こざわたまこのレビュー一覧

  • 明日も会社にいかなくちゃ
    全然大した事じゃないことが
    そんなにたくさんあるわけでもないのに
    たまに静かにコロコロと崩れていく
    そんな感じ
  • 明日も会社にいかなくちゃ
    読んでいてあまりはまれなかった小説。なんだろう、出てくるキャラクターがこのキャラはこういう役割、というのが設定有りきでキャラに感情移入していけないタイプの小説。自分には合わずに残念だった。
  • 明日も会社にいかなくちゃ
    あるひとつの会社の中で、さまざまな人の違った視点で描く短編集。
    みんな視点や思うことが違うので、誤解があったり、交わらずに悶々とする。
    ひとつの会社は社会の縮図のようなもので、その中にそれぞれ自分の居場所を求めるもの。
    居心地が悪くなれば、また違う居場所を探す。
    そうやって人は成長していくんだなと思...続きを読む
  • 教室のゴルディロックスゾーン
    連作短編集6編
    中学女子の友達との距離,関係の仕方,求める友情と疎外感など生きづらい学生生活が主人公の妄想をバックに語られ面白い.
    教育実習の先生が最後の授業として自分の経験から孤独について語る場面が素晴らしかった.
  • 教室のゴルディロックスゾーン
    一人は嫌だ、一人は寂しい。
    居場所を求め葛藤する女子中学生達の切実な思いが行間からヒリヒリと伝わって来る。

    中学校を舞台にした本作は自分の過去の記憶を呼び覚ます。
    部活動に班決め、誰と一緒に昼ご飯を食べ放課後を過ごすのか。
    大人になった今だから、彼女達に心配しなくても大丈夫と言えるけれど学校という...続きを読む
  • 教室のゴルディロックスゾーン
    中学生の少女・依子を軸に
    他の同級生の女の子たちの目線も交えながら
    進んでいく連作短編集でした。

    中学生女子、っていうと
    段々大人になっていく体や、友達との距離感
    対人関係が複雑化していく変化など
    がイメージされます。

    自分の中学時代にも覚えがあるような
    違和感や不快感、それらを言葉にできないも...続きを読む
  • 教室のゴルディロックスゾーン
    学生時代の孤独ってなんであんなにも恥ずかしいんだろ。今なら孤独が楽しいこともあるのに。ひとりでいる時よりも誰かといる時の方が孤独を感じるって分かるなぁ。学生時代人付き合いが怖かった人、今も難しいと感じてる人へ。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    田舎の閉鎖的なコミュニティそこから生まれる鬱屈とした感情はきっと私たちも抱いたことのある感情だ。

    マジョリティが正しい価値観として認識される世界から一歩抜け出して負け犬だと言われても私はきっと傷つかない。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    読み終わりました。登場人物たちは、水の渦の様にぐるぐると駆け巡り、それを下から見ていたら貧血おこしてぶっ倒れたって感じ
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    きっと、この人たちが都会にいれば埋もれてしまうような行為も、狭い狭い田舎だからこそクローズアップされ、一人ひとりが絡み合った話になるのかな…
    田舎の生活に憧れる、なんて口にしたことがあったけど、場所よりも自分自身の心が大切なのかもしれない。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    閉塞感にページを繰る手がちょっと止まった。なんて息苦しいんだろう。
    自分が感じている閉塞感に通じていて、本当に苦しかった。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    またよしさんが表紙の作品は当たりが多いので読んでみた。
    田舎の独特の閉塞感。わたしは生まれてからずっとそこそこの都会に住み続けているので、わかる!っていうのは少なかったが、たぶんうんざりするほどのリアリティなんだろうな。青春って書いてあるのに何故かおじさんおばさんの話が多かったので星3つ。
    『学校の...続きを読む
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    田舎の閉塞感がテーマかな。とは言え、都会にも閉塞感はあるし、今に私の現状にもどこかしらの閉塞感を感じている。踏み出すしかないよね、スキップで、それが不恰好でも。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    話自体はよかった。
    連作短編集であるが、一話目の主人公が二話目以降にちらっとでてくるようなことが多いのだが、誰のことかわからなくなることが多かった。前のページをペラペラ。さらに、女だと思って話を読んでたら、男だ!っていうのもあって、また読み返す。
    そういうところが多くて、読むのに若干ストレスがある。...続きを読む
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    とある田舎の若者やオジサンオバサンの話。

    田舎の閉塞感から来る闇、って感じ?
    こじらせ感。

    読んでいる間はずっといや〜な気持ちだったけど
    読後感はそれほど悪くなかった。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    閉ざされたような小さな田舎町。
    そこで生きていくもの、出ていこうとするもの、出ていけないもの。それぞれの立場で思い悩みながら、諦めたり受け入れたり。僕の災いと蠅が好き。
  • 負け逃げ(新潮文庫)
    ある村を舞台に、圧倒的な閉塞感とそこから逃れるために必死なひとびとを描いた連作。
    物語自体はカタルシスもなく、落ちるべきところに収束していくのであまり面白みはない。
    (構造としては、わりとありきたりな一作目から広げてよく収斂させている。収斂させないほうが素敵だったけど)

    ただ解説の重松さんも語ると...続きを読む