あらすじ
「最近の若者は本を読まない」のは本当なのか?「中高生に読まれている本」の綿密な調査と分析を通し、十代の読書の実態を検証する。
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Posted by ブクログ
「最近の若者はスマホばかりで、本を全く読まない」というお小言をよく耳にします。
しかし実はそんなことはないのです。特に「最近の若者は」という部分について。
本屋ではティーン向けのコーナーはしっかりとありますし、相変わらず夏休みの読書
感想文の課題をあてこんだ名作フェアは続いています。
データ上では、若者も大人も「読む人は読む」「読まない人は読まない」のです。
しかもマーケティング調査がしっかりしている現在では、どんな内容が若者にウケる
か明らかです。
出版社側も、そこに狙いを定めて次々と新作を供給しています。そこでは狙い通りの
売上は上げられているようです。若者が本を全く読まないという訳ではないのです。
つまり読まれるジャンルは偏っていますが、ティーン時代の読書が、その後の若者の
読書人の広がりに寄与していることは異論はなさそうです。
結局、電車でスマホを触っている人間は、年齢に関わらずスマホの無い時代に生きて
いたとしても、ボケーっと過ごしていたのでしょう。
若者の行動を嘆く前に、まずは大人が一冊でも多く本を読むべきであると思い知らさ
れる一冊です。
Posted by ブクログ
「若者は読書離れしている」という、一般に思われていることの否定が主な内容かと思いきや、それだけにとどまらず、ではどんな本が読まれているかという点も知ることができてなかなか面白い。朝読によって読書時間は増えているという認識は合っていたけれど、『ハリポタ』とかラノベのおかげで読書時間が長くなっているのでは?という想像は、すでに古くなっていた(って『ハリポタ』は何年前よって話か)。三大ニーズと四つの型による若者に人気の書籍の分類はその世代を知る上で役に立つ。
Posted by ブクログ
すごく勉強になるが、私が活用する局面はなさそう。知らない世界を紹介してくれる本なので楽しい。
表題に関係する、小中学生の読書量は減るどころか増えている(朝読の成果)という指摘には個人的には新鮮味は感じなかった。
ただし、そうやって最近の世代で読書量が増えているのに、年齢が上がるに従って旧世代と大差なくなるというのは面白い。
結局のところ読書になじめるのは一定数でそれは遺伝的に決まっている、という仮説の当否はともかく、朝読で若者たちに読書習慣を身につけさせた社会実験の結果なので重たいと思う。
…というような話は面白いけどヘッドラインを読めば済む話なので、本の評価がそんなに上がる要素ではない(私にとっては)。
この本のすごいところは、小中高生たちが好む本を読んで、そのパターンを抽出したところ。
21世紀になってから子どもたちの間で広く読まれてきた本を、私の代わりに読んで説明してくれるのがありがたい。
最近のヒット作の多くがその系統なんだけど、あんまり自分で読む気にならないのですよね(あえて具体名は出さないが本屋大賞の系統とか)。
一方で、太宰『人間失格』とか東野圭吾とかが、アダルトな(?)作品の中で特に子どもにも好かれる理由を推測しているのが、大人読者との接点になっている。
子どもたちに人気で映画の原作になろうが山田悠介とか読む気にならないよなあ、と思っていたのだが、今となっては彼も徐々に読まれなくなってきているとのこと。その理由は、ちょっと切なかった。
Posted by ブクログ
卒論のために今読んでる本が当たりすぎた。
これは卒論とか関係なくみんなに読んでほしい。
活字離れっていうけど結局本ってそんなに読まれてないの?読書人口ってそんなに減ってる?KADOKAWAとか出版社は大丈夫なの?そもそも書店の売り上げって少ない?だったらTikTokのけんごの影響力は?などなど
今まで疑問に思うところがあるこの議題、ついにメスが入ります!Z世代とか新書だとか関係なく読んで!
