朝倉祐介のレビュー一覧
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『ファイナンス思考』を先に読んでいたので、こちらの本は漫画が半分くらいで読まなくても良いかな?と思ったのですが読んでみたら、漫画と文章のいいとこ取りが出来てるなぁと感心してしまった。 「ファイナンス」と言うとある意味領域が最初にきっちりと分離されて、その中でテクニックなどが語られるが、この本は漫画を使って製造業企業の中の人たちの描写や、p24に示される様な投資家との関わりみたいな広がりの図解があって基礎教養として理解する観点で、良い本でした。
想定読者としてはかなり幅広い層で役に立つのでは無いかと思いますが、会社員、投資家などでしょうか。
筆者の朝倉裕介氏は、競馬騎手養成学校から競走馬の育成を経て東大、マッキンゼーなどなどの異色の経歴の持ち主。
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売上至上主義の何がイケないのか
売上至上主義、利益至上主義の何がイケないのか、と思って読み進めていきました!
なるほど。目先の利益のために間違った判断をする、売上や利益は作れる(操作できる)、問題の先送りにつながる、など問題につながっていることを知れて納得。
ちょうど、『世界一楽しい決算書の読み方 [実践編]』を読んだあとだったので、そういえば業績が良い会社で「良い赤字」を出しつつも成果に出ていた会社が載っていたことを思い出し、ダブルで勉強になりました。
勉強になった箇所
・LinkedIn の創業者である リード・ホフマン氏は、「スタートアップとは、 書きの上から飛び降りながら、飛行機を作るようなものだ」と述べていますが、会社の再生とは、浸水して沈みゆく船を操舵しながら 、新しい船を作るような 芸当なのです
・会社の戦略の組み立て方。単に 目先のお金だけではなく、将来に稼ぐと期待できるお金の額を最大化し 、企業が稼ぐお金の現在価値を最大化しようとするのが ファイナンスの発想なのです。この点で、価値志向であり 、長期 志向、未来志向であるのか ファイナンス 思考の特徴です。
・PL 脳とは基礎的な会計知識に基づきつつも ファイナンスの観点に欠け、会社の長期的な成長よりも 直近の業績の見栄えを優先し「目先の PL を最大化することこそが 経営の至上命題である」とする思考態度のことです
・ファイナンス 思考とは「会社の企業価値を最大化するために、 長期的な目線に立って事業や財務に関する戦略を総合的に組み立てる 考え方」
・ファイナンス思考では会社の施策の意義を「その施策が将来にわたって生み出す キャッシュフローの最大化に貢献するのか」という観点から評価します
・ファイナンスの四つの側面【友田理解、財務CF・営業CF・投資CF、説明する】
・ROICとWACCの逆ザヤ常況≒利益が出ていても赤字
・状況を防ぐために、稲森氏は部門単位で 厳密に利益を管理する「アメーバ経営」を提唱しています
・キャッシュ・コンバージョン・サイクルが短ければ 短いほど 手元の資金に余裕ができ 、仕入 や 新たな 設備投資に費やす資金の余裕が増します
・Pl 脳はこうした高度経済成長期に最適化した発想です
・役員の高齢化も、 日本企業が PL 脳を脱しにくい理由の一つとして挙げられるでしょう。終身雇用 、年功序列を基本とする日本的雇用慣行を採用する日本企業の中において、経営者が内部昇進者であることが基本です
・銀行の コベナンツ(融資契約などにおける誓約事項)にしても 一番重要な条件は 、最終損益が何期連続で 赤字か黒字か であるかであり、キャッシュフローではなく、 PL 上の数値で判断を行っています
・多くの日本企業はマーケットが成長しない時代の思考 形態に 、いまだにシフトできていないのではないでしょうか
・まぎらわしい 「内部留保」 -
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元mixi代表の本
・真のリーダーシップには開き直りが必要。ロジックだけで意思決定はできない。考えに考え抜いた後は、あとは開き直って結果の責任を負うのみ。
・売却狙いの『志低い起業』
買い手を想定した上での事業組み立て
・外部からの資金調達は、部分的な身売り。
・現代に生きるわれわれが独立自尊を保ち、多義的でフィクショナルな会社と向き合っていくためには、独自に「経営観」とでも呼ぶべき視座を培っていかなければならないように思うのです。
・失敗したときの代替案をもつ。
今の仕事がなくなったら?副業としてはじめたことが失敗したら?ということの代替案を考える
「ビジネスは1割打者だ」くらいの気持ちで、10回もチャレンジするチャンスはないかもしれないが、3回チャレンジできればもしかすると成功できるかもしれない。
「不退転の覚悟で挑戦する」という考えには関心ができないと著者も書いているように、ビジネスは失敗を織り込んで進めていくべきものなのだ。 -
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ネタバレ朝倉氏による経営論。価値観がすごくにじみ出ていておもしろい。
リーダーシップ論で、LEVのような究極の選択の場面も紹介されておりよかった。
OBHの教科書のような感じもする。
スタートアップ環境、大企業におけるイノベーションなど大事な概念つめられておりバイブル的にもよい。
メモ
・理屈であらまほしき世界を考えた上でその実現を阻む内部的な理由を一つ一つ潰していき、現実を可能な限り理想に近づけていくこと。これが事業をうまく回す勘所ではないか。
・雇われ経営者の課題 院政。これをいかに排除するか。歴史的使命を果たしたとし、過去を否定しない。
・経営者は操り人形であってはならない。下手くその方がまだまし。人事と予算権限があるかが、そのチェックポイント。
・濃霧の中の賭け。究極の決断。
・答えがあるものを決めるのは判断。答えがないものを決めるから決断。
