こざわたまこのレビュー一覧

  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    今のタイミングで読めて良かったです。
    今、会社に行けていない中で読み始めて、読書をする力もなかったのですが、この本は私の心に自然と物語が入ってきて読みやすかったです。

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    2025年11月30日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    何かが変わるわけじゃない、嫌でも毎日は続いていく。それでもどこかで気持ちは前に進む時があるなって話。

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    2024年05月31日
  • 教室のゴルディロックスゾーン

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    ネタバレ

    こざわたまこさんのご本読むの初めてなのでドキドキしましたが、ほんとうに読みやすくて、展開が面白くて、あっという間に読み終わってしまいました。
    思春期の時、わたしもこんなことあったなーってしみじみしながら読みました。
    あとこざわたまこさんタイトルの付け方?タイトル回収?がうまいなーって感動しました!

    こちらのご本の感想をつぶやいてくれた方ありがとうございました!おかげでこの素敵なご本と出会えました。

    お話毎の詳細な感想は以下↓

    *胡蝶は宇宙人の夢を見る
    始まり方が唐突すぎてなんの本買ったっけ??って思ったぐらい。読み進めていくとわかった
    地の文が読みやすくて、展開が面白くてあっという間に1

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    2023年08月26日
  • 負け逃げ(新潮文庫)

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    今住んでいる田舎から逃げたい……でもそれは負ける事

    誰とでも寝る同級生の野口とセックスしたい田上
    右足が生まれつき悪くこの田舎の全ての男と寝ると豪語する野口
    高校のうだつのあがらない教師秀雄
    その秀雄と不倫をする同僚教師妙子
    それぞれが今住んでる田舎に対して不満をもらす。
    「この田舎から逃げたい」と

    表紙のイラストが綺麗だったので中身を確認せずに購入
    内容はあまり期待していなかったのですが面白かった。
    関わっていく人間が順番に描かれています。
    教師同士の不倫の話が入り込みましたが最後、何故か寂しい気持ちになりました。

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    2020年07月23日
  • 負け逃げ(新潮文庫)

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    凄かった。
    大して不幸でもないのに不自由しか感じない、そんな作者の言葉が的確にこの小説の描く窮屈さや息苦しさを表現していると思います。
    野口という誰とでも体の関係を結んでしまう、ヤリマン女子高生。クラスメイトと関係を結ばずひたすら爆音をイヤホンからながす男子高校生。
    その物語から派生して、脇役だと思っていたクラスメイトや担任の物語が展開される。いわゆる群像劇になっています。

    窪美澄さんが好きというだけあって、心情表現のこまやかさも、読者を惹きつける展開も、窪さんのそれを彷彿とさせるものがあります。
    二十代で中年の男女の心情にリアリティをもたらす筆致は見事。
    どんな登場人物も自分とは違うのに同

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    2020年02月18日
  • 負け逃げ(新潮文庫)

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    田舎で暮らす人々の鬱屈した気持ちやそこから逃れようと渇望する姿を描いた短編連作。
    明るい未来が描かれるような話はなく、どうしようもなく暗い結末の話が多い。それでもなぜか希望を感じてしまう。
    高校生の話もいいが、個人的には教師である2人の話がよかった。人には受け入れてもらえる異性がどれだけ必要か、そんなことを考えさせられる。

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    2018年04月10日
  • 教室のゴルディロックスゾーン

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    連作短編集。
    なかなかクラスに馴染めない子、グループでいてもその仲に悩みを持っている子などいる中で、いくつか印象的な言葉があった。
    教育実習生の、素数だったら1人になってもしょうがない。本当はそんなことないけど、その言葉に救われるというのは本当にあるだろうなと思った。
    大人になると、強制的なグループワークはないにしても、孤独を感じることはある。
    人といる方が孤独を感じるというのも納得する感じ。いろいろ1人ということについても考える作品だった。

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    2025年10月15日
  • 教室のゴルディロックスゾーン

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    10代とは人生最初の苦悩の年齢なのかもしれない。
    本作に登場する少女たちはいずれも苦悩を抱えながらそれでも何とかしようとしている。
    不器用でどこかズレていて、それでも一生懸命。
    とっくに過ぎた年齢なのにあの頃を思い出して胸が痛くなるのはどうしてだろうか。
    優しい文章に心をざわつかせる展開。ほんの一匙の切なさと暖かみが染み入る。青春小説の佳作である。

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    2024年01月28日
  • 教室のゴルディロックスゾーン

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    自分の中学校の頃を思い出して胸がギュッと苦しくなった。あの当時の教室での居場所のなさや息苦しさがまざまざと蘇ってくる。
    登場人物たちそれぞれが、自分や今まで出会ってきた級友たちに似ていて、多分読んだ人(特に女性)は皆こういうことあるある!と共感と懐かしさを感じるのでは。
    濱中さんは特に、クラスにこういう子いた!と思わされる嫌さが全開なんだけど、人一倍小心者で臆病なのだという所も描かれていて(勿論、加害性は強いが)、完全なる悪者にされている訳じゃなくて良かった。
    教育実習の宇手先生の最後の授業がすごく良かった。
    『素数は、一と自分自身でしか割り切れない数字です。そんな風に、自分自身でしか割り切る

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    2024年01月14日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    いろんな人の視点から仕事や家族を語ったお話。
    エールはいらないが1番自分の状況に近くて面白かった。ママさん社員のフォローに対するモヤモヤした気持ち。それを口にできない息苦しさ。それでも仕事には行かなくちゃいけないんだよなぁ。

