生島遼一のレビュー一覧

  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    フローベールは前から読みたかった作家の1人だ。

    リアリズム文学と言われるこの作品は悲劇のような気もするが退屈な感じもした。
    人生というものは退屈だ。
    退屈に甘んじることができない人生もまた退屈で平凡なのかもしれない。
    そこにリアルがある。
    それこそが人生の味わいだと思う。
    そこを書いているこの作品はやはり面白い。

    0
    2023年11月28日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    何はともあれ読み切った。
    何だこの小説、不愉快なやつばっか出てくるな。
    不倫をする人の自分勝手な理論が目白押しである。
    貞淑との間で迷ったりするけど、それも含めて自分に酔っていて楽しそうだ。

    0
    2020年04月18日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    退屈な夫の生活に嫌気がさし、不倫を重ねて、身を滅ぼす夫人の話。死ぬまでに読むべき1000冊の本のリストにあって、友人が話題にしていたので読んでみました。

    0
    2016年05月03日
  • 三銃士 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    懐かしく思って、今になってもう一度手に取って読んでみた。まどろっこしい所もありつつ、割と面白かった。どうしても、昔やってたNHKのアニメの三銃士を思い出してしまい、登場人物の姿かたちはそれになってしまう^^;。

    指輪を取り返す話とか、結末がわかっていてもハラハラドキドキと楽しめた。

    こういう古典を読むと、価値観が当然違う世界のことになり、その中を楽しめるのも面白い。作者でさえ、「この頃は・・」と書いてあり、既にギャップがあるから、二重に世代の壁を突破する感じがある。

    王様と王妃は仲良くすれば良いのに、と子供心に思っていたが、大人となった今では、なかなかそうは出来ない感情を理解できると言う

    0
    2016年03月08日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    2部までは読むのが少々しんどかったが、3部はすらすら読めた。主人公のエマも勿論愚かだけど、夫も不倫相手も出入りの商人も隣人も俗物ばかり。最後は低俗な薬剤師オメーと俗悪な商人ルウルーだけが幸運に見舞われ、残りの人々は哀しい結末を迎える。これが人生か!となんとも遣る瀬無い。

    エマが無駄遣いに歯止めが効かなくなるのはあり得る事だと思うが、愛人に去られた後何ヶ月も寝込むというのが解せない。男目線でそうあってくれたら可愛いのかもしれないが、普通の女は1週間もしたら過去は水に流して未来に目を向けるのではないか?

    確かにこの時代の主婦は仕事もないが、家事や育児すら自分でやらず、夫の仕事も発展がないとなる

    0
    2016年02月27日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ボヴァリー夫人がもしもほんの少しだけ物事の見方を変えていたら、ずっと幸せだったのに。
    彼女は誰も自分のことを心からは愛してくれないと思っていたけれども、本当は間近にいたのに。
    ロドルフの様な男の人って本当にいるだろう。
    勉強になった…

    2015/6/3

    0
    2015年06月03日
  • 三銃士 上

    Posted by ブクログ

    言わずと知れたアレクサンドル・デュマの大作『ダルタニャン物語』の冒頭の『三銃士』。昨年は『モンテクリスト伯』を読んだので今年は『三銃士』をと思って読み始めた。
    『モンテクリスト伯』に比べるとやはりこっちはドタバタ喜劇という印象を受ける。シリアスな雰囲気のなか三銃士が出てくるとなんだかバタバタになってしまう。真面目な雰囲気のなかなんだが軽い。そんな印象。新聞での連載なのでスピード感はあるが、どうしても先をどんどん読みたくなるというハラハラした感じがない。まぁこの先長く続く『ダルタニャン物語』のエピローグとしてはこれくらいの背景説明は必要なのかもしれないが、なんだが余計な長さを感じてしまった。ミレ

    0
    2014年09月16日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    なに不自由ない生活を送ってきた一人の女が不倫の恋に身を焦がしやがて破滅していく様を、淡々と、そして詳細に描写していく。
    ボヴァリー夫人は、バカな女といえばまあバカな女ではある。物語にあるような恋愛に憧れ、身の丈に合わない不倫をし、分不相応な享楽を得て、結局は恋人には棄てられ全てを失い死ぬ。誰かに騙されたわけでもそういう運命であったわけでもない。自らそうした破滅に向かっていく。それはあまりにも不用意で擁護の使用がないほど愚かな姿。
    でも、それはまた、どこにでもいる平凡な女の姿(男でもいい)でもある。多少なりとも空想的であったり、無い物ねだりをしたり、後先を考えずに行動したり、それらは決して特異な

    0
    2014年08月20日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海外の名作です~。
    かなーり長い名作でしたぁ。
    でもね、長いわりに飽きるってことはなかったなぁ~。

    ストーリーは
    田舎の医師ボヴァリーの後妻になったエマの不倫や借金地獄、そして自殺。を描いた長編小説。

    うーん、エマっていう女性は、私からみるとわがままで自分のことしか考えられず、気分屋だし、夢見る夢子ちゃん。
    私としてはそんなに好感持てなかったんだけど、でもね、読んでるうちにエマの心が分からないでもないのよ。旦那に退屈して、毎日の生活に退屈して、不倫に走っちゃう。でもって、入りこみすぎて相手に逃げられちゃう。なんか、どこかで聞いたような。。。。。
    家族、家庭を壊してまでやってないいけないでし

