グレッグ・ベアのレビュー一覧

  • ブラッド・ミュージック

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    三体を読んだ後のSFだったので、物足りなさを感じてしまうかと心配してたが心配無用だった。
    2025年に読んでも面白い!
    SFを書く作家さんの脳みそ、本当に凄すぎる。

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    2025年09月16日
  • ブラッド・ミュージック

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     ちょっと専門分野にふれるだけに、気になる部分もあったが、情報物理学なんて一筋縄ではいかないアイディアもあってよかった。
     当時はこの作品がサイバーパンクの文脈で語られてた理由がわからなかったけど、テクノロジーで人類そのものが変容していくという意味ではまあそうか。鏖戦とかまさしくそうだもんな。
     SF復帰第一作。再読もしたいけど。

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    2025年05月31日
  • 鏖戦【おうせん】/凍月【いてづき】

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    中編「鏖戦」「凍月」の二作収録。
    どちらも共通しているのは独特な世界観で造語が説明無く飛び交うところ。

    「鏖戦」
    はるか未来、人類が異星人と戦っているようだけど人類は人体改造してるし文化も戦争に特化した物になっているようでまるで異星人同士の戦争のよう。
    でも異星人の方が更に訳分からない価値観だからまだ人類の方が感情移入できるな、という感じで。
    その表現が古語というか当て字や文体などで行われている所が面白い。あと途中からある事情(だと思ったけど読み違い?)で文体が変わって行くのも面白かったです。
    大変難解でしたが、その奥にある幻想的な風景が良かったです。

    「凍月」
    未来の月に住む科学者がある

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    2023年10月04日
  • 火星転移 下

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    「火星」「転移」ってなんのことかと思ったら・・・!

    主人公キャシーアが大学時代から副大統領(最後は大統領)として火星の危機を乗り越えるまでを懐古するかたちで物語られる作品。
    キャシーアが、もともと火星の有力な名門家系の出身で自身も才能があるということはあるが、反国家主権主義者であるリーダーに憧れたり、天才物理学者の卵と恋に落ちたり、政治の世界へ足を踏み込み入れて初めて訪れた地球で失敗したり(正確には巻き込まれただけ)という体験をして、自分で道を選び、迷って、悩みながら成長していく姿が、なんというか女性の生き様としても共感できるし好感も持てる。

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    2021年09月29日
  • ブラッド・ミュージック

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    1985年に発表された小説。企業に勤める遺伝子工学の天才が実験の中止を言い渡される。しかし、彼の研究はほぼ完成していた。実験結果をかんたんに持ち出せない中、彼は自らの体内に注射して持ち出すのだった。
    遺伝子操作で作られた細胞から、徐々に肉体が変化していく。人類の進化は、万人が望むような形ではないかもしれないという作品でありながら、こんな進化なら受け入れられると思う人もいるのだと思う。世界貿易センタービルのシーンがとても印象に残った。
    『夏への扉』と同様、繰り返し読みたくなる作品だった。

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    2020年10月14日
  • ブラッド・ミュージック

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    ネタバレ

    北アメリカで起きたかなり物質的な(後半は精神的な)人類補完計画。てか元ネタこれ説もみかけた。
    序盤にヴァージルを殺しちゃった理由がいまいちつかみかねる。あの時点ではヌーサイトの脅威がどの程度のものか判明していないので、もったいなくないか?と。むしろその未知への危機感からなのかな。
    ヌーサイトが敵対存在になっている感覚がとても抑えられていて、この手の話につきものなぞわぞわする恐怖感を楽しむわけでなく「なんか幸福そうだな…」と事の顛末を眺めてしまった。
    ラストは救いがあると感じるかそれは騙されてる終わったんだと感じるかは読み手次第なんだろーなと。
    タイトルがおっしゃれで好きだなー。

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    2019年06月29日
  • ブラッド・ミュージック

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    「80年代の幼年期の終わり」という触れ込みもあり、期待値が上がってしまった。「幼年期の終わり」の方が好きかな。けど想像もつかない世界が展開。細胞全てが意識、知識を持つなんて!ゾクゾクするな。

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    2019年01月22日
  • ブラッド・ミュージック