Posted by ブクログ
ヤンマガ「税金で買った本13」の中のビブリオバトルで紹介されていて読みたくなった本。今も変わらず、太宰治の「人間失格」が上位に入る理由など納得。ラノベの位置付けの変化とか、「ぼくら」シリーズとかかおるとか、私も読んでたシリーズの読者層の変遷など、読んでて興味深い。ボカロP関係の書籍については、私の中で、書籍として認識してなかったので、よい刺激に。
Posted by ブクログ
「最近の若者は本を読まない」という主に中高年の固定観念を覆す、データをもとにしたティーンエイジャーたちが何を読んでいるかについて解説した本。ラノベやラブコメといった、これまた思い込みについても批判的考察を加えながら若者たちの好きな本の意外な実態が明らかとなる。
現在の小学生たちは、主に文科省の学力向上政策によって平均月10冊もの本を読んでおり、学校図書は近年非常に充実している。むしろ大人の方が、50%は月1冊も読まない等の読書離れが進んでおり、進学・就職するにしたがって本を読まなくなる傾向にある。
また近年人気なのはデスゲーム、余命もの、異世界転生ものといった割とシンプルかつ結末が予想しやすい内容が好まれる。こういった傾向と対策を踏まえ、主に若年層向けの書籍で人気の基盤を確立し、大人向けの文芸にも進出した辻村深月さんや凪良ゆうさんなどの姿が思い浮かんだ。
Posted by ブクログ
まず初めに、著者は子どもの読書離れが誤りだと主張する。その後、それを裏付けるデータをもとに、従来の見方がウソだという。ただし、本書で読書は家庭環境よりも遺伝要素に左右されやすく、テクノロジーの進展や教育でも限界があると指摘する。それもあって、読書離れという現象を不自然ではないという。またTikTok等のショート動画のおかげで、新規層の読者を獲得したといわれるが、ショート動画で紹介される小説の多くは受賞歴のある、または過去に話題となった作品ばかりで、新奇のタイトルは紹介されない。
Posted by ブクログ
雑誌離れは進んでいるものの、90年代よりも今の中高生の方が書記を読んでいる。
TikTok売れは、新規のタイトルが突然売れたわけではなく、すでに定評のあった作品が再度注目を浴びたもので、加えて、中高生全体の読書量を押し上げたとは言えない。
石田光規(2021)『友人の社会史』「地縁・血縁や企業共同体の希薄化に伴い、人間関係の流動性が上昇した結果、日本の若者は80年代ころから何でも打ち明けられる「親友」を持てなくなってきている。」「60年代までの農村社会における切っても切れない関係と異なり、現代においては友人関係は自ら「選択」して築き、維持するものに代わっているため、本音の吐露や激情を交わし合うなどの深い人間関係を築くためのリスクを回避する。」
Posted by ブクログ
自分自身、タイトル通りのイメージを持っていた(「今どきの学生はSNSやゲームが豊富だから、読書に時間を費やしてなさそうだな~」みたいな)。
本書ではそういった漠然とした偏見を、学校読書調査のデータを紐解きながら正していってくれた。
「60年代から平均読書冊数や不読率はほぼ変わらんよ」とか「00年以降の小中学生は朝読とかの取り組みでむしろ改善されてるよ」とか「雑誌は確かに読まれなくなってるけど、書籍はそんなことないよ」とか…。
あと、「本読む人、読まない人は遺伝子レベルで決まってて、読まない遺伝子の人は本に囲まれて育っても読まない」というのも意外性があった。他書籍だが「ビジュアル・シンカーの脳」で書かれてるようなタイプの人たちが、そういった「本を読まない遺伝子の人」と重なりそう。
[知見ざっくりまとめ]
・別に不読率は昔から変わらない
・遺伝子レベルで本読むの向いてない人はいる
・ラノベは衰退しました
・思春期の子供が本に求める要素は「感情が揺さぶられる」「自意識や反抗心に訴える」「読む前から得られる感情が分かって読みやすい」
・若者の読書推進に有効そうなアプローチ
1. 教育者が読ませたい本と10代が読みたい本は違うから、ちゃんと10代のニーズを軸に考えろ。
2. 雑誌の不読率は増加し続けてるので、逆に伸びしろがある。本が苦手な人も雑誌なら読みやすいし、情報を探して吟味する読解力向上に繋がりそう。
3. 昔から全体の半数はどうやっても本を読まない。これは遺伝子レベルの問題ですらある。なので、これ以上義務教育の中で不読率を改善しようとしても限度がある。それよりは大学生以上の「前まで本を読んでたけど読まなくなった人」に対してアプローチしたほうがコスパ良い。
Posted by ブクログ
書籍に関わる仕事の人はもれなく全員読んだ方が良い本。
