友藤結のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラヴィに拠って語られるエドワズとの過去。二人がどのような関係だったか、どのようにして反王政組織が誕生したかは判ったけど、そもそものエドワズの人柄については余計に判らなくなったような
何故魔法を使えるかも不明だし、何故人間を嫌悪しているかも謎。魔族の国に紛れ込んだ全く正体の読めない人間、そんなエドワズが人間と魔族の融和を妨害しようとしている
あまりに歪なエドワズなのだけど、反王政を掲げ非法組織を率いる冷酷さに似合わぬ優しさを持っていた点もよく判らない
特に反発した仲間からラヴィを庇う一件は彼という人間性を曖昧にさせる。だからラヴィも彼に付かざるを得なくなる
けど、たった一人の生贄が二人の道を分けた点は何とも奇妙な話。ラヴィは元々人間を助けた魔族の父に反発して旅に出た。なのに今回は人間を害そうとした人間に反発してしまった
でもその反発がスバルに生きる道を与えたのだから運命というのは判らない
エドワズ探しの旅、その中で出逢ったのは驚きの人物だったね。まさかあのマアロが再登場するとは……
魔族と人間の融和を探る目的も加わりつつ有るリチャードの旅、なら当然のように本編で人間と関わった魔族にも登場の機会はあるわけで
だからってあの小さかったマアロが好青年になってリチャードの前に現れるなんてね。勿論、二人に共通の知り合いは居ないからそれ以上の進展はないんだけど、サリフィの息子であるリチャード、イリヤに助けられたマアロ、そんな二人がこうして人間に好印象を持った状態で知り合うなんて巡り逢いというのは面白いものだと思えるよ
これまでは風来坊であるラヴィとスバルがリチャードの素性にとやかく言う事はなかった。けど共に旅をするなら、そして何らかの魔力の兆候を見せたならいつまでも突っ込まずに居るなんて難しいわけで
リチャードは危機的な事態を前に力を発露させた。ならそれと同じ事態を作り出す事でラヴィはリチャードの正体を知れると思ったのだろうけど…
実際に出てきたのは想像していたものとは異なる正体だったね
自分の力で怪我したラヴィ、ラヴィに害されそうになったケモモ等を目前にしたリチャードが採った行動は破壊ではなく防衛。誰かを攻撃するのではなく、攻撃されそうな者を守る。その為に力は使わない
リチャードの信念が固まった瞬間かな
ただ、それにより狩り合いはリチャードの完敗となるわけで。師弟関係の終了が何を意味するのか、それをリチャードがどう受け取るのか次巻が気になるね -
無料版購入済み
妙に好き、というお気に入りシーンが出来ることがあって、1巻のキューとロプの色違い水玉パジャマ姿とか、この巻ではヨル隊長とアミト姫の再会シーンですね。ヨルムンガンドさんの騎士らしい所作と台詞が素敵。このふたりはどちらも一気に好きな存在になりました。
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Posted by ブクログ
まだまだ続くリチャードの放浪記。よくよく考えなくても一国の王子が幾らかの期間に亘って誰にも告げず国を留守にしてるってヤバいのでは……。一応ランベルトが所在を把握しているから良いものの…
前巻ラストで登場した猫っぽい人はまさかのラヴィの昔馴染みでしたか。普通に敵かと…
かといって完全に善人というわけではなく、手段の為にはある程度妥協できる人物でも有ったようで。出会ったばかりのリチャードを囮にするなんて
でもビーシアの悪を避けぬ遣り方を善いものに変えられるのがリチャードのお人好しなわけか
カイザの人となりを正しく理解し、彼に自分の秘密を打ち明ける事で彼からの信頼を得た。狙ってやったわけではないからこそ、リチャードの善性をそのままに反映している
人の善意を信じられるリチャード相手だからビーシアもラヴィの昔の姿を語れたのだろうね
ラヴィの父が犯した優しさの罪。優しさ故に反発したラヴィ
親子間の信念による擦れ違い。普通であれば年月の重ねにより和解できるそれが、まさか本編クライマックスで生じた大反乱がきっかけで不可能になるなんてね…
本編ではレオやサリフィが受け容れられる過程での痛みとして描かれた反乱。けれどそれは弱き立場の者にとってそのまま洪水のようなものだったんだろうなぁ…
ラヴィが王族を憎むようになるのも納得というもの
ムルガという爬虫族の国でありながら様々な見た目の者が集う国。そこは種族の違いや見た目の違いを意識する機会になったような
人でありながらラヴィと共に旅をするスバルはラヴィに負けず劣らずの戦闘力。元は生贄であった筈の彼女がそこまでの実力を培った時間を思うと、それまでに積み重ねられた努力が半端なものではないと察せられる
逆に言うと、何がそこまで彼女を突き動かしたのか?という点が気になってくるけど……。野垂れ死にを「ダメなの」と拒絶した背景はどのようなものだろうね
そこが気になるからこそ、9話で登場したテディの人となりも気になるね
