【感想・ネタバレ】教室のゴルディロックスゾーンのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こざわたまこさんのご本読むの初めてなのでドキドキしましたが、ほんとうに読みやすくて、展開が面白くて、あっという間に読み終わってしまいました。
思春期の時、わたしもこんなことあったなーってしみじみしながら読みました。
あとこざわたまこさんタイトルの付け方?タイトル回収?がうまいなーって感動しました!

こちらのご本の感想をつぶやいてくれた方ありがとうございました!おかげでこの素敵なご本と出会えました。

お話毎の詳細な感想は以下↓

*胡蝶は宇宙人の夢を見る
始まり方が唐突すぎてなんの本買ったっけ??って思ったぐらい。読み進めていくとわかった
地の文が読みやすくて、展開が面白くてあっという間に1話読み終わった
読み終わってサブタイトル確認したけどその通りだった。
宇宙軸と現実を頻繁に行き来するけれど、混乱することなく読めた。
主人公が現実を受け入れて号泣するシーンには心震えた。大変な経験をしたね…この後のお話で立ち直った主人公を見れるかな?楽しみにしています

*真夜中の成長痛
やっぱり読みやすいー!展開が面白くて、夢中で読んで、あっという間に読み終わった。
前の話ではただただ嫌なやつだったさきちゃんの視点で物語が進んでいって、さきちゃんがどうして依子ちゃんにあんな態度をとったのかが少しわかった。
思春期って友達問題悩むよね…わかるけど…依子ちゃん視点を思い出すとやっぱりさきちゃん!なんで!って気持ちが膨らむ。

*わりきれない私達
このご本で初めてのすっきりした終わり方のお話。
依子ちゃんの頭の中のトトが喋る頻度が少なくなり、現実の世界への心の動きが増えたので、少しずつ立ち直っているのかな?と思った。
こちらのお話ももちろん夢中で読み終わった!
こざわたまこさんタイトルつけるの上手いなー!読み終わってタイトル見たら確かに!ってなることばっかり。

*ホモ・サピエンスの相変異
ちょこちょこ出ていた伊藤さんが主人公のお話。
ここまで読んだところだと濱中さんは女子のボス!みたいな印象で怖いイメージがあるけど、このお話を読んでからは濱中さんも普通の思春期の女の子なんだなあ、ってほっこりした。
さーやが伊藤さんを排除するような動きをしてるのは、濱中さんのそばで親友として寄り添っている伊藤さんが羨ましいからかなーと思うんだけれどどうだろう?ボスと仲良い人って思春期の頃憧れない?
次が気になる終わり方。あと2話しかないけどこの色々なゴタゴタは片付くのかなー?楽しみ。

*教室のゴルディロックスゾーン
さーやあああああああ!!仲良し4人組が3人組になってしまった。。
しかも3人組のほうも仲良しとは言えないし…どうなるんだ。。面白すぎるこのご本…こざわたまこさん天才…
このお話では依子ちゃんが濱中さんに面と向かって意見できて、成長したなあと思いました。そうよね、現実は理想通りにはいかないものね。

*放課後から届く声
終わってしまった…依子が理想の世界から卒業して、理想のトトからも卒業できたことがとても嬉しいです(誰目線)
仲良し4人組には戻らなかったけど、それぞれのゴルディロックスゾーンが交わらなかっただけだもんね。
なんだか悪いようには感じませんでした。
依子と伊藤さんが仲良しになってる描写が増えててほっこりしました。お友達が増えてよかった。
ずっと地の文は依子の心の声だと思ってたけど、よく読み返してみたら確かに依子のこと名前で呼んでるね。すげえ。
トト、引き続き末永く依子を見守っていてください。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

10代とは人生最初の苦悩の年齢なのかもしれない。
本作に登場する少女たちはいずれも苦悩を抱えながらそれでも何とかしようとしている。
不器用でどこかズレていて、それでも一生懸命。
とっくに過ぎた年齢なのにあの頃を思い出して胸が痛くなるのはどうしてだろうか。
優しい文章に心をざわつかせる展開。ほんの一匙の切なさと暖かみが染み入る。青春小説の佳作である。