最近の若者は本を読まない…本を読まない子供が増えてる…スマホやSNSの普及で読書人口が減った…等々、たくさん言われているし自分も実際そう思っていたが、本書はデータを基に「子供の読書率はあがり、大人の2人に1人は本を読まない」と結論付けていて衝撃だった。そもそも、本を読める読まないに関しては遺伝の影響によるところが大きいとのこと。※ただし、雑誌の不読率は上がっている。
また、実際中高生に読まれている本から、中高生が好むニーズや型にも言及されていて納得感がすごい。ちなみに調べたのか元々ご存知だったのかはわからないが、オタク文化への理解が深く、かつそれを客観的に説明されるのでオタク当事者としてはのたうち回りたくなる恥ずかしさがある(キノの旅のボクっ子の説明とか…やめたげて…)
そして大人が読んで欲しい本と子供が読みたい本は違う。大人になると2人に1人しか本を読まないとしても、子供の頃から本に対する親密感を育んでおくことは大切だと思う。1人でも多く大人になっても本を好きでいてくれる人を増やすために、今の大人として出来ることを考えたい。
Posted by ブクログ
2024年時点で、32歳なので、Z世代はひとまわり離れた世代。どういった書籍を読んでいるかの知見が広がりました。
この作者の偉いところは、「中高生が好む本を実際に網羅的に呼んで分析する」という方法を選択したところだと思います。
即座に自信で言ってる通り、主観にはなってしまうかもしれないけど、単なるデータをお出しされたよりは、読み物として面白いし、どんな本か実感を持って受け取れます。
だから、読まれる本の「四つの型」「三大ニーズ」というのを、示すことができたのでしょうし。
①自意識+どんでん返し+真情爆発
②子どもが大人に勝つ
③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム
④「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」
1正負両方に感情を揺さぶる
2思春期の自意識、反抗心、本音に訴える
3読む前から得られる感情がわかり、読みやすい
うーん、確かによくみる!
あと、新たな境地を開いた『5分後』シリーズ、内容薄いんじゃないかなと忌避していたのですが、多様な作品を収録、文体のリズムを整えるなど、工夫を凝らした一冊ということで、なるほどよく考えられているんだな…と思いました。
先入観を取っ払う意味でも、よかったです。
読んでみないとやっぱり、わかりませんね。
Posted by ブクログ
本書のタイトルを見てドキッとした人は多いのではなかろうか。
本書では統計などのデータをもとに分析し、若者が読書離れしているわけではないことを説得力を持って示している。
恥ずかしながら自分も段々とみんな本を読まなくなっているのではないかと思っていただけに、認識を改める機会が持ててとても良かった。
私は自分自身が中高生時代に読んでいたのが9割以上ファンタジー児童書だったため、本書で紹介されている数々の本のほとんどを、耳にしたことはあれど読んだことはなかった。一部は大人になってから読んだ。
大人になり、若者と接すること自体が極端に減ってしまいはしたが、若者を理解する上で、彼らがどのような本を読み、どのような思考を持っているかを知っていることは有益だと思う。
本を読まない人が今も昔も約半数というのは驚きの事実で、これには機能として本を読めない人を含むとはいえ、もし何らかの形で本を読む高校生以上の割合を増やせるのだとしたら、きっと社会全体に大きな変化は生じるだろう。
ただし、それは遺伝子的に難しいというのが本書の見立てである。
この遺伝子的な部分での、本を読むのが難しい性質がどこから生まれていてどのようにすれば改善可能か、という部分が気になったので、今後の他の研究に期待である。
Posted by ブクログ
この20年間で小中学生の平均読書冊数はV字回復したが、「若者は本を読まない」と当たり前のように語られている。各種データから中高生のニーズや人気の本の型を提示し、若者の読書についての思い込みを打ち破る。
なかなか面白かった。
読書離れは進んでないし、大人のほうが読んでいない。
その中で我が家は読んでいるほうかも。
Posted by ブクログ
データや世の中の風潮的には書かれている通り。
不読率は下がっているのに、読書離れという思い込みが独り歩きしている。
でもその事実とは別に、現場の感覚とは少しズレも感じる。
Posted by ブクログ
若者の読書離れが叫ばれるようになって久しいが、統計データを引用しながらその実態の如何に迫る本。
以下覚書
・若者の読書離れは言うほど進んでいない
・小学生は中高生よりも読書をしている
・社会人に限れば、二人に一人が読書している
・雑誌に限って言えば、若者の読書離れが進んでいる
・行政による読書推進活動により、邦国における読書率は隣国に比べて見劣りしているわけではない