    0
    2015年03月08日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    一度読んだくらいでは、作品のごくごく表層のそれもわずか一握りにもみたないほどしか良さをわからないのでしょう。
    細部を丁寧に拾っていくには、あと幾たびかの読書が必要。

    0
    2012年11月20日
  • 三銃士 下

    Posted by ブクログ

    よく映画化されているので、タイトルと「ダルタニアン」という名前は知っていたけど、話の中身は全く知らない、という名作にありがちのパターン。
    これがモンテクリスト伯の作者と同じだったことを本屋で知り、モンテクリスト伯をいたく気に入っていたため、それならば、と読んでみた。

    ダルタニアンは三銃士ではなかったんだね。
    こんな話だったのか!と納得しつつ、やっぱりモンテクリスト伯の方が面白かったかな。

    0
    2012年11月13日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    妄想力だけはたくましい夫人が徐々にキチガイじみてくる話です。
    頭から膿汁を垂れた盲の乞食が恋する乙女的な歌を歌ってるシーンがよかった。きっと象徴的な出来事なんだと思います。
    しかし重要なのはおそらく細部で、金の縁取りのあるハンカチとか、夫人がかがむと床にスカートの裾が広がるとか、そういうところなんだろうな、とは思います。服や装飾品に関する描写がやたら多かったけど、あまりピンときませんでした。

    0
    2012年10月25日
  • 三銃士 上

    Posted by ブクログ

    大人になって再読。子ども向けのリライトじゃなくても元々テンポいいんだ、デュマの時代でもリアルタイムじゃなくて歴史小説だったんだ、と気付く。そしてなぜ四じゃなくて三銃士なのか? というよくある疑問も解けた。ダルタニャンは物語通してしばらく、銃士じゃなく護衛士なんだねーへー。

    基本的人権とか平等といった概念が生まれる前の感覚とか雰囲気を、小説ならではで実感。

    0
    2012年02月26日
  • 三銃士 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ロンドンまで行ってダイヤモンドのアクセサリーを無事に取り戻し、枢機官の目論見を阻止できたが、戦争が始まりダルタニヤンはコンスタンスの消息を失う
    ダラダラと長引く戦争の間にもダルタニヤンたちは愉快に過ごす
    が、ミレディと枢機官の陰謀を察知したダルタニヤンたちはついにミレディを捕まえ処刑する
    全てのたくらみを阻止したダルタニヤンは副隊長に昇進し、アトスはしばらくして除隊、ポルトスは未亡人と結婚、アラミスは修道院へとそれぞれの道を選択する

    0
    2011年12月09日
  • 三銃士 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アトス ポルトス アラミスの三銃士と田舎から出てきたダルタニヤンの冒険
    イギリスとの戦争や怪しい宮廷の裏事情などが絡んでいるが、全くあっさりした冒険譚
    ダルタニヤンとコンスタンスとの恋愛、ミレディの悪女っぷりが痛快

    0
    2011年12月09日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    大分前に買ってあったのですが読み出すまでに時間がかかりました。

    それにしても昔の(ちょっと良いところの)ご婦人というのはそりゃあ暇だったんだろうなあ…と思いました。それこそ貧乏人だったら考える暇も退屈している時間も無く生活に追われますがある程度の余裕があって特にすることもない人生。ボヴァリー夫人の生き方は決してほめられたものではないですがそんな時代に閉じ込められてしまった彼女には同情します。
    が、一番可哀そうなのは旦那さんですよね。何のかんの言って。

    0
    2011年09月26日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    田舎医者ボヴァリーの妻エマが、単調な日常に退屈し、生来の空想癖から虚栄と不倫に身を滅ぼす悲劇を描くリアリズム文学の傑作

    0
    2011年09月22日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ●エマは教養もあるし、現代なら離婚して仕事をして1人で生きるか、恋人と一緒になるか、もしくは夫とカップルカウンセリングに通って結婚生活をどうにか続けたかもしれない。
    ●エマはたぶん鬱病。
    ●19世紀半ばの話にしては、誰もかれもに信仰心が見られず、生活についての俗っぽい関心しかないのが不思議だった。
    ●ものの見方が全体的にダーク。フローベルは半ば引きこもりだったようで、引きこもりから見た世間というふうにも考えられる。
    ●フローベルはエマに共感していたのか(エマは私だ! と言ったとか?)それとも罰したかったのか。
    ●マルクスの娘のエレノアも仏語版から翻訳している。

    0
    2010年05月17日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ちょっとエマにはついていけなかった…というのが第一印象であり、最大の印象。恋や華やかな生活にあこがれるのは分からなくもないけど、結局最後は借金に苦しむのかぁ。
    あと、手形のやりとりがいまいちよく分からなかった…です。

    0
    2009年10月07日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    3度目のチャレンジ。
    最初の数ぺージで中断していた作品。

    名作と言われているけれど、面白いと思えなかった。
    きっと不倫が特別なことではなくなった世の中だからかもしれない。
    フレーズはきれいだった。

    0
    2009年10月04日