飯田一史のレビュー一覧
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子供に関する小説や漫画を戦後から振り帰ったり、編集者の戦略を紹介したり、と、楽しくあっという間に読めてしまう本ですが、P353と、かなり分厚い本ではあります。
私自身としては、今の子供たちが、
どんな本を読んでいるのかな?ってのを
知りたいだけの軽い気持ちだったのですが
今までに売れた、漫画、小説、雑誌の紹介から
時代背景、出版社の思惑をすることができます。
その中でも、特に、
P156 ドラゴンボールやスラムダンク終了後
マガジンに逆転され、20万部ほど差がつけられた後の努力による、ワンピースや遊戯王、ルーキーズ、ハンター×2、ナルトなどの新連載に繋げたり、「コロコロ」的なメディアミックスで稼ぐモデルへの変換など、鳥嶋編集長の話
に、深く感銘を受けました。
この本を読んだ本当の目的としては
12歳。、こちらパーティー編集部っ!、
いみちぇん、四年霊組こわいもの係、
マジックツリーハウス、グレッグのダメ日記、
ふしぎ駄菓子屋銭天堂、一期一会、
動物と話せる少女リリアーネ、54字の物語
などを読ませようと思いました。 -
Posted by ブクログ
ありとあらゆる所で徹底的にバカにされ軽んじられてきた(なろう系を始めとする)ウェブ小説なだけに、ここまでそれを全面的に肯定して書かれている本を読むのはとても楽しかった。
根拠の取り揃え、考察と、その説得力において非常に納得の行く内容で有り良書に感じる。2016年の書籍なので現在は更に状況が変わってしまっているのだと思うけれど、とても面白かった。
私は特に、究極的に快楽追求型であり・その"高尚さ"において最底辺を走る「HARDCORE TECHNO」を作る人間なので、畑違いながら最後のQ&Aなどは痛快とすら言えるレベルだった。(周りの同好の士が、好き嫌いではなくその"低さ"や"多様性"を理由にこういった新興ジャンルを馬鹿にする光景はとても不思議に感じる。私達は、それが死ぬほど好きでなければ聴き分けられないようなとても良く似た音楽を毎日毎日好き好んで聴いていると思っていたのだけれど、私達の聴いてる音楽はそんなに"高い"のか?)
面白い、何よりも深い愛を感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2017/6/18
発売すぐに買ったけど読むのは今頃。
読者だけど読んじゃいました。
前から熱い人だとは思っていたけどやっぱりめちゃくちゃ熱い人でこっちまで熱くなった。漫画化志望じゃないのに。
好きなもの人に言わなくなったもんな~
熱く語るなんて滅相も無い。
人に心のうちを見せるのが怖くて怖くて避けてるうちに自分でも何が好きだかよくわからなくなってどうすれば熱くなるのかもわからない現状ににっちもさっちもいかない八方塞出口はどっち?って日々なんだけど、こういうことをすれば出られるのかも。
からの最終章。
「耳あたりのいい言葉」はコワイと来た。
スゴイスゴイ!大興奮。バレてる!
耳あたりのいい言葉で言い逃れること多いもん。私。
本音を言わず小手先で無難で美しいことを言いたがるのよ。
それで切り抜けてしてやったりってかっこ悪いなぁ。
でもサラリーマン的には時々は仕方ないねん…
でもなでもな、一生懸命やろう。好きなものは好きと言おう。
怖くても考えてもがいて真面目にやろう。
藤田和日郎のファンって見る目あるんだから、私。 -
購入済み
これは社会人の教科書
少年期に多くの少年がちょっと位は思うであろう
「漫画家になりたい」
多くの少年達と同じく、気がつけば何の関係も無い業種で管理職のオジサンになっている私ですが、新入社員や就職を目指す学生に読んで貰いたいな、と思いました。
この本に書かれてる事は、漫画家さんだけのものじゃない、社会人の心得です。社会人になって20年以上経つと解ると思う、フジタさんとムシャさんが如何に優しいかって事が。
自分の仕事が評価されない時、評価されない理由を教えてくれる人は少ない。フジタさんの様に教えてくれる上司が居たら、それはラッキー。大抵の大人は「アイツ使えないな」でおしまい。
「全然駄目だけど、ここを直してまた持っておいで」こんな客に出会えたら凄い幸運。普通は客の要求に全然満たない物を持っていけば、それで終了。次は無い。
ラッキーな上司と客に恵まれた人を体験しながら一人前の端くれまで育てて貰う事を疑似体験出来る良書。
漫画家志望じゃない人の方が納得して読めそうな気はします(笑) -
Posted by ブクログ
小説の売り上げ上位ベスト20の内、今やおよそ3分の1がWeb発の小説。一体今、書籍の世界で何が起きているのか?