・若者が読みたい本と親世代が若者(子ども)に読んでもらいたい本には相違がある
・読書推進活動をすれば、読書率が上がるわけではない。読書の習慣は半分遺伝で決まる
Posted by ブクログ
この20年間で、議員の尽力や文科省の方針転換や法整備などの効果により、小中学生の平均読書冊数はV字回復した。高校生は変化はないが、大人が読んで欲しい本は読まい傾向があるようである。
大学生や大人の不読率は伸びているが、遺伝的な問題もあるので仕方ない。
本の回りにいる大人たちは、もっと気を楽にして、現状を続けていけば良いのではないかと思った。
Posted by ブクログ
以前、「トレビアの泉」というTV番組がありましたが、そこにあった「へぇ~」ボタンをバシバシ叩きたくなる内容です。
「若者」と言っても、主に10代を軸に書かれていますが、①小中学生の読書率・平均読書冊数は2000年以降V字回復(児童書は一人当り販売額はほぼ倍増)、②日本人の半分が本を読み(平均月1~2冊、一日30分程度)、長期間この傾向は変わっていない、③但し、「雑誌」は減少傾向に歯止めがかからず伸びしろがある、ということにつき、グラフを交えてデータで検証しています。特に、「子どもの読書量に関して、本棚や蔵書などの環境要因からの影響は確認できず、遺伝的影響だけが『影響あり』と統計的に見なされた」というのには少なからず驚きました。
「若者」には太宰治の『人間失格』が依然人気のようですが、売れるには「お作法」があり、①正負両方に感情を揺さぶる、②思春期の自意識・反抗心・本音に訴える、③読む前から得られる感情がわかり読みやすい、が三大ニーズと書かれています。これを踏まえた「型」もあり、子どもが大人に勝つ(『名探偵コナン』)、脱出もの(『王様ゲーム』)、余命もの(『余命10年』)などなどが分類・列挙。
書店で「いま売れています!」のポップにつられて購入したものの、どうもしっくり来なかったのは、ネット小説や「若者」向けのものだったのだと「へぇ~」ボタンを押しながら納得しました。
Posted by ブクログ
「本を読まない人がいることを問題視するのではなく、当然視するべきだと。
その前提で働きかければ本を読むようになる余地がある人たちへのアプローチこそ重要」
なと思いました。
読まれる本の3大ニーズと4つの型、カテゴリージャンル別に見た中高生が読む本、10代の読書はこれからどうなるのかということが分析されていて面白かったです。
韓国の詩など、店頭に並べられているのを見て、個人的にどこからブームになっているのかなってちょっと個人的に疑問に思っていたので、納得。
巻末に
今の学年になってから読んだ本
2022年の学校読書調査
も紹介。
傾向分析が面白かったです。
Posted by ブクログ
ネット記事で紹介されていたのが気になっていた。
子どもの読書冊数と不読率のことは知っていた。
それ以外の分析が興味深い。
ラノベが子供たちから離れていたのは知らなかった。
当たり前に人気だと思っていたので、これは改めないと。
中高生の読書に対する三大ニーズと四つの型の分析が面白い。
結構、大人にも当てはまるのではないだろうか。
エモいポエムへの需要も知らなかった。
韓国の翻訳エッセイものも、名前だけ聞いたことはあったが中高生への需要があったとは。
こういうニッチなところを取り上げる本が、もっとたくさんあればいい。
ないからニッチなのだけど。
Posted by ブクログ
中高生の読書について、データをもとに考察していて面白かった。書店員や司書など本を薦める側が読んでためになる内容。
「三大ニーズと四つの型」を知ったうえで、今の流れを感じとり、「子どもが読みたい本を提供してあげる」が大事だと思った。
Posted by ブクログ
「読書離れ」は実は起きていない、とうのは他の類似した本でも読んだことがあるので意外性はなかったのですが。著者のライトノベルの知識の深さにはおどろきました(笑)。
Posted by ブクログ
・「子どもの本離れ」は80~90年代の現象であり、小中学生の書籍読書量は過去最高レベル
・高校生の平均読書冊数は70年代から横ばい
・高校生・大学生の不読率(約50%)や読書量は日本人(大人)の平均とほぼ同水準
・ネットやスマホの普及による変化は少ない
・読書量は環境よりも遺伝的要素に左右される
意外といえば意外、納得といえば納得。学校読書調査などの分析から浮かび上がるのは、「昔も今も読む人は読むし、読まない人は読まない」というある意味身も蓋もない現実。後半では今の中高生が好む本の特徴や、なぜそれが好まれるかを具体的な書名や著者をあげて分析している。
Posted by ブクログ
興味深い。面白かった。
