山田胡瓜のレビュー一覧

  • AIの遺電子 Blue Age 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    若き日の須藤君

    現代の医療や介護の諸問題にも通じるような連作になっています。冒頭のケース、「コウノドリ」ではリスクしかないと言われていて、BJも中絶していた無脳症の胎児で……これは本当にこれで良いのか、ちょっとなんとも言えなさそうです。
    介護システムを使い続けている作家や、違法改造されそうなヒューマノイドのエピソード等、いずれも悪くはないです。

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    2023年09月30日
  • AIの遺電子 RED QUEEN 1

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    ストーリーマンガで続編

    ちょっと間を飛ばしてこれだけいきなり読んでいるんで分かりにくい部分はありました。
    紛争自体はなくならなさそうです。利用したがる人と資本がいる限り、こういう生々しい世界は残り続けそうです。
    この作品の世界情勢等々はもう少し踏み込んだ方が良さそうですが、巻末の押井守氏との対談は良かったです。

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    2023年09月30日
  • AIの遺電子 2

    ネタバレ 無料版購入済み

    チューリングテストも連想します

    前巻でしたが、発達障害っぽいヒューマノイドの子ども(ピアニストとしての腕がある)に対する「治療」や、この巻に出てくる幻肢痛に似た症状の出るヒューマノイド等々、人間の抱える問題も鮮やかに照らし出す部分があるのは確かです。
    登山家が遭難し、実は意識が戻るまでかなりの時間が経過していて……といったエピソード、ノーラン監督の映画とかにも出てきそうです。
    これのTVアニメ、いま放送中だったようなので、配信サービスで見てみたくはなります。
    でもちょっと、もう一つ踏み込み不足も感じる部分も。さらりとした連作なのが良いのかも知れませんが。

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    2023年09月30日
  • AIの遺電子 1

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    21世紀の鉄腕アトムやBJや

    テーマ自体はSFでも古典的なものでしょうが、シンプルな線で読みやすく描かれています。
    1話完結型でこの週刊誌の連載ですので、やはり手塚御大の作品を彷彿とさせるというか。
    本来は要素還元主義だけでは到達できない作品世界かとも思いますが、個々のエピソードは悪くはないです。

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    2023年09月30日
  • AIの遺電子 RED QUEEN 1

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    AIと人

    なかなか興味深い話でした。
    ファンタジーでも、バトルでも、SFでもなく、
    AIというものを通して、人の生き方や存在意義を問われているような作品。

    #深い #タメになる

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    2023年06月14日
  • AIの遺電子 1

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    おもしろい。深い。哲学。
    人間が作り出すものは、人間の判断基準に則っているが、果たしてそれを人間自身が制御し続けられるものなのか。
    自分たちの処理能力よりも高度なものを生み出しはじめた今の世にズシンとくる話。

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    2023年04月14日
  • AIの遺電子 Blue Age 1

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    前作は読まなくても平気。挿話的でどこからでも始める。科学技術にまつわる論理を考えさせられるタイプの近未来SFなのに、人ひとりがなんの理由である決断をするのかという話でいい意味で人間臭い。

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    2022年11月13日
  • AIの遺電子 1

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    挿話的。科学技術にまつわる論理を考えさせられるタイプの近未来SFは昔から好きで、楽しく読めた。完璧で理想な解決方がない話も特に好き。

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    2022年07月11日
  • AIの遺電子 Blue Age 4

    Posted by ブクログ

    ──人間でない彼女の言葉に真実味はあるのか。
    僕は彼女の巧妙なアルゴリズムに洗脳されてしまったのか。
    知りたかったけど…最後まで口にすることはなかった。


    ヒューマノイド専門医須藤の研修医時代編「blueage」も第4巻。
    完全に人間と同等・同権であるヒューマノイドと人間以上の知能を持つ超AIがいる世界で、人間以上に人間の心の治療に精通している医療AIもいる。

    さてこのAIが行う心の治療は更生なのか洗脳なのか。
    というお話など。

    シンギュラリティ後のAI社会では、機能制限されたAIと共存するより、AIに管理された社会でぬくぬくと暮らしていくほうが楽そうでいいな~とか思ってしまいますが。そ

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    2022年07月11日
  • AIの遺電子 Blue Age 1

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    いろんな人々の物語で面白かった。深い話をじっくり読める作品でした。短編集なのでサラッと読めるのも良いところです。

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    2021年08月19日
  • AIの遺電子 Blue Age 2

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    「僕らは今、問われているんです。医師としての…人間としての哲学を」