本書は膨大なデータと多くの関係者や読者に取材した証言を元に、一般文芸書には無いWeb発の小説の傾向性や特色、その長所や短所、また今後の展望について述べられている。
本が売れなくなった時代、体力を失った出版社は新人の発掘および育成する力を徐々に失った。
その役割を変わって引き受けたのが、数多くの小説投稿サイトだと本書では説明されている。
投稿すればすぐに読者から反応があり、それを元に次の話に生かすことができる。
続きが読みたくなる飽きさせない為の仕掛けが、短い話数に盛り込まれているのもWeb小説に多く見られる特徴だそうだ。
また人気は数値化され、多くの支持を得た話は書籍化の依頼が出版社から殺到するのだそうだ。
たった今投稿した話がウケが良いかリアルタイムで分かるスピード感と、負担にならない分割投稿の仕組み。
スマホでも読めるお手軽さ。
書籍化する前から数値化された人気の順位で、本屋で売れる数が分かる安心感。
それらがネット小説とそしてWeb発の本の人気を高めているのだろう。
アニメ化されたなど人気のあるネット小説のほとんどが、文芸誌や出版社が主催する賞に応募しても落とされる作品だったとの記述も興味深い。
ただし編集部を通さないがゆえの問題として
残虐性や暴力表現の激しい作品や、倫理的にタブーとされる題材も少なからず存在していることが挙げられている。
ウケれば何を書いても良いのか、という議論はこれから巻き起こると予想される。
ストーリーを作ることに関心のある人や、小説の世界に興味のある人は読んでおいて損はない本だろう。 -
Posted by ブクログ
「若者の読書離れ」を否定している内容。思っていた内容とは全然違う本だったのだが、良い本だった。
読書離れの認否について、一冊丸ごと書き綴ってるのかなと思いきや、2/3はハイティーンがどのような本を読んでいるかの紹介っていうのも意外。
行動遺伝学の研究によれば、人間のさまざまな好みや能力は、大抵の場合、遺伝が5割と言われている。本好きになるかどうかも、生まれつきの遺伝で半分は決まっている。遺伝的に文字・読書に興味を持てない、持たない人にいくら本のある生活を与えても、興味を持つようにはならない。
そして、子供の「読書量」は、子供自身の「遺伝的影響」のみが反映された結果となっている。親が子どもに行なった(読書に親しむようにと行なった)働きかけも、ハイティーンになる頃には影響を及ばさないことがわかっている。
つまり、子どもが小さいうちは親の影響で本を読むけど、ハイティーンになると、読むか読まないかが遺伝で決まる。
日本全体の不読率はここ10年以上、50%弱で推移。ほとんど変化はない。この間にスマホ普及率は4.4%から74.3%になっているが、不読率は変わらないまま。スマホがあるから読書しなくなったはまずウソ。
大学生を対象とした研究でも、読書習慣の有無とスマホ利用時間にほぼ相関なし。
高校生の読書冊数についても、10年以上も変化がないことが明らかになっている。環境よりも遺伝の影響が大きいという前提に立てば当然ではある。むしろ、読書以外の選択肢が増えても、2人に1人は本を読むことを選択し続けている。「昔の高校生はよく本を読んでいた」も幻想。
ネットやスマホに代替されてプレゼンスを下げたのは即時性やビジュアル的な要素が強い雑誌。
では、最終的には遺伝が左右するのであれば、読書教育は意味がないのか。答えはもちろんNOだが。
いくら遺伝的素養を持っていたとしても、本を見たこともない人が本を読むことはない。
遺伝的に本を読む素養を持っていた人まで放置しておくと、本に親しむ機会が失われる。基礎的な国語力の向上にも差し障りが生じるかも。語彙力も調べ物リテラシーも身につかない。遺伝的要素があるかどうかはわからないのだから、機会の均等化は必要だ。 -
Posted by ブクログ
・「若者は本を読まない」「今の人は読書量が減っている」、世間で持たれがちなこれらの認識について、
>①本当に若者の読書量が減っているのか?
>②実際にはどんな本を読んでいるのか?
>③何故それらを読んでいるのか?
>④より本を読んでもらうにはどうすればよいか?
等の問いに定量データと定性分析で回答を試みる
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・①
若者の読む本の量は殆ど変化していない。むしろ小中学生の読書量は過去最高レベルに増えている。高校生の不読率も改善され、70年代以降月2冊未満で横ばい。大学生の不読率は増えているが、これは大学入学者の幅が増加した為と推察される
明らかに減ったのは、雑誌の読書量
大人になればいずれにせよ1/2は本を読まない。本来本を読める読めないの半分は先天的に決まっている可能性。読めない人は読めないし読まない
・②
1.正負両方に感情を揺さぶる
2.思春期の自意識、反抗心、本音に訴える
3.読む前から内容が想像出来る、本が読まれる
・③
1.受験、勉強+エンタメ
2.脱競争、身近な実例
3.恋愛、人生のエモいポエム、を求める
・④
1.10代が読みたい本を軸に公民それぞれの施策を組み直す
2.雑誌を伸ばす
3.「子供が読みたい本」を軸に考える
4.親の「読んでほしい」=「子供の読みたい本」ではない、を理解
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・王様ゲーム、カービィ、空想科学読本、まで取り上げられるとは思わなかった
・飯田一史さんの姿勢は、定量データに基づいていて説得力があり、現場を深く理解しようとする真摯さも両立していて、本当にプロとして凄いと思う。業界は違えど学びが大きい
•個人的に、三宅香帆さんと対談してほしい。別の本で「ナゼハタ」を痛烈批判していたが、読書を広めたいという目標は同じはずなので。アプローチの違い