購入済み

    読みに誤りがありましたが、それはさておき。おーさまの苦悩、国民を守る義務がある。でも、本当の自分を隠していた負目もある。サリフィと無事に乗り越えて。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年02月26日
  • 贄姫と獣の王【まんが「ケモ姫と普通の王」小冊子付き特装版】 12巻

    ネタバレ 購入済み

    最後の最後のシーン。王様の母ではないか?と思わせる終わり方。次の巻への期待が高まる。今週中には購入予定。楽しみ。サリフィと王様の幸せを願って。

    #ドキドキハラハラ

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    2025年02月24日