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    SF。バイオSF。
    人類のメタモルフォーゼ。80年代の『幼年期の終わり』とのこと。
    個人的な印象として、前半は瀬名秀明『パラサイト・イヴ』のようなバイオSF。中盤以降はパンデミックSFという感じ。
    今までSFというと、未来や宇宙に向かい外向きに広がるイメージを持っていたが、この作品は徹底的に内側へ深く潜り込むような新鮮なイメージを感じた。上手く表現できてないな…。
    内容は難しいが、ストーリーは分かりやすく、意外と読みやすいのも好印象。

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    2018年08月13日
  • 火星転移 上

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    「ブラッド・ミュージック」で名高いグレッグ・ベアのネビュラ賞受賞の本書は、人類が火星移民を始めて100年後の22世紀後半が舞台。いまだ地球への依存が強い火星で沸き起こる独立の声。そんな情勢のなか、主人公キャシーア・マジュムダーは、ひょんなことから、火星統一を目指すドーブル知事への反対デモに参加する。キャシーアからすれば、デモは散々な結果に終わるが、彼女はそこでチャールズという好青年に出会う。デモへの参加、そしてチャールズとの出会いが彼女の人生に大きな影響を及ぼし、その数年後、彼女は火星統一を目指す立場として、この赤の惑星を背負って地球と対峙することになる…

    あらすじのとおり、本書は地球に対す

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    2017年05月20日
  • 火星転移 下

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    前同
    表紙   5点小阪 淳
    展開   6点1993年著作
    文章   6点
    内容 725点
    合計 742点

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    2017年03月15日
  • 火星転移 上

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    スケールは壮大だが解決策が安易すぎ
    表紙   5点小阪 淳
    展開   6点1993年著作
    文章   6点
    内容 725点
    合計 742点

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    2017年03月15日
  • 天界の殺戮 下

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    前同
    表紙   7点加藤 直之
    展開   7点1992年著作
    文章   5点
    内容 705点
    合計 724点

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    2016年11月30日
  • 天界の殺戮 上

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    すごい構成力だが、少し読みにくい歯ごたえのある作品
    表紙   7点加藤 直之
    展開   7点1992年著作
    文章   5点
    内容 705点
    合計 724点

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    2016年11月30日
  • 久遠 下

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    前同
    表紙   5点加藤 直之
    展開   8点1988年著作
    文章   6点
    内容 720点
    合計 739点

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    2016年08月12日
  • 久遠 上

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    壮大な結構難しい物語
    表紙   5点加藤 直之
    展開   8点1988年著作
    文章   6点
    内容 720点
    合計 739点

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    2016年08月12日
  • 天空の劫火 下

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    前同
    表紙   6点加藤 直之
    展開   5点1987年著作
    文章   6点
    内容 634点
    合計 651点

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    2016年06月19日
  • 天空の劫火 上

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    SFではどんな話でも書けるが現実味はない
    表紙   6点加藤 直之
    展開   5点1987年著作
    文章   6点
    内容 634点
    合計 651点

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    2016年06月19日
  • 永劫 下

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    前同
    表紙   8点加藤 直之
    展開   7点1985年著作
    文章   6点
    内容 630点
    合計 651点

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    2016年03月09日
  • 永劫 上

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    回転する巨大な人工物の話
    表紙   8点加藤 直之
    展開   6点1985年著作
    文章   7点
    内容 630点
    合計 651点

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    2016年03月09日
  • 久遠 上

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    「永劫」の続編。
    <道>が閉鎖され、地球が荒廃してから40年が経っていた。
    地球は<ストーン>の援助のおかげで全滅を免れており、その代わり<ストーン>の技術・物資にそのすべてを依存するようになってきていた。
    「永劫」で地球に残ることを選んだギャリーや、彼らを導いたオルミイなどが再登場する。


    そしてもうひとつの地球・ガイアに「永劫」のラストシーンで降りたってしまった天才科学者パトリシアのその後も描かれる。
    パトリシアの孫娘、リタがもう一人の主人公として、祖母の「戦争のない地球に帰りたい」という願いをかなえることになるのだ。

    ただし今回はなんだか<道>についての物語がひどく精神世界に偏

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    2015年07月25日