出会ったばかりのリチャードの世話を焼き、魔族に惚れ込む彼。善性を信じるリチャードをして「好きだよ」と言わしめる程の人間性を既に醸し出す彼がどうして魔族の反王政になったのか
アミトとヨルムンガンドという様々な違いを持つ二人の婚約を祝う場で出会った奇縁。これもリチャードに世界の広さを教え込むものになるのかな? -
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アニメ化共に読むべし
カワイイけど意志強い女子と強面だけど超優しい、実はイケメン男子(猛獣)の異世界ラブストーリー!!ありそうで無かった、女子漫画であるが戦いもののお話。主人公二人とそれをとりまくカップルやキャラも多彩で面白い。爽やかに読み終えます。読んで損なし。
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ファンタジー
初めて作家さん。99人目の生贄として異形の眷属の王に捧げられたサリフィ。悲しい過去を持つサリフィですが、皆が怖がる王を特に怖がることもなくマイペースにあちこちウロウロ。
何者も寄せ付けない王の真実とは……秘密を知るのはサリフィのみ。そして生贄→妃として迎えられました!1話目で早っ!当然ただの人間なので周囲は猛反対。サリフィも自分の存在が足を引っ張ることを気にしますが、王様が頼もしい。
魔族からも人間からもはみ出してしまう異質な二人が、お互いなくてはならない関係になりつつありますが……。妃問題で揺れつつ1巻終了。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアリスへの想いが一向に薄れないサビ、サビへの想いを強くしていくシア
この擦れ違いは間に聖巫女としての役目が挟まってくる事でより切なさを増しているね
サビはシアの役目が終わればアリスが返ってくると考える。シアは役目が終われば消えてしまうと知っている
昔のシアであれば役目に殉じる自分を貫けたのかもしれないけど、普通に接してくれるサビに出逢った事で役目を越えた先にある自分を夢想するようになってしまったのかな……
ここで二人に自分の考えを整理する時間が有れば何か変わったかもしれないけれど、役目を優先しなければならない二人は足を止めず聖地へ。そして聖地へ行けばシアを望むクロウが待っているわけで
そんな大変な事態の最中にサビが出した旅の結論は良かったね。何か一つだけを最上とするのではなく、全てが大事であり、特にシアとの出会いにより自分の中の好きという感情を認められた
これによりシアの想いが直接に報われるわけではない。けれど、共に過ごした時間やシアとの触れ合いがサビの中に残ったと言えるわけだ
同様にアリスもシアの想いの中にサビを守っていた事実を見出すのは良かったな
どうあってもシアがこのままサビの隣に残る未来は望めない。けれどシアが居たから今のサビに繋がって、そしてアリスとサビの再会に至る
シアは姿が消えてもその存在はサビという人間の傍に残り続ける
最終話で語られる後日談
浄化の力で世界が救われるという奇跡が起きたのに、そのせいで皆の信仰が薄まるというのは面白い話
ただ、それによって凝り固まっていたサビへの迫害も薄まるわけだから世の中判らないし、サビとアリスが何の妨害もなく結ばれる未来へ到達できたのだから本当にシアのした事は世界を変えたのだなぁと再確認
正直、本作にはもう少し旅の中で寄る街や浄化に関わる者を増やしてほしかったというか、風呂敷を広げた上でもっと続いて欲しかったという想いが今も捨てきれないのだけど、物語をコンパクトに纏めるという意味ではこれくらいが適切だったのかな… -
Posted by ブクログ
表紙の通りサリフィ排除を考えるアヌビスと向き合うことになる第5巻。と言っても純真無垢なサリフィを前にしてしまえばアヌビスが折れることになる未来は予想するまでもない
だからこそ本巻ではサリフィの邪魔をするアヌビスという面からではなく、王様に真剣に仕えるアヌビスの心情を中心に描くことで、ある意味アヌビスもサリフィも同じくらい王様を大切に想っている同士であることが判るようになっている描写は良かった
ただ、あのアヌビスを名乗った時の描写を見る限りアヌビスって何故王様が自分を大切だと言ってくれたかきちんと理解していないのではないかと想像してしまう。自分を庇った時に「ともだち」と言ってくれたのを聞いていなかったのだろうか……。王様の心が正しくアヌビスに伝わる日は来るのだろうか
後半では大聖祭の話。これまではサリフィがピンチに成りそれをレオが助ける展開が多かっただけにこういった話は珍しく感じてしまう
セトはサリフィが何か隠しているのではないかと怪しんでいたようだけど、取り敢えずピンチは乗り切ったと考えて良いのかな?実際に王様の正体がバレた時はどんな波乱が巻き起こってしまうのか心配になるな
そう言えば28話の扉絵で描かれる初代王と王妃の姿が銅像と全く違うのは何か理由があるのだろうか?もしかして初代王妃も人間だったりするのか?