飯田一史のレビュー一覧

  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

    ネタバレ 購入済み

    読者も読んで!

     特に印象に残ったのは、会話・ネームの大切さを「言語化の訓練」と説いている項目。言語化は、自己の好き嫌いを深く掘り下げて心を動かすものの正体を知る。また他者との違いを知り客観性の視点を持つ手立てでもある。ひいては作者の思いが詰まったキャラクターの魅力となり、読者を惹きつけて止まない作品の根幹になる。
    他の漫画指南書ではここまで熱く語られないだけに興味深い内容である。

    #深い #共感する #タメになる

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    2025年09月28日
  • 町の本屋はいかにしてつぶれてきたか

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    日本の出版社がこの本を出すのをよく許したなぁと思えるほど業界の闇に切り込んだ内容だと思う。

    正直完璧にに理解できたとは言い難いが今も昔も町の本屋が順風満帆だった時代はほぼなかったんだろう。事実として私の地元ではだいぶ前に町の本屋は姿を消した。大型店があるからそんなに困ったことはないけど、それも当たり前ではなく相当な経営努力のうえで成り立っていて薄氷の上に立つような状況なのだと思う。

    考えてみれば昨今様々なものが値上げされているけど、その中に本は含まれていない気がする。でも運搬費や資材費諸々は値上がりしているわけで、その分何が削られているのか……これ以上は言わないでおきましょう。

    何にせよ

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    2025年08月17日
  • 町の本屋はいかにしてつぶれてきたか

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    簡潔な言葉で本屋がつぶれてきた要因を述べている。怒りにも似た声が透けて見える。町の本屋という文化が衰退している事は間違いない。だが本屋が危機にあったのは今だけではない。新しい形できっと書店は残り続けるだろう。道筋は私たちが考えるしかない。

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    2025年06月27日
  • 「若者の読書離れ」というウソ

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    「最近の若者はスマホばかりで、本を全く読まない」というお小言をよく耳にします。

    しかし実はそんなことはないのです。特に「最近の若者は」という部分について。

    本屋ではティーン向けのコーナーはしっかりとありますし、相変わらず夏休みの読書
    感想文の課題をあてこんだ名作フェアは続いています。

    データ上では、若者も大人も「読む人は読む」「読まない人は読まない」のです。

    しかもマーケティング調査がしっかりしている現在では、どんな内容が若者にウケる
    か明らかです。

    出版社側も、そこに狙いを定めて次々と新作を供給しています。そこでは狙い通りの
    売上は上げられているようです。若者が本を全く読まないとい

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    2025年06月11日
  • 町の本屋はいかにしてつぶれてきたか

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    まだ半分も読んでないけど、本の販売についてマージンや価格設定、仕入れ量など知ることができてとても興味深いです。
    ベストセラーはたくさん売れるから、本屋さんはたくさん仕入れて、たくさん売って利益だせる!
    と思ったけどいろんな条件があって簡単にはいかないんですね。
    世の中の、本屋さんを残そう!
    本自体はたしかに好きだけど、それよりも本屋さんに行くのことのほうが好きです!

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    2025年05月16日
  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

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    読んで良かった。子供の頃サンデーを買ったらからくりサーカスが連載していて読んでみたのだけど、なんだかよくわからなかった、どうゆう目的のある物語なのかわからなかったし、最初から読んでないからわからないのかなと思ってけど、途中から読んでも面白い漫画もあったから、あんまり面白くないなあと思っていた。からくりサーカスが面白いと思えなかったから作者のうしおととらも読んだことない。有名なのは知ってるけどからくりサーカスの人の漫画が面白いとは想像つかなくて…でもこの本はとても良かった。編集者との付き合い方が載っててなるほどなあと思ったし、難しくもあったけどためになる本だった。
    子供の頃楽器を習った時に先生が

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    2025年04月19日
  • いま、子どもの本が売れる理由

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     児童書だけでなくマンガ、雑誌も対象に入れた子どもの本通史。目次を読むだけでわくわくが止まらないほど面白かった。かいけつゾロリやヨシタケシンスケなど売れる本のヒット理由にも納得と同時に目から鱗な発想がわんさか。かいけつゾロリの工夫はすごい。著者が『ハリー・ポッター』を「ハリポタ」と略さないだけで信頼できる。ジャンプvsコロコロから両誌の棲み分けに至るまでの解説はもちろん、やはりちゃお1人勝ちの理由が面白かった。なかよし勢としては、知らぬ間にノーマークのちゃおが勃興していたことに驚きを隠せなかった。

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    2024年12月25日
  • 「若者の読書離れ」というウソ

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    「若者は読書離れしている」という、一般に思われていることの否定が主な内容かと思いきや、それだけにとどまらず、ではどんな本が読まれているかという点も知ることができてなかなか面白い。朝読によって読書時間は増えているという認識は合っていたけれど、『ハリポタ』とかラノベのおかげで読書時間が長くなっているのでは?という想像は、すでに古くなっていた(って『ハリポタ』は何年前よって話か)。三大ニーズと四つの型による若者に人気の書籍の分類はその世代を知る上で役に立つ。

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    2024年01月03日
  • 「若者の読書離れ」というウソ

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    すごく勉強になるが、私が活用する局面はなさそう。知らない世界を紹介してくれる本なので楽しい。

    表題に関係する、小中学生の読書量は減るどころか増えている(朝読の成果)という指摘には個人的には新鮮味は感じなかった。
    ただし、そうやって最近の世代で読書量が増えているのに、年齢が上がるに従って旧世代と大差なくなるというのは面白い。
    結局のところ読書になじめるのは一定数でそれは遺伝的に決まっている、という仮説の当否はともかく、朝読で若者たちに読書習慣を身につけさせた社会実験の結果なので重たいと思う。

