青木悦子のレビュー一覧

  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    ネタバレ

    初ポール・アダム作品。

    ヴァイオリン職人が、殺人事件と幻のヴァイオリンを探すミステリ。随所に語られるヴァイオリンに関する伝説・逸話が時代を超えたロマンを感じる。と同時に、ヴァイオリンの職人、ディーラー、コレクターとその価値(鑑定や贋作など)について、不可解な(何とも言えない魑魅魍魎の)世界観を垣間見せる。
    最後、主人公の語る「自分の良心を開放するためです」の真意(良心)には、己の贋作に対する後悔だけに向けられているのでしょうか?親方の贋作の売却や発見した幻のヴァイオリンを猫糞して姪にあげてしまうことは含まれないのでしょうか?あるいは、これは、次回作の伏線?すこし、違和感が残る結末でした。ただ

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    2021年04月13日
  • ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器

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    ネタバレ

    シリーズ第3作。2作目から5年経って読者のリクエストに応える形で翻訳になったとのこと。今回の舞台は北欧、そして独特の音色のするヴァイオリン、ハルダンゲル・フィドル。ノルウェーの劇作家の戯曲がバックボーンに。3作を通じて感じるが、土地毎の風景や気候、人々の生活の描写が素晴らしい。ストーリーは悲しい結末、人を愛する事の悲しさが心に残る。一方で、主人公のジョヴァンニの恋は進展し、新しくアントニオの恋が始まる。作者はストーリの結末を悲しいものにするのに対して、登場人物の人生を幸福にすることにより、コントラストとしているような気がする。

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    2020年10月17日
  • ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

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    ネタバレ

    シリーズ第2作目。今回は18〜19Cにかけて、現代においても有数のヴァイオリニストであり、作曲家と知られるバガニーニと彼の愛したグァルネリ・デル・ジェスが製作した「イル・カノーネ」(大砲)という名器にまつわる話。ヴァイオリンは殺人の動機となりうるのか?Yes。ストラデイヴァリと同様にグァルネリの作品もとても高価であり、殺人を犯しても自らのものにしたいと思うような名器。しかし、高価であるという事だけでなく、全ての価値ある(誰にもでもというわけではないが)モノにはそういう魔力が潜んでいるのであろう。バガニーニは天才にありがちな、奇人であり、そして恋多き一生経る。彼はエリーゼの愛人であった過去を持ち

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    2020年08月28日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    ヴァイオリンの謎に迫りながら、ヴァイオリンの絡んだ殺人事件にも迫っていくお話。
    親と息子のような年の差があるコンビが面白く、主人公もハイパーヴァイオリンスーパーマンではあるけど普通のじいさんで、派手なシーンなどはないが、じわじわと謎に対していったり来たりするのがもどかしく、また面白かった。
    イタリア人の名前は覚えにくいのでメモしながらのほうがよかったかなぁ

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    2020年02月08日
  • ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器

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    ノルウェーの民族楽器であるヴァイオリンに似た楽器ハルダンゲル・フィドル。このハルダンゲル・フィドルを手に入れたノルウェーのヴァイオリン製作者が、イタリアはクレモナで死体となって発券された。故人は、主人公ジャンニの教え子。
    友人の刑事アントニオとノルウェーへの捜索の旅が始まる。
    ヴァイオリン職人ジャンニの第3作。

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    2020年01月25日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    老人ミステリはぼちぼち珍しくなくなりつつあるが、60代の、ヴァイオリン職人が主人公という設定が異色かな。
    イタリア老人(老人なんて言っていいのか?)の懐深い愛情と軽口、そして手抜きのない筋立てが楽しめる。何と言ってもヴァイオリン製作やその業界を垣間見ることが出来るのが、面白さの半分以上を占める。
    哀愁はちょっと足りないけど、イタリア老人の洒脱を堪能ということでまあいいか。

    そりゃあジャンニとマルゲリータのその後が気になるところ。

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    2017年07月04日
  • ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

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    殺人事件の謎解きだけではなく、パガニーニの人柄や恋愛の一部についても知ることができる。おもしろかったけど、物語の始まりから、最初の殺人事件の発生が唐突でしばらくついて行けなかった。

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    2016年09月04日
  • ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

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    イタリアのミステリにしては癖がなくてスンナリ読めると思ったら、作者はイギリス人でした。音楽に関する蘊蓄も楽しいし、主人公がチャーミング。

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    2016年01月24日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    老人が探偵役のスローペースなミステリなので、途中で飽きるかと思ったら意外に最後まで面白く読めた。
    殺人事件の謎解きとしては面白味に欠けるけれど、ヴァイオリンの歴史とそれにまつわる謎としては、新鮮で面白い。ただシリーズとして読み続けるには少し飽きるかもしれない。

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    2016年02月08日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    主人公は63歳のヴァイオリン職人というところが斬新で、現代の殺人事件を追いながら過去のヴァイオリンの謎を解いていくという設定がつぼでした。ジョン・ダニングのヴァイオリン版という感じ。次作も期待。

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    2015年11月19日
  • ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

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    ヴァイオリン職人が探偵役のミステリ、シリーズ2作目。
    ヴァイオリンをめぐる事件や、音楽がらみの薀蓄が新鮮でした。

    初老のジャンニ・カスティリョーネは、名ヴァイオリン職人。
    200年前に活躍した天才ヴァイオリニスト、パガニーニが愛用した名器が修理のために持ち込まれます。
    コンサートを前にした若きヴァイオリニストとのふとした出会いに、父親めいた感情を抱くジャンニ。

