生島遼一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
解説も訳者が書いちゃう! ~ミレディーは銃士達が阻止しようとしたバッキンガム公暗殺という使命を果たして帰国し,復讐の一環としてコンスタンスを毒殺。地方に住むミレディーの最初の犠牲者である兄である経理もアトラスことラ・フェール伯に見出され,英国人ウィンテル卿も加わって,追い詰められたミレディーことシュルロット=バクストンは向こう岸で断首された。ダルタニャンは銃士隊副隊長の辞令をリシュリュー卿から授けられた。ポルトスは隊を去ってコクナール夫人と結婚し70万リーブルを手に入れる。アラミスはロレーヌを放浪後,ナンシーの僧院に入った。アトスはルションの土地を相続したと隊を去る。ロシュフォールはダルタニャンと友になる~結局,ダルタニャンとコンスタンスの恋は成就せず。実際のダルタニャンはルイ14世に仕えた人物
-
Posted by ブクログ
よく思うのですが、女性が妻となり、家庭を守るという行為は、外に出て荒波にもまれながら、家庭を同じく守る夫とは対照的な苦痛があると思うのです。
さまざまな変化を社会という人ごみの中で体験する変化への苦痛と戦う夫と。
何も変化が無く、単調な家事を繰り返し、黙殺されそうになっている妻。
対極に居るから「だから男は」「だから女は」と、口論が絶えないんだと思います。
まあ、根本はそういう所が男女の相いれない原因の一つなのでしょうが、最終的には人間的な性格の問題ですよね。
大げさにそんな事を言っておいてなんですが、エマは私と違って、外界からの刺激を好む女性で、生活に圧迫されて年をとっていくのが耐えきれない、旅人気質を持っていました。
だからこその不倫と発狂、自己中心的な自分の理想とする世界を、現実に花開く事が出来ない事へのジレンマは、まるで子供がだだをこねているように見えました。
時代が違うので、その時の時代の習慣や、当たり前の事を私はよく理解していないのですが、あまりにもシャルルがいい夫でいたので、エマのその自由奔放な生き方が更に浮き彫りになってしまっているように思えるのです。
やっぱり、死んだ後に、残された人の気持ちを考えるっていうのは難しいんでしょうね。特にエマなんて、絶対にかんがえる暇も、機会も全て死ぬ直前に花火のように、気まぐれに光って後は消えてしまう。
シャルルの魂を、エマが自ら滅ぼした手でつかんで、引きずり上げてしまい、娘一人が生きる事になりましたが…
どうか頑張って生きて欲しいです。
自分自身だけではなく、自分を大切に思っている人も不幸にしたエマ。
誰かを思う事は、誰かの為に痛みを我慢し、耐える事が必要なんだと思いました。 -
Posted by ブクログ
いやはや、子供時代に抄訳ものながらもこの「三銃士」や「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」や作家は違うけれど「ああ、無情(レ・ミゼラブル)」を読み耽っていたのを懐かしく思い出します。 そんなワクワク・ドキドキの後遺症が未だに残っている KiKi は映画なんかでもコスチュームものが大好きだし、英雄伝とか騎士物語が大好物なんですよね~。 その根っこにある1冊は間違いなくこの「三銃士」なんですよね。
そうであるだけに映画「仮面の男」で、アトス、ポロミス、アラミス、ダルタニャンに再会した時には役者が良かったというのもあるけれど狂喜乱舞しちゃったものでした。 思えばこの映画の元本(?)でもある「鉄仮面」もあの時期に読んでような記憶があります。
そしてこの物語を読むまでは「魔性の女」の魅力にはまったく気が付かなかった KiKi が、「ミレディってカッコいい!!」と目覚めちゃった作品でもありました。 正直なところモテモテのアンヌ王妃よりも、ダルタニャンの恋の相手のボナシゥ夫人よりも、はるかに印象的でカッコいい♪ まあ、最期はちょっと哀しいけれど・・・・・。
(全文はブログにて) -
Posted by ブクログ
いやはや、子供時代に抄訳ものながらもこの「三銃士」や「モンテ・クリスト伯(岩窟王)」や作家は違うけれど「ああ、無情(レ・ミゼラブル)」を読み耽っていたのを懐かしく思い出します。 そんなワクワク・ドキドキの後遺症が未だに残っている KiKi は映画なんかでもコスチュームものが大好きだし、英雄伝とか騎士物語が大好物なんですよね~。 その根っこにある1冊は間違いなくこの「三銃士」なんですよね。
そうであるだけに映画「仮面の男」で、アトス、ポロミス、アラミス、ダルタニャンに再会した時には役者が良かったというのもあるけれど狂喜乱舞しちゃったものでした。 思えばこの映画の元本(?)でもある「鉄仮面」もあの時期に読んでような記憶があります。
そしてこの物語を読むまでは「魔性の女」の魅力にはまったく気が付かなかった KiKi が、「ミレディってカッコいい!!」と目覚めちゃった作品でもありました。 正直なところモテモテのアンヌ王妃よりも、ダルタニャンの恋の相手のボナシゥ夫人よりも、はるかに印象的でカッコいい♪ まあ、最期はちょっと哀しいけれど・・・・・。
(全文はブログにて) -
Posted by ブクログ
ネタバレボヴァリー医師の妻、美しいエマが、姦通を重ね、虚栄に溺れ、借財に追われ身を滅ぼす話。目の前の誘惑に負ける、強欲で愚かなエマ。遺された者のことを考えない、身勝手で卑怯なエマ。でも、およそ500ページにも及ぶ彼女の半生を辿ると、同情してしまう自分もいる。
エマは根から倫理に反した人間ではなかった。ただの夢見がちな少女だった。親や周囲に決められた結婚だったが、夢を見るだけに止まっていた。参事官の演説中、ロドルフがエマを口説く場面では、その行間にエマ(天使)とエマ(悪魔)の会話が隠れているみたい。彼女の葛藤が見事に現れていた。そして、彼女の人生の転落へ扉が開かれる印象的なシーンだった。一度身を持ち崩すと転がるように破滅の道を進む。夫が仕事で失敗し、自尊心の痛打をうけたときには、操正しくしたことを後悔すらする厚顔ぷり。
シャルルもシャルルで、エマの不貞に一切気がつかず(死後ロドルフからの手紙を見つけてもなお疑わないほどに現実から目を背けていたのだろう)、エマに理想を押し付けていたんじゃないかな、と思う。でもシャルルが全きの悪人でないところにこの物語のやりきれなさがある。
結局はエマの周りの人は誰一人幸せにならず、現実を生きる薬屋オメーと悪商人ルウルーだけが成功を収める。対比が痛烈。
現代だって、有名人の不倫なんてどーーでもいいことを第三者が鬼の首を取ったようにやいのやいの言うんだから、この小説が発表された19世紀には問題作扱いされるのは当然とも言える。裁判にまで発展し、そこで作者が発した「ボヴァリー夫人はわたしだ」という言葉はあまりにも有名。この言葉の裏にあるのは、「誰の心にもボヴァリー夫人がいる」ってことなのかな??????????