昔と比べて、圧倒的にエンタメの量が増えているけど、読書量というのは1960.70年代と比べて、そう変わっていない。つまり読む人は読む、読まない人は読まない。読まないのではなく、読めない人が一定数いることも忘れてはならない。
「TikTok売れ」なんて言葉もあるけど、実際に読まれているかは別問題。私もよく買うけど、積読しちゃうもん笑
Posted by ブクログ
高校生の書籍の不読率や書籍の読書冊数はほとんど変化はないらしい。
学生の頃あれだけ流行っていたラノベが、こんなにも衰退していることには驚いた。
やはりどんなことでも、伝えたい相手を明確にするのは大切なことなんだな。
Posted by ブクログ
書籍紹介サイトの内容から興味持ち、購入。
言葉として若者の読書離れ、は叫ばれているが、あらためてデータを見ると小中学で上がり、高校からはそんなに変わらないというのが如実に見て取れる。 数字が上がらない理由についての著者の考察も、個人的に納得感あった。
また今どきの学生が読んでいる本も、結構興味深い。3つの型、4つのパターンというのも、分類される上で納得感があった。
Posted by ブクログ
久しぶりの新書
ずっと「若者は本を読まない」そう思っていたけれど、意外と読んでいるじゃん!というのが素直な感想です
私自身がかなり本を読むほうなので、あまり読まないと聞くと寂しくなってしまうのですが…
確かに朝読書の時間とかあるから読む時間は増えていますよね
私自身、本であれば何でもいい!というスタンスなのでマンガだろうがケータイ小説だろうが読んでいるならいいと思ってしまいますが、それじゃダメな人もいるのかな?
でもこの本を読んで、女子高生に自信をもってお勧めできる小説ができました笑
Posted by ブクログ
最近の若者は本離れしている説を数値データから解析。
いつの時代も本を読む読まない大人の数はこの値に収束している、という一章が興味深かった。
読書する、しないは環境より遺伝によると言えるだろう、の辺りはもう少し詳しく知りたいところ。
月に7冊以上本を読む大人は3%だそうですよ。
Posted by ブクログ
中高生の読書に対する3大ニーズと4つの型
1正負両方に感情を揺さぶる
2 思春期の自意識、反抗心、本音に訴える
3 読む前から得られる感情がわかり、読みやすい
である。これを効率的に満たすための「四つの型」が存在する。
①自意識+どんでん返し+真情爆発
②子どもが大人に勝つ
③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム
①「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」
Posted by ブクログ
気になった部分しか読んでいないので偏った感想になります。
若者の読書離れや、スマホの普及、本の印刷数が減っているという情報で勝手に若者は本を読まなくなっていると思っていました。昔と今ではあまり変わっていないという結論でしたが、依然として低い水準だと感じたので、本の魅力に多くの人が気づいてほしいです。
若者がどのようなジャンルの本を読んでいるのかはあまり気になりませんでしたが、面白いと思いました。
Posted by ブクログ
「若者の本離れ」が進んでいるという人口に膾炙したイメージに対し、マクロデータをもとに、小中学生の平均読書冊数は近年V字回復しているといった若者の読書の実態を明らかにし、さらに、「学校読書調査」などで挙げられた中高生が好む本を著者が実際に網羅的に読み込むことで、近年の中高生がどんな本を読んでいるのかを分析。
そして、中高生が本に求める「3大ニーズ」として、①正負両方の感情を揺さぶる、②思春期の自意識、反抗心、本音に訴える、③読む前から得られる感情がわかり、読みやすいを挙げ、それに応える人気の本の「4つの型」として、①自意識+どんでん返し+真情爆発、②子どもが大人に勝つ、③デスゲーム、サバイバル、脱出ゲーム、④「余命もの(死亡確定ロマンス)」と「死者との再会・交流」を指摘している。
近年、子どもの読書推進政策の影響により小中学生の読書率・読書冊数が上昇していることや、いつの時代も(おそらく遺伝の影響で)大人は2人に1人程度しか読書していないことなど、データから若者などの読書状況の実態を知ることができたのは勉強になった。
また、自分は月10冊程度とかなり読書するほうだと思うが、本書で紹介されている最近の中高生が好む本はほとんど読んだことはなく、正直、あまり今後読みたいというものも少なかったが、こういう本が最近の中高生には好まれているのねというのがわかったのは、興味深かった。
「10代が読みたい本」を軸に考え直すという提言など、若者に対する読書推進施策をよりよいものにする上でも参考になるところ大である。