以下は批判ではない。馬鹿にしているわけでもないことに留意してほしい。
筆者がどんな人か、私は知らない。関連書物を多数出版されているらしい。タイトル通り死後の世界や、我々生者がどのように死者と関わるかなど具体的に記載されている。その点は非常にわかりやすい。わかりやすいのだが、わかりやすすすぎるの
...続きを読むだ。死後の世界があり、幽霊になり成仏し、その後行く先が分かれていくらしいのだが、これが当然のように書かれている。
筆者からすれば当然なのかもしれない。これまで関連書物を読んだファンにとっても当然なのかもしれない。しかし初見の私には何の前提や説明もなく、「先日見かけた幽霊は・・・」「私の守護霊は〇〇なのだが・・・」などなど、僕らが疑問なことが既知の事実として書かれている。
ほかにも、死後の世界について、情景やシステムなど、非常に具体的に書かれている。まさに見てきたようである。
いや、それならそれでいいのである。見てきたことがあるのなら見てきたで、死者に聞いたのなら聞いたで、取材などを通して情報収集したのならそれで構わないのだが、そこらへんがわからない。
隣町の風習を紹介するがごとく、「死んだあとはこうなります」と書かれているため、面食らってしまうのだ。
信じる信じないは個人の自由だ。それは問題ではない。ただ、個人的には情報のソースが欲しかった。
ただ、ここまで具体的でポップに死後の世界について書かれたものは少ない。
私は非常に勉強になったし、興味をひかれたのは間違いはない。フィクションとしてだが。