・どういう状態で自分が決断するかが一番大事
・ミッションは多義的な会社に一本の筋を通すもの。
・ミッションの表現は解釈の幅を保ちつつもある程度の具体性や方向感は指し示すバランス感のある文言がよいのでは。
・ミッションは追い求めるべき対象であると同時に、組織を永続的に発展させる原動力。
・事業や組織の変革にあたっては慢性的な赤字と健全な赤字を切り分けて同時並行で取り組んでいくことが必要。そのために
1管理会計の整備
2グッドコップとバットコップの分担
3試行の回数を増やす
・根本的に体質を変えるには外圧が敗北しかない。
・スピンオフ→管理会計が財務会計になり自分ごとに直結する。
アウトソーシング→既存業務をなくしてしまうことで新たな事業へ向き合わざるをえなくなる。
・収益面における事業シナジーが初期段階から期待できるかどうかは組織の設計や風土に依存するものである。日ごろから社内会議のやりとりが頻繁であったり連携に慣れていたりトップの号令が高い精度で現場に反映されたりするような組織ならシナジー創出は比較的はかりやすい。事業責任者に大幅に権限委譲されている場合や事業単位の業績評価が強く紐付いている場合難易度はより高まる。
・シナジーはあとからついてくると考えた方がいいかも。
・この範囲であれば全損しても大丈夫と言うLINEを引いておけば少々の失敗では狼狽しない程度に心持ち穏やかにプロジェクトの推移を見守ることができる
・やらないという判断は決裁者個人のキャリアでは顕在化しにくいリスクだが、組織にとっては長期的にリスクを伴う判断である。
・自分探しより自分づくり。空の箱の中を探っても何もでてこない。 -
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確かに真新しい発見はなく、事例など含めて既存の焼き直しまとめなかんじはするけど、こういった形で、読みやすくキャッチーにすることに、意味があると思いました。
個人もそうだな。年収とか気にしてBS投資(能力とか、人脈資本とかも)の発想が少なくて目先のことにとらわれる。
税金もそうよね、収入で判断するから本当の金持ちはとられない。
そこに裁定がある
PLは作れる。
→営業内外とか、得損とか、真面目に議論してるのみるとホントアホかと思うわ。
P26 会社の意思決定の中には、会社の価値向上ではなく、実は、目の前のPLを最大化することを目的として近視眼的な内容が紛れている。
P39 ROICがWACCより低い事業とは、高い金利で借金をして、低い利回り金融商品に投資をしている状態であり、実質的に赤字状態だからです
P117 同じコスト削減であっても、短期的なPLに固執した結果、業績が悪くなったタイミングで初めてリストラに追い込まれるPL脳
P154 現場レベルで見ると、「今どき」も実情は大きく変わらないのでは。
結果的に全社全体が売上至上主義の精神構造から抜け出せていないことも珍しくない
P185 何としても守りたくなる最終利益
一方、最終利益を重視する場合、コントロールする要素は営業外損益と特別損益であり、本業とは関係ない財的な要素であること
P201 子会社管理を行う上では、PLだけではなくキャッシュ面まで配慮してグループ会社間でのキャッシュの最適な配置を検討しなくてはなりません。
P219 現実には経営者が株式を買い戻すための資金をすべて用意することできるケースは稀です。多くのMBOは、経営者の長期的な経営方針に賛同したバイアウトファンドなどが90%以上の資金を提供しており、彼らが新たな株主になっています。
P259 理・心・運
理は頭で考える部分、戦略とかも。合理的に最適な道筋を導き出す
心は理から得られた考えを実行しきる胆力であり、実行した結果を背負うことです。
運は読んで字のごとく。
感覚的には、理・心・運 1:4:5程度か??
P239 執行役員から取締役になることは、「昇進」というよりも「ジョブチェンジ」であり、「転向」とよぶほうがより正確なはず。 -
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ネタバレ元ミクシィ代表である朝倉氏の著書。自身のコンサルタント、スタートアップ経営者などの経験をもとに、経営を様々な観点から議論している。
著書内で主張している彼の指摘はどれも鋭い。「組織の危機を民主主義的な手順にのっとった意思決定で乗り越えるという試みは、まずもって機能しない(p.38)」「自分自身のアイデンティティや自己評価が、携わる事業に対して密接に関係づけられていることは、必ずしも健全な状態と言えないのではないか(p.210)」「考え方や基本動作というものは、「変わろう」と思って変わるものではありません。(p.237)」など。
経営とは何かという概念的な話をしているだけでなく、スタートアップにおける資金調達の仕組み、金融市場の仕組み、コーポレート・ガバナンスとは、などなど実務上で必要な知識についても比較的わかりやすく解説をしてくれている。
読み返したのは2回目だが、定期的に読み返したい一冊。 -
Posted by ブクログ
時代の最先端を行くCEOたちがなぜ成功したのか、何を読み、いかに考え、どう仕事に役立てているか、を知りたくて読んでみた。
・堀江貴文:「人生で影響を受けた本はない」と否定しているのは、堀江節ってところか。ただ読んだだけではなく、読んだ感想をアウトプットする習慣をつけるといい。
・佐藤航陽:リーンスタートアップは変化のスピードがあまりにも速くなったために役に立たない。未来を先回りすることが大切。人間の感情、お金、テクノロジーの3つのベクトル。特にテクノロジーに対する理解
・出雲充:神田さんの本に書いてあることはすべてやる。本を実際に読んで実行する10人のうちの1人になる。
・仲暁子:ビジネス書の古典には力がある。古典の中で特に良かったのが「影響力の武器」
私とは元々の資質も違う人たちだが、同じ本を読んで少しでも吸収できたらと思う。
ブックガイドとしても役に立つ。