天川栄人のレビュー一覧
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ネタバレ思春期の悩みや戸惑いを知る、大切な物語で、中高生、同じ悩みを持つ人たちにも読んで共感して貰いたい一冊。タブーじゃないのに触れないって何だろうとか、みんなにも考えて貰えるといいのになと思う悩みことが綴られる、タメになる本でもある。
登場人物が重なっているので、さっき居たあの人か、と身近な人だと感じる。
身近なみんなが、何か、心に思うところがある。そんな風にも感じる。
人魚姫の憂鬱:変声期
赤い繭:生理痛
私はフリーダ:コンプレックス、毛深い
三段ホックとナベシャツ:胸の大きさ
誰のことも好きじゃない:アロマンテック
NO MEANS NO:嫌なことは嫌:性教育
大切な話ばかり。人権問題にも -
Posted by ブクログ
岡山県で行われるうらじゃ祭り。桃太郎伝説のもとになった温羅という鬼の魂を天上に還す祭り。ある中学の内申点低めの生徒の救済措置のため作られたうらじゃプロジェクト。内心点に若干問題のある生徒4人が集められた。ごく普通に中学生活をおくるあさひがなぜか、うらじゃの経験があるというだけでうらじゃプロに召集されリーダをまかされた。うらじゃ祭りが大好きだった兄の死に蓋をし、自分の感情を殺し親とすれ違い自分を欺いてきたあさひ。うらじゃプロに集められた4人の仲間たちと何もかも忘れ一心不乱におどるあさひに涙がとまらなかった。あさひを除く4人ともそれぞれに悩みとか問題を抱えていてうらじゃプロジェクトに関わるうちにお
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Posted by ブクログ
大人ではない。
子どもでもない。
心の成長も、体の成長も、人それぞれ。
さまざまな中学2年生たちが、「ユーウツ」を抱えながら、それでも一歩先へ進んでいくオムニバス。
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あー、いるいる、こういう子!という人たちのオンパレードだった。
語り口も多様で、読み始めると彼らが頭の中でイキイキと動き出す。
それでいて多様性も取り入れられていて、この世代の子たちに、「ぜひ読んでほしい!」と強くオススメしたい。
中学生って、深く考えていないようで、実はしっかり本質を突いている世代だと思う。
彼らは彼らできちんと「自分」と向き合って前に進んでいる。
だから、私たち大人は彼らを信じて、大きな気持ちで見守っていく