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    2023年12月02日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    一つの会社のいろんな人を主人公とした、短編集。
    個人的にはすごく共感できるというシーンはなかったものの、こういう人いるんだろうなというのは、ところどころで感じる。
    女性同士のやっかみ等、全体的にやや企業体質が古めの会社が舞台となっているように感じたが、一方で未だこういう会社は多いのかな?とも思った。
    総じて、面白い作品でした。

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    2023年12月02日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    ある会社で働いている人々がもつ人間関係に対しての不満や悩みを複数の登場人物の視点で書かれている短編集です。
    タイトル的にもう少し鬱に感じる内容かと思っていましたが、読後感は思っていたよりスッキリとしたものでした。
    会社の人との付き合いって難しいなぁと日々感じている私には共感する内容も多々あり面白かったです。

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    2023年10月09日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    会社って行くのはすごく嫌だけど、自分の存在を受け入れてくれる一つの居場所のようなもの。
    そんなことを考えさせてくれた。
    一つの会社の中の人それぞれの視点で仕事のことを描くお話。
    この人はこういうことを考えてたからこんなことをしたのね、この人はこういう過去があったのか、など読んでいくとなるほどね、とわかることがたくさん出てきてすごくおもしろかった。

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    2023年10月07日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    ネタバレ

    わたしほんとうにこざわたまこさんのタイトル回収が好きなんだよね…最初はなんでこのタイトルにしたんだろう??って疑問に思うんだけど、読み終わってタイトル見たらめちゃめちゃしっくりくる。

    1番好きなお話はエールはいらない。
    詳細な感想は↓に書きました。

    どのお話もそれぞれ刺さるところがあって勉強になったし、自分を振り返るきっかけになった。
    Twitter(X)でこざわたまこさんがラジオでのお話をもとに本の名前、明日も会社にいかなくちゃに関しての呟きをしていたけれど、それぞれのお話を読み終わってから考えると、あーあ、明日も会社にいかなくちゃ↓と末尾が下がる主人公が多い気がする。。みんなそれぞれ幸

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    2023年10月02日
  • 明日も会社にいかなくちゃ

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    感想
    寝床から出たくない。歯磨きしたくない。着替えたくない。憂鬱が少しずつ重なる。だけど生活のために仕方ない。面倒だけど電車に乗ろう。

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    2023年09月20日
  • 教室のゴルディロックスゾーン

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    ネタバレ

    教室のなかで居場所がないと感じる子、そもそも教室の中に居場所を求めてない子、何をしたいのかも何を求めているのかもわからずに漂う10代の所在なさ。
    誰にも感情移入は出来なかったけど、誰もが視界にはいたような気がする。私ではないだれかと、私はどう向き合って付き合うのが正解だったんだろうな、とか。

    今悩んでる子はこれをどう受け取るのだろう。
    親の立場で読んだらこれをどう受け止めて活かすのだろう。

    そんなふうに思いながらよみました。

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    2023年09月14日
  • 教室のゴルディロックスゾーン

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    小さい頃はよくあちこち怪我をした
    大人になると子供の頃みたいな
    荒ぶった怪我はしなくなる
    人付き合いでもそうだなー

    あぁ、もうこんな風に
    傷ついたり喜んだりしないし
    できないんだなぁって
    輝かしい時間を懐かしく思い出した

    教育実習の先生のお話
    これ子供の頃に誰かに言ってほしかったな
    いや、あの頃に聞いても
    そんなこと言われても
    遠足で一人で弁当食うの辛いよ
    って反発しただろうか
    たぶんそうだろうな

    一人が辛い人も
    ままならない人付き合いに悩む人も
    そんなこともあったなぁな人も
    読んでみたらよいと思う

    自分はどの子に似てたかな

    星は4つ

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    2023年05月26日
  • 負け逃げ(新潮文庫)

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    国道沿いだけが夜でも明るい田舎町の男女の連作集。

    そこに住む人達の田舎町という意識が醸し出す閉塞感がずっと漂うストーリー。
    皆が現状に満足せず、だからと言って未来に夢を持っているわけでもなく、そのため、若者が中心の話なのに爽快感はひとつも感じられません。
    それぞれに事情があり、それぞれがその事情ゆえ鬱屈としたものを抱えている。
    でも、そこに興味が湧き、読む手を止めることは出来ませんでした。

    田舎、ふるさとが、懐かしく良いイメージの場所になるのには、先の人生によるものなのでしょうか。
    興味深い作品でした。

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    2018年09月23日
  • 負け逃げ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    とある村の住人を主人公にした短編集。ある話ではただのサブキャラなのに、ある話では主人公になったりするのが面白かった
    全体的にとてもドロドロで、主人公も含めてみんな嘘ついてて、世の中もこんな感じで、みんな嘘ついてるのかなぁなんて思った(笑)
    個人的には、僕の災いと蝿とけもの道が面白かった。最初はただの嫌なキャラだったヒデジが最後にはいい人になってたのが、不思議な感じと思った

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    2018年05月23日
  • 負け逃げ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    田舎の閉塞感のある村に住む高校生や大人の男女の生活が描かれている。何もない村。この村にいても未来はないのにこのままここで大人になり親と同じような生活をするんだろうという予感。その暗い色に満ちている。村の外への憧れと村への失望。内に溜まっていたものが溢れたときの衝動。その先に何があるのか。でも何かせずにはいられないそれぞれのラスト。この閉塞感と村に住む人たちの感情がとても丁寧でリアルに描かれている。今後に注目していきたい作家さん。

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    2018年05月19日