渡邊大門のレビュー一覧

  • 本能寺の変に謎はあるのか?
    一次資料から本能寺の変に纏わる説を検証した本。
    冒頭にもあるように史料を読まない、誤読、深読みなどにより解釈が変わり「真相」がいくつも生まれる工程が面白いと感じた。
    大半の説の根拠も辿ると忽ち怪しくなる。この本は歴史関係であるが現実にも適用っできると考えられる。
  • 清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?
    秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?
    最高責任者
    天正10年6月 三法師
    (四宿老や信孝・信雄の名代争い)
    四宿老発給連署状はわずか(実態怪しい)
    信孝が美濃で禁制発給するが秀吉の副状
    求められるなど実務は秀吉大活躍
    10月 信長葬儀へ三法師出席のため
    信孝との仲を修復しようとする秀吉
  • 本能寺の変に謎はあるのか?
    P198 信長の朱印状書いた祐筆が誤植?
    「第一に讃岐国を信長に与えること」
    息子に家督を譲った信長が讃岐隠居か?
    (買った人だけふざけて良し!)

    m(__)m 冗談です
    (読んだことアピールしたかっただけ)

    さて、この本で目から鱗になった事は多い
    一番興奮したのは四国に関する考察である
    以前の...続きを読む
  • 明智光秀と本能寺の変
    明智光秀の生涯をたどりながら、本能寺の変を考察した本書。

    論理的に書かれていると感じた。

    資料批判を行いつつ、先行研究も参照