    ジャンニも知るディーラーが事件に逢い、金庫には黄金のヴァイオリンが残されていた。
    友人のクレモナ警察の刑事アントニオに協力を依頼されたジャンニは、事情を調べ始めます。
    若い友人のアントニオは、ジャンニの薀蓄と推理を頼りにしているんで

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    2015年09月07日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    イギリスの作家ポール・アダム、2004年発表の小説。主にイタリアが舞台となるヴァイオリンにまつわる歴史ミステリー?怒濤の蘊蓄が楽しめます。

    イギリスの作家が書いたとは思えないくらいのイタリアンな作品。主人公は初老のヴァイオリン職人。超一級の腕前の職人のようです。友人のヴァイオリン職人が殺され、彼がストラディヴァリの最高傑作と言われる「メシア」と同等のヴァイオリンを探していたことから、警察に協力、彼の足跡を辿ります。しかし、その過程で有名なコレクターがまた殺害され・・・。
    一応殺人事件の捜査の話なのですが、物語の焦点は完全に失われたヴァイオリンの探求です。イタリア各地を飛び回り、イギリスの荒涼

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    2015年07月25日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    ネタバレ

    読んで良かった。推理の描写はそんなに楽しくなかったのだけど。中盤にあった友人の姪御さんの演奏描画で落涙。読んで良かった。

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    2015年05月23日
  • ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

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    『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続くヴァイオリン職人が主人公のミステリー第2弾。殺人事件の謎解きよりも、作曲家や演奏家の私生活の話などの詳細な解説に興味をそそられる。

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    2015年05月02日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    ヴァイオリン製作の聖地、イタリアはクレモナ。そのクレモナのヴァイオリン製作者・職人仲間がある日、何者かに殺されるところから、ストーリは展開していく。犯人を捜すのは、同じく初老のヴァイオリン職人仲間。そして、次に起こるヴァイオリン・コレクターの殺人。
    ストラドヴァイウス、グァルネリ・デル・ジェスなど名器にまつわる、まるで時空を超えた逸話も次々に主人公とその友人の調査という形を取って紹介される。ある意味、殺人事件としてのミステリーと同時に、謎に包まれたヴァイオリン名器にまつわるミステリーが展開されるのは、興味深い。
    ただし、殺人事件の結末、種明かしは、本書残り30数ページころから一気に解明され、あ

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    2015年04月06日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    老境にさしかかったヴァイオリン職人が、親友が殺害された事件とそれに絡む幻のストラディヴァリを追う。
    ストーリーとしては主人公と刑事の二人が手がかりを追ってイタリア各地やイギリスを旅して回る話だが、ヴァイオリンに関する蘊蓄、歴史上のトリビアや、名器を取り巻くディーラー、コレクター、演奏家、職人それぞれの立場や関係などがたいへん面白かった。
    主人公は職人としての矜持や音楽に対する思い、先人への敬意に溢れる魅力的な人物だし、多くの登場人物に好感が持てる。ただ楽器探しの謎に重点が置かれて、殺人事件は添え物になってしまった感じ。
    続編も出ているのでぜひ読みたい。

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    2015年03月22日
  • ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

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    主人公がヴァイオリン職人だけにあり、ヴァイオリンについて、しっかり書かれている。音楽を読んでいるような感覚に陥った。

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    2015年02月13日
  • ヴァイオリン職人の探求と推理

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    バイオリンの来歴や謎ときの部分はちょっと複雑すぎて頭がついていかなかったんだけど、それはそれとしてとても面白く読んだ。てことは、謎ときは二の次ってことか?
    主人公の人となりや、彼をとりまく人々がとても魅力的で落ちついているのがいい。事件にかかわっていくいきさつも、自然。「ミステリだから」と留保しなくても物語に入っていけるのがいいなと。
    最後の展開も、着地点がはっきりしていて気持ちが良かったです。

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    2014年11月02日
  • ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器

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    ヴァイオリン職人ジャンニと友人で刑事のグァスタフェステ、それからジャンニの恋人マルゲリータが
    今回はノルウェーへ。
    すっかり旅情ミステリーと化した第三弾。

    中盤まではノルウェーの旅自体
    目を惹かれるものがなく、
    旅につきもののつまらないガイド付き観光、
    天候や食べ物、物価高などが3人をゲンナリさせ、読んでるこちらもため息。

    最終コーナーを曲がった辺りから
    ようやくジャンニのアクセルが加速。
    犯人は、おお、そっちだったか!の着地。

    ノルウェー旅の素晴らしい部分も後半には語られ、
    なんか寒そう暗そう、おいしいものなさそう…な印象からの、ちょっと行ってみたくなったかも…に変化。

    今回キーとな

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    2026年03月09日
  • ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器

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    ヴァイオリン職人ジャンニのシリーズ3作目。今回の舞台はノルウェー。ジャンニの教え子リカルドが、クレモナでの再会後、死体で発見される。リカルドの故郷での葬儀と捜査のために、ジャンニとアントニオ、恋人のマルゲリータと3人でノルウェーに行く。
    クラシックと楽器に詳しくない私にとっても楽しく読めるシリーズ。今回は作曲家グリーグ、ノルウェーでは有名な演奏家オーレ・ブルの逸話、ノルウェーの民族楽器ハルダンゲル・フィドルが、現代の殺人事件と絡んで語られる。例によって、YouTube で調べて聴きながら読み進めた。また大自然ノルウェーの景色と、常に暴風雨に晒される過酷な環境が随所に語られて、旅行記としても楽し

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    2026年02月22日