天川栄人のレビュー一覧

  • おにのまつり

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    おにのまつり、うらじゃ。岡山といえば桃太郎だよね。章も桃、雉、猿、犬だもんなぁ。
    誰の心にだって鬼がいる。それでもみんな生きている。鬼は悪いもの、じゃなくて、うまく付き合っていくものなのかもなぁ。
    最後の総踊り、あさひが気持ちを言えたところ、ウルッときた。お母さんからの「大丈夫じゃなくて大丈夫」がまた…。大丈夫かって聞かれて大丈夫じゃないっていうの、勇気もいるし、大丈夫って言えば自分に言い聞かせられる気がするもんな。気持ちを殺すんじゃなくて吐き出す勇気も大切なんだな。

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    2023年07月23日
  • セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏

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    3年ぶりに東京から地元、久閑野に戻ってきた高校一年生の「私」は、ふとしたきっかけで部員ただ一人の天文学部に入ることに。その部員は、嵐士先輩という変わり者で、星以外には興味がないみたい。
    幼馴染の古雪と晴彦も巻き込んで、私の久閑高生活が始まった。


    いち高校生の青春を描いたお話。現代のお話を書く上でSNSは欠かせない中、こういうことも実際、身近に起こることかもしれないなと思いながら読みました。
    だんだんと天文に興味を持っていく主人公の勉強熱心さは、そこまで掘り下げられていませんでしたが、一生懸命で見えていないところで努力しているんだなと、その素直さに好感を持てました。



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    2023年07月15日
  • おにのまつり

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    児童書。
    「うらじゃ」という岡山に伝わる鬼の踊りのお祭り。
    中学校から参加することになった五人が、それぞれの心の中の鬼と向き合う姿に成長を感じた。
    先生に言われて仕方なしに始めたバラバラの五人が、お互いを認め合い仲間になっていくところもいい。

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    2022年09月14日
  • ノベルダムと本の虫

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    ネタバレ

    現実に立ち向かうのはそんなに簡単じゃないけど主人公らしく前を向いていく主人公が眩しい。
    ディレイがルキオラというところにめっちゃ驚いた。そこで主人公が幼い頃から勇気をもらっていたルキオラを逆に強くする場面が王道というかご都合主義みたいに思えるけどそれが良い。胸アツ。
    急に館長がザ・悪役になったのには驚いた笑

    自分にとって物語とは。
    やはり好きな物語は己の生き方考え方を左右するなぁ、と思う。
    物語から元気を貰える一冊だった。

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    2020年08月28日
  • 花仙国伝 後宮の睡蓮と月の剣【電子特典付き】

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    ネタバレ

    おもしろかった!
    王が花仙に選ばれるという設定に十二国記っぽさを感じる。
    ビーンズの彩雲国的ポジションを狙ってるんだろうかと邪推してしまう。
    ストーリーの作り込み加減はやっぱり彩雲国や十二国記にはかなわない感じはあるが、ストーリー自体はおもしろい。
    最近のビーンズは少年陰陽師以外中々興味を持てなかったが、久しぶりに続きを読みたい話に出会えた。

    とか言って上から目線でうわぁぁぁすみません:;(´◦ω◦`);:

    主人公の、理想を描きながら具体的に実現するにはどうしたらいいかを考えて手を打っていき、掴みたい未来を引き寄せていく真っ直ぐさがステキ。
    てか飛翔何者!?強すぎん?
    主人公は黒鷹とくっつ

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    2018年08月26日
  • オリヴィアと薔薇狩りの剣

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    イラストが大好きな高星麻子さんだったので手に取りました。初読み作家さんですが思っていた以上に面白かったです。

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    2017年11月12日
  • オリヴィアと薔薇狩りの剣 騎士は心に想いを隠して

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    もう一さじ、甘さを下さい!
    と、最後の数ページに希望を託した一冊。(そして叶わなかった)
    最終章後、絶対に からかわれると想像すると、笑えるので良いんですが。
    きっと語り継がれるに違いない。

    新しい方なので、次の作品も期待しています。

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    2016年08月12日
  • あるいは誰かのユーウツ