    …というような話は面白いけどヘッドラインを読めば済む話なので、本の評価がそんなに上がる要素ではない(

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    2023年11月23日
  • 「若者の読書離れ」というウソ

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    卒論のために今読んでる本が当たりすぎた。
    これは卒論とか関係なくみんなに読んでほしい。
    活字離れっていうけど結局本ってそんなに読まれてないの?読書人口ってそんなに減ってる?KADOKAWAとか出版社は大丈夫なの?そもそも書店の売り上げって少ない?だったらTikTokのけんごの影響力は?などなど
    今まで疑問に思うところがあるこの議題、ついにメスが入ります!Z世代とか新書だとか関係なく読んで!

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    2023年10月03日
  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

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    大好きな漫画家で藤田和日郎さんという方がいるのですが、その方が書く、創作論です。
    どのようにしたら面白い漫画が描けるか、というのがかなり丁寧に書かれています。
    新人アシスタントに教える、というていで書かれているので、藤田さんの漫画のように少年漫画の王道が、どうやれば描けるのか、話の作り方やキャラの立て方まで論理的に書かれてるのですが、漫画を書かない私にとって学べたのが、個性とは、言語化できる好きなことである、というところです。そのために徹底的になんで好きかを掘り返せ、外に答えを求めるな、人に説明しろ、意見をもらえ、とあります。自分の人生の指標にもなるなと思いました。
    この作家が好きな方にはすご

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    2022年09月14日
  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

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    漫画家になるつもりはないけど、アイデアの出し方であったり、転用できそうなことがたくさん書いてあって感動した。何よりも、自分の外の世界とのコミュニケーションを大切にしようと思った。

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    2022年04月24日
  • いま、子どもの本が売れる理由

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    これはなかなかに興味深かった。最初の方、児童書の歴史についてはちょっとかったるかったけど、後半、具体的な作品のいちいちについての論考は、どんどん読まされる求引力があった。ジャンプ、コロコロ、ちゃおについては、なるほどって感じ。以下の各書は、子どもに勧めてみたいと思えたもの。それにしても、確かに言われてみれば、幼少時は児童書コーナーなんて、全然魅力的な場所じゃなかったですわな。

    ルルとララ(あんびる)、ほねほねザウルス(アンモナイツ)、グレッグのダメ日記(キニー)、王女さまのお手紙つき(ハリソン)、リリアーネ(シュテーブナー)、まんがでよくわかるひみつ文庫、学校では教えてくれない大切なこと(旺

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    2021年12月09日
  • いま、子どもの本が売れる理由

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    書名を聞いて「え?そうなの?」と思う人が
    多いと思います。

    出版不況、少子化、読書離れ、などと色々言
    われている中で、本が売れている状況という
    のは想像できないと思います。

    ところが実際には14歳以下の人口一人あたり
    の書籍購買額が、20年前より倍増していると
    いうのです。

    言われてみますと、書店には幼児向けや小学
    生向けコーナーが多く作られています。

    書店が大型化したこともありますが、昔の書
    店には見られなかったものです。

    なぜ活況なのか。どんな本が売れているのか。
    当然昔から読み継がれている作品もあります。

    しかし児童書こそ、社会の今を反映している
    ことがよく分かる一冊です。

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    2021年11月06日
  • いま、子どもの本が売れる理由

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    かいけつゾロリがなぜ子供たちに読まれるのか、おしりたんていが人気な理由、小学校女子に12歳。という本が支持されている理由、が分析されている。ほー。
    勉強になりました。

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    2021年02月01日
  • いま、子どもの本が売れる理由

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    幅広い文献にあたり、事実を積み重ね、子どもの本の実像に迫っている。古い時代の児童書の歴史は他書で学んでいたが、最近の事情、国外の事情は初めて知ることが多かった。独特の市場であることもよく分かった。

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    2020年10月29日
  • いま、子どもの本が売れる理由

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    子供に関する小説や漫画を戦後から振り帰ったり、編集者の戦略を紹介したり、と、楽しくあっという間に読めてしまう本ですが、P353と、かなり分厚い本ではあります。

    私自身としては、今の子供たちが、
    どんな本を読んでいるのかな?ってのを
    知りたいだけの軽い気持ちだったのですが

    今までに売れた、漫画、小説、雑誌の紹介から
    時代背景、出版社の思惑をすることができます。

    その中でも、特に、

    P156 ドラゴンボールやスラムダンク終了後

    マガジンに逆転され、20万部ほど差がつけられた後の努力による、ワンピースや遊戯王、ルーキーズ、ハンター×2、ナルトなどの新連載に繋げたり、「コロコロ」的なメディア

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    2020年08月06日
  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

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    仕事場で売れっ子漫画家がアシスタントに話しかける体裁で進められる仕事論的な教育方法論。研究室や院生部屋の存在価値、あるいはメンターとしてどう振る舞うかなどを考えさせられる。オススメ!

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    2020年05月04日
  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

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    「うしおととら」
    「からくりサーカス」
    の作家が語る
    人づくりの本

    ほっとかない
    ほっとけない
    うざったいほどに温かな人柄が伝わってくる。

    だから
    氏の作品は
    人の心を強く揺さぶるのだろうなあ。

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    2019年12月31日
  • 読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~

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    少年漫画の最前線の作者の言葉

    創作している人のぶつかる壁に対しての一流プロの視点がとても勉強になった

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    2019年04月24日