    というAIの遺伝電子第3シリーズ、BlueAgeの2巻目です。
    強いAIが普及し、人間と同じ権利を持つヒューマノイドが生活する世界での、ヒューマノイド専門医を主人公とするSFですが、その解像度が物凄く高い。
    陳腐な言い方をすればリアルです。
    知性のなんたるかを考察もしない有象無象のロボット感動モノとは一線を画す漫画です。

    人工知能ってどういうもの?と考えたことがある全ての人に読んでほしい。

    短編集として最高の出来だった第1シリーズ、世界の成り立ちに迫ったサスペンスSFの第2シリーズ、からまたガラッと変わって医療モノとして

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    2021年08月07日
  • AIの遺電子 RED QUEEN 5

    Posted by ブクログ

    作品全体を通してのストーリーとかテーマ、疑問提示は面白かったが、正直最後の終わり方は駆け足すぎて微妙だったかな。
    展開の速さと情報量の多さが見合わなかった感じがする。もう少し最後は時間かけて描いても良かったと思う。好きな作品だから長く読みたかったし。

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    2019年09月09日
  • AIの遺電子 RED QUEEN 5

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    ネタバレ

    自分の理解力が足りないのかもしれないのが前提として、盛り上がってる風ではあるのだが、ついていけないまま読んでいる自分がいた。
    無印の1話完結型は好きだった。

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    2019年08月08日
  • AIの遺電子 RED QUEEN 3

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    >私は私と協力し…
    >私を裏切り…
    >私を殺し…生き延びた…そして…

    相争う母のコピーたち、全てを救うのはもう不可能っぽいと思うんだけどどういう物語になるのだろう。
    超AIの人格?アバタ―?が出てきたけど、すっごく先が気になります!
    しかしまあ無印の日常SFから、同じ舞台でセカイ系SFに移行して両方とも最高とか、最高。

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    2018年12月18日
  • AIの遺電子 RED QUEEN 1

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    巻末収録の押井守監督との対談の中から…
    山田「(略)物語は昔から、現実を肯定したり、理解したりするツールとしての役割を持っていたと思うんですが、その役割の人気がなくなっている感じがするですね。現実との距離じゃなくて、心地良い嘘であれば良し、みたいな。単なる快楽の方に行っちゃってるような気がしています。」
    押井「うん。消費財になっちゃったっていう。現実も、既に二次的現実の方が日常に占める割合が圧倒的に増えてきているんだ。基本的に伝達された現実で、自分の直接知り得る範囲は逆にどんどん狭くなっていってる。そういう意味では現実の値打ちが下がったっていうのは、たぶんその通り。(略)」

    物凄い読み応えが

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    2018年08月17日
  • AIの遺電子 8

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    世界観と思想をここまで短編で描き、そして本筋のストーリーが始まる。言わばここまでが本編にして序章。でっかいぞ、この物語。

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    2017年11月11日
  • AIの遺電子 7

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    たとえそれが生物ではなかったとしても「小さき伴侶」の話は泣けてしまう。
    安定した世界観と思想が積み上げてきた物語群は、星新一の領域に近づいていると思う。

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    2017年08月28日
  • AIの遺電子 7

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    「どんなに知的で優しくても
     ロンドに人と愛し合う機能はない」

    人間とヒューマノイドの物語に時折出てくるロボットたちがこの物語を特徴づける。
    ヒューマノイドは結局人間と変わりないのだから、お話としてはSFスパイスのあるヒューマンストーリーにしかならないが、ロボットのいる社会は異なる知性との共存を描くお話になる。

    一話完結モノなのに捨て回が見当たらない素晴らしく密度の濃い漫画。名作。

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    2017年08月20日
  • AIの遺電子 6

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    会社の中でトイレを居心地のいいものにしたい、と働いている青年(ヒューマノイド)の存在。会社のトイレは清掃担当の部署が一括しているが、前の店の清掃担当の方々は色々工夫をしてくれていたし、清掃後のトイレは本当に綺麗で心地よかった。今の店の清掃担当者は掃除へたくそ。特に従業員用のトイレが綺麗になったと思った事が一度もない。私は昔から「トイレを探し続けて入ってみると異常に汚くて困惑する」夢を見るくらい、トイレに対する不潔感が苦手だ。用を足さなければいけないので我慢できるから潔癖症ではないが、不潔なトイレを見ると「清掃している人が自分の仕事をどうでもいいものと思っているんだな」と思って哀しくなるんだよな

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    2017年06月08日
  • AIの遺電子 4

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     才能という概念にまでAIが来たか。
     人格が認められたヒューマノイドの場合、人間との差ってなんなのだろうか。
     むしろヒューマノイドのほうが生きやすそう、と思ってしまう。ヒューマノイドに対し、生きているという感覚があるのが不思議。

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    2016年12月31日