【感想・ネタバレ】教室のゴルディロックスゾーンのレビュー

あらすじ

自分だけの孤独を大切にしてください。

中学校のクラスに馴染めず、現実から妄想の世界に逃げがちな依子。彼女が頼れるのは 父と、幼い頃から一緒に育ってきた愛犬のトト、そしてたった一人の友人・さきだけだった。しかしクラス替えからしばらくして、さきは依子を避けるようになる。
どうして? なんで?
今までのようにさきと仲良くしたい依子だったが、新しい友達と一緒にいるさきは、話し掛けてもすぐに離れていってしまう。
いっぽう、クラスメイトの伊藤さんは、クラスでいちばん目立つグループに所属しながらも、誰にでも分け隔てなく接してくれる女の子。優等生タイプの子にも、オタクっぽい子にも、そして依子にも話し掛けてくれる。
そんな彼女を好ましく思う依子だったが、伊藤さんと同じグループのリーダー・濱中さんに苦手意識を抱いているため、自分から話し掛けることはできなかった。
その後、事態は伊藤さんのけがを契機に思わぬ展開を見せる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こざわたまこさんのご本読むの初めてなのでドキドキしましたが、ほんとうに読みやすくて、展開が面白くて、あっという間に読み終わってしまいました。
思春期の時、わたしもこんなことあったなーってしみじみしながら読みました。
あとこざわたまこさんタイトルの付け方?タイトル回収?がうまいなーって感動しました!

こちらのご本の感想をつぶやいてくれた方ありがとうございました!おかげでこの素敵なご本と出会えました。

お話毎の詳細な感想は以下↓

*胡蝶は宇宙人の夢を見る
始まり方が唐突すぎてなんの本買ったっけ??って思ったぐらい。読み進めていくとわかった
地の文が読みやすくて、展開が面白くてあっという間に1話読み終わった
読み終わってサブタイトル確認したけどその通りだった。
宇宙軸と現実を頻繁に行き来するけれど、混乱することなく読めた。
主人公が現実を受け入れて号泣するシーンには心震えた。大変な経験をしたね…この後のお話で立ち直った主人公を見れるかな?楽しみにしています

*真夜中の成長痛
やっぱり読みやすいー!展開が面白くて、夢中で読んで、あっという間に読み終わった。
前の話ではただただ嫌なやつだったさきちゃんの視点で物語が進んでいって、さきちゃんがどうして依子ちゃんにあんな態度をとったのかが少しわかった。
思春期って友達問題悩むよね…わかるけど…依子ちゃん視点を思い出すとやっぱりさきちゃん!なんで!って気持ちが膨らむ。

*わりきれない私達
このご本で初めてのすっきりした終わり方のお話。
依子ちゃんの頭の中のトトが喋る頻度が少なくなり、現実の世界への心の動きが増えたので、少しずつ立ち直っているのかな?と思った。
こちらのお話ももちろん夢中で読み終わった!
こざわたまこさんタイトルつけるの上手いなー!読み終わってタイトル見たら確かに!ってなることばっかり。

*ホモ・サピエンスの相変異
ちょこちょこ出ていた伊藤さんが主人公のお話。
ここまで読んだところだと濱中さんは女子のボス!みたいな印象で怖いイメージがあるけど、このお話を読んでからは濱中さんも普通の思春期の女の子なんだなあ、ってほっこりした。
さーやが伊藤さんを排除するような動きをしてるのは、濱中さんのそばで親友として寄り添っている伊藤さんが羨ましいからかなーと思うんだけれどどうだろう?ボスと仲良い人って思春期の頃憧れない?
次が気になる終わり方。あと2話しかないけどこの色々なゴタゴタは片付くのかなー?楽しみ。

*教室のゴルディロックスゾーン
さーやあああああああ!!仲良し4人組が3人組になってしまった。。
しかも3人組のほうも仲良しとは言えないし…どうなるんだ。。面白すぎるこのご本…こざわたまこさん天才…
このお話では依子ちゃんが濱中さんに面と向かって意見できて、成長したなあと思いました。そうよね、現実は理想通りにはいかないものね。

*放課後から届く声
終わってしまった…依子が理想の世界から卒業して、理想のトトからも卒業できたことがとても嬉しいです(誰目線)
仲良し4人組には戻らなかったけど、それぞれのゴルディロックスゾーンが交わらなかっただけだもんね。
なんだか悪いようには感じませんでした。
依子と伊藤さんが仲良しになってる描写が増えててほっこりしました。お友達が増えてよかった。
ずっと地の文は依子の心の声だと思ってたけど、よく読み返してみたら確かに依子のこと名前で呼んでるね。すげえ。
トト、引き続き末永く依子を見守っていてください。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

教室のなかで居場所がないと感じる子、そもそも教室の中に居場所を求めてない子、何をしたいのかも何を求めているのかもわからずに漂う10代の所在なさ。
誰にも感情移入は出来なかったけど、誰もが視界にはいたような気がする。私ではないだれかと、私はどう向き合って付き合うのが正解だったんだろうな、とか。

今悩んでる子はこれをどう受け取るのだろう。
親の立場で読んだらこれをどう受け止めて活かすのだろう。

そんなふうに思いながらよみました。

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2023年09月14日

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