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

自分の中学校の頃を思い出して胸がギュッと苦しくなった。あの当時の教室での居場所のなさや息苦しさがまざまざと蘇ってくる。
登場人物たちそれぞれが、自分や今まで出会ってきた級友たちに似ていて、多分読んだ人(特に女性)は皆こういうことあるある!と共感と懐かしさを感じるのでは。
濱中さんは特に、クラスにこういう子いた!と思わされる嫌さが全開なんだけど、人一倍小心者で臆病なのだという所も描かれていて(勿論、加害性は強いが)、完全なる悪者にされている訳じゃなくて良かった。
教育実習の宇手先生の最後の授業がすごく良かった。
『素数は、一と自分自身でしか割り切れない数字です。そんな風に、自分自身でしか割り切ることのできない孤独が、この世界にはたくさんあります。(略)先生は、孤独でした。僕も、そうです。そして多分、みなさんも。(略)でも僕は、そのさみしさが暗闇の中で時々きれいに光ることを知っています。僕には、孤独のおかげで出会えたものがたくさんあるから。だから自分の、自分だけの孤独を大切にしてください。その孤独こそ、あなたの人生に光を灯してくれるものだから』

中学生とか高校生にぜひ読んでもらいたいな、と思う作品だった。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

教室のなかで居場所がないと感じる子、そもそも教室の中に居場所を求めてない子、何をしたいのかも何を求めているのかもわからずに漂う10代の所在なさ。
誰にも感情移入は出来なかったけど、誰もが視界にはいたような気がする。私ではないだれかと、私はどう向き合って付き合うのが正解だったんだろうな、とか。

今悩んでる子はこれをどう受け取るのだろう。
親の立場で読んだらこれをどう受け止めて活かすのだろう。

そんなふうに思いながらよみました。

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2023年09月14日

Posted by ブクログ

小さい頃はよくあちこち怪我をした
大人になると子供の頃みたいな
荒ぶった怪我はしなくなる
人付き合いでもそうだなー

あぁ、もうこんな風に
傷ついたり喜んだりしないし
できないんだなぁって
輝かしい時間を懐かしく思い出した

教育実習の先生のお話
これ子供の頃に誰かに言ってほしかったな
いや、あの頃に聞いても
そんなこと言われても
遠足で一人で弁当食うの辛いよ
って反発しただろうか
たぶんそうだろうな

一人が辛い人も
ままならない人付き合いに悩む人も
そんなこともあったなぁな人も
読んでみたらよいと思う

自分はどの子に似てたかな

星は4つ

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

連作短編集6編
中学女子の友達との距離,関係の仕方,求める友情と疎外感など生きづらい学生生活が主人公の妄想をバックに語られ面白い.
教育実習の先生が最後の授業として自分の経験から孤独について語る場面が素晴らしかった.

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2023年09月01日

Posted by ブクログ

一人は嫌だ、一人は寂しい。
居場所を求め葛藤する女子中学生達の切実な思いが行間からヒリヒリと伝わって来る。

中学校を舞台にした本作は自分の過去の記憶を呼び覚ます。
部活動に班決め、誰と一緒に昼ご飯を食べ放課後を過ごすのか。
大人になった今だから、彼女達に心配しなくても大丈夫と言えるけれど学校という狭い社会が全ての中学生にとっては今こそが大事。

<ちょうど良い距離>を意味するゴルディロックスゾーン。
適切な距離感って難しい。

だが孤独を経験した彼女達だから見えたものがあるはずだ。
思春期の心の揺らぎを繊細に描いた成長小説。

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2023年08月13日

Posted by ブクログ

中学生の少女・依子を軸に
他の同級生の女の子たちの目線も交えながら
進んでいく連作短編集でした。

中学生女子、っていうと
段々大人になっていく体や、友達との距離感
対人関係が複雑化していく変化など
がイメージされます。

自分の中学時代にも覚えがあるような
違和感や不快感、それらを言葉にできないもどかしさなどが伝わってくる一冊でした。

ファンタジーっぽさも所々出てきて
それがこの作品のひとつの個性にもなっているんだろうな、と感じました。

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2023年07月20日

Posted by ブクログ

学生時代の孤独ってなんであんなにも恥ずかしいんだろ。今なら孤独が楽しいこともあるのに。ひとりでいる時よりも誰かといる時の方が孤独を感じるって分かるなぁ。学生時代人付き合いが怖かった人、今も難しいと感じてる人へ。

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2023年07月16日

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