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リチャードたちの前に現れた怪しげな魔族・ビーシア。彼が語ったのは、ラヴィがかつて“反王政派組織“に参加していたという事実で―!?イスタンの街で首謀者・エドワズの手がかりを探すが…。さらに一行は爬虫族の国・ムルガへ!第六王女の婚約により、なにやら国中がお祭りムードで!?
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Posted by ブクログ
まだまだ続くリチャードの放浪記。よくよく考えなくても一国の王子が幾らかの期間に亘って誰にも告げず国を留守にしてるってヤバいのでは……。一応ランベルトが所在を把握しているから良いものの… 前巻ラストで登場した猫っぽい人はまさかのラヴィの昔馴染みでしたか。普通に敵かと… かといって完全に善人というわ...続きを読むけではなく、手段の為にはある程度妥協できる人物でも有ったようで。出会ったばかりのリチャードを囮にするなんて でもビーシアの悪を避けぬ遣り方を善いものに変えられるのがリチャードのお人好しなわけか カイザの人となりを正しく理解し、彼に自分の秘密を打ち明ける事で彼からの信頼を得た。狙ってやったわけではないからこそ、リチャードの善性をそのままに反映している 人の善意を信じられるリチャード相手だからビーシアもラヴィの昔の姿を語れたのだろうね ラヴィの父が犯した優しさの罪。優しさ故に反発したラヴィ 親子間の信念による擦れ違い。普通であれば年月の重ねにより和解できるそれが、まさか本編クライマックスで生じた大反乱がきっかけで不可能になるなんてね… 本編ではレオやサリフィが受け容れられる過程での痛みとして描かれた反乱。けれどそれは弱き立場の者にとってそのまま洪水のようなものだったんだろうなぁ… ラヴィが王族を憎むようになるのも納得というもの ムルガという爬虫族の国でありながら様々な見た目の者が集う国。そこは種族の違いや見た目の違いを意識する機会になったような 人でありながらラヴィと共に旅をするスバルはラヴィに負けず劣らずの戦闘力。元は生贄であった筈の彼女がそこまでの実力を培った時間を思うと、それまでに積み重ねられた努力が半端なものではないと察せられる 逆に言うと、何がそこまで彼女を突き動かしたのか?という点が気になってくるけど……。野垂れ死にを「ダメなの」と拒絶した背景はどのようなものだろうね そこが気になるからこそ、9話で登場したテディの人となりも気になるね 出会ったばかりのリチャードの世話を焼き、魔族に惚れ込む彼。善性を信じるリチャードをして「好きだよ」と言わしめる程の人間性を既に醸し出す彼がどうして魔族の反王政になったのか アミトとヨルムンガンドという様々な違いを持つ二人の婚約を祝う場で出会った奇縁。これもリチャードに世界の広さを教え込むものになるのかな?
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