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    中学生の短編集。登場人物は少しずつ重なっていて1人ずつに焦点を当てて描かれている。次々と新しい人物が登場してくるので、メモしながら読んだ。どこかに簡単な紹介があると読みやすいと思う。そう思うのはじぶんだけかもしれないけれど、、、。

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    2025年10月20日
  • アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬

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    前作を2023年の6月に読んでいて、まさか3か月後に新刊が出ていたとは気が付かず。秋と冬の話。ここで一応物語は終わり?まだ続きがありそうな気も……・。

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    2025年01月31日
  • アンドロメダの涙 久閑野高校天文部の、秋と冬

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    ネタバレ

    文化祭で天文部が自作したプラネタリウムを通じて、その年齢ならではの悩みや友人(?)関係がスッキリする
    淡い感情が・・・もう忘れている

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    2024年05月01日
  • セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏

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    悪くはないのだが、先に辻村深月の「この夏の星を見る」を読んでいたので物足りない感じ。

    こちらは児童書であちらは一般書、仕方ないとは思うが、良いお話だったので一つひとつのエピソードを深く読みたかったとも思う。

    秋と冬もあるのかなぁ。

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    2023年08月14日
  • セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏

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    どんなにSNSで繋がっていても人間は1人だ。大事なものはスマホの中の薄っぺらい人間関係ではない。でも孤独に慣れる必要はない。関係が出来た以上、誰かに良くも悪くも影響を与えているのだから。嵐士先輩と星を通して人間として成長したえるも。爽やかな読後感でした。

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    2023年07月30日
  • セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏

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    いまの時代のこどもは生きるのが大変だな。主人公や先輩の成長が少しうかがえたところで、秋と冬へ物語は続くのでしょうか。

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    2023年06月09日
  • セントエルモの光 久閑野高校天文部の、春と夏

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    事情があり、久閑野→東京→久閑野と引っ越しをした主人公えるも。
    SNSでの友達との付き合い方、「映え」を意識した暮らし。
    今の高校生はなかなか大変だなと思う。
    昔以上に一人でいることに不安を感じるかもしれない。
    ふとしたことで入った天文部で、嵐士との出会いや天体観測を通じて、新たな気付きを得たえるも。
    高校生のまだまだ未熟な面もうまく描かれていて、爽やかな成長物語だった。

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    2023年05月30日
  • 花仙国伝 金の獅子と風の蒲公英【電子特典付き】

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    ネタバレ

    え、待って、1巻と主人公違うの!?
    王と花仙との関係とか天の掟があるところとか設定が色々十二国記と似てるなぁって思ってたけど、1巻ごとに主人公変えるところまで似せるの!?
    十二国記と比べてしまうからなんか浅い話だなぁって感想になってしまう!申し訳ないけど!

    最後の礼苑が啖呵切るところとかかっこいい。ちょっとご都合主義で終わった感はあったけど。
    吹っ切れた壡春がいきなり少年漫画の主人公みたいになって不安。慎重派でうまーく世間を渡り歩く感あったのに!大丈夫か!?
    あと蒲公英の性格自体はふわふわして少女漫画の主人公タイプなのに、能力は陰口を拾い嘘を見抜くというある意味人の闇を見つめるえげつないもの

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    2019年02月15日
  • オリヴィアと薔薇狩りの剣

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    異国の地にいる父親に会いに来ただけだったのに
    諸事情で異世界に来てしまった主人公。
    戻るためには、人喰い薔薇の大本を断たねばならない。

    相手が人でない分、ものすごく読み進みやすいです。
    人の形をしていると、そこから葛藤がどうの、で
    内面深くなるか、さらっと通るか、になりますし。

    王に一番近いとされているのに、何もしなくなった男。
    まぁそんな所だろうな、と思いましたけど
    ほだされると、感情の傾きが早い!w
    それを言うなら主人公も、ですが。
    自分をきちんと見つめれば、立ち直りも早いし
    周囲に溶け込むのも早い。

    この二人が絡むと、何だかこう、にやにやしてきます。
    無自覚青春、見てるには一番楽し

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    2017年08月31日