渡邊大門のレビュー一覧

  • 大坂落城 戦国終焉の舞台
    大坂の陣について浪人問題に主軸がおかれているのが面白かった。もちろん、そこに至る過程は描かれている。「国家安康」の銘を考えた禅僧のことなんて初めて知った。また、二重公儀制と家康が当初から積極的に豊臣家を滅ぼそうとしていたことへの否定になるほどと思った。
  • 大坂落城 戦国終焉の舞台
    「大坂の陣」の定説をくつがえす。
    家康が、豊臣家を滅ぼしたのはなぜか?その答えは浪人たちにあった。
    戦国時代に終わりを告げた「大坂の陣」。徳川家康が豊臣家を滅亡させるために謀略に満ちた戦いといy通説は、事実なのか。家康謀略史観に疑問をもつことで見えてきた、浪人やキリシタン。商人の存在。武将の活躍の陰...続きを読む
  • 戦国誕生 中世日本が終焉するとき
    メモ
    戦国時代に移行する時期は15世紀中葉以降だと説明。天皇、将軍、守護の相互連関で様々な歴史的事実と研究を参考に「形式」から「実体」、「権威」から「権力」へと転換する「戦国誕生」のきっかけを追う。

    将軍の資質のない足利義政(意欲的な時期もあったがかえって混乱)
    将軍権力と守護・守護代・近臣・公家...続きを読む
  • 奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史
    三種の神器といえば、神から授けられた、天皇を現人神たらしめる象徴なので、三種の神器に魅せられた人々の伝承や伝説を楽しめると思ったのですが、本書は、主権を得るために、権力の象徴である三種の神器を簒奪しようとする勢力争いが話の中心となっています。

    タイトルどおり、もっと三種の神器を主題にした内容であっ...続きを読む