青木悦子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ長く感じた。
イタリア人が主人公の小説をはじめて読んだ気がするので、名前などの固有名詞に苦戦しつつ、ヴェネチア人への偏見や各都市への印象など新鮮な気持ちで読めて楽しかった。
ヴェネチアは新しい街だと主人公が言っているシーンがあったけど、それでも街ができたのは四世紀頃?と書いてあり、十分古くて驚いた。ローマを擁する国の人はこの辺の感覚もぜんぜん違ってくるんだろうか?
でも途中で著者がイギリス人と知って驚いた。イギリス人が書いたイタリア人を主人公にした作品を日本人のわたしが読む、という構造に面白さを感じた。
この作品はイタリア人が読んでも違和感がないのか気になる。
というか、老齢の男性 -
Posted by ブクログ
まあ〜〜ヴァイオリン関連の人名やら地名やらの覚えにくいこと!! 海外の地理に疎いのでほぼ勘で読んでいた。ちゃんと話に付いていきたい方はメモしながら読むことを強くお勧めする。
古典/本格/新本格ミステリ以外をあまりミステリと思って読まない私にとっては、この作品は探偵役となる主人公と警察官の2人が事件と謎を追いかけていくさまを描いたサスペンスに近い小説。
大抵そういう作品でだれてしまいがちな私には珍しく、最後まで飽きずに楽しく読破。登場人物たちの魅力が光っていて、ヴァイオリンをはじめ中世の世界観が強く惹き込んでくれた。
続編も母に借りようかな。
ひとつ苦言を呈するとすれば、警察機関が影薄くて役 -
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Posted by ブクログ
過去に母親に捨てられたことを恨む犯人が、当時の母親に面影が似ている女性を監禁し、殺害する事件が起こる。
被害者の遺体が友人の新居の傍にある公園に遺棄されていたことから、イヴの操作にも熱が入ります。
証拠から犯人を特定することが難しく、捜査が難航していたときにきっかけを与えてくれたのはジェイミーでした。
過去の事件の当事者だった彼がEDDのインターンとして捜査チームに加わってきたのは喜ばしいことですし、長寿シリーズならではの展開だと思います。
一方で、ハラハラ感、というような「盛り上がり」には少し欠けている印象もありました。「あとがき」にあった次回作の紹介をよむと、イヴのトラウマと強くリンク -
Posted by ブクログ
イギリスの作家ポール・アダムの長篇ミステリ作品『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密(原題:Paganini's Ghost)』を読みました。
『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続き、ポール・アダムの作品です。
-----story-------------
名職人にして名探偵が天才演奏家パガニーニをめぐる謎に挑む!
名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに、パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”が持ちこまれる。
修理の翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見された。
彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けており、中にはエリーザという女性がパガニーニに宛てた古い手紙があった。
これは事 -
Posted by ブクログ
「ヴァイオリン職人の探求と推理」というタイトルと、クラシカルなカバーイラストで、良作の予感。
ポール・アダム…作者の名前は平凡な感じだけど…
もちろん初読。
トリックとかなんとかではなく、探偵役となるヴァイオリン職人・ジャンニの人間としての円熟した魅力がとにかく楽しめる作品。
本作では63歳。もちろんヴァイオリン職人として一流で、自然豊かな土地に工房を構え、今も仕事を楽しんでいる。昔からの友人たちに囲まれ、多くの教え子に慕われ、子供たちや孫たちも時折遊びに訪れる。
心から愛していた妻を亡くしてしまったが、やはり子供や孫もいる58歳の魅力的な女性・マルゲリータとの恋の予感も。 -
Posted by ブクログ
28歳のポールの特徴は“平凡すぎる”顔だ。病院を慰問し、彼を自分の身内と思いこんだ老人たちを癒す日々を送っている。ある日、末期ガンの老人を見舞うと、錯乱した彼に誰かと間違えられてナイフで刺されてしまう。その患者は悪名高い犯罪者で、ある有名な誘拐事件の関係者だった。警察に衝撃が走る一方、ポールはさらに爆弾で命を狙われた。身を守るには逃げながら誘拐事件の真相を探るしかない。巧みな構成が光るノンストップ・ミステリ!
アイルランドつながりで、新刊本を読んでみた。つかみはOKだが、後半ややとっ散らかった感じ。映画がらみの言及が楽しい。スティーブン・セガール・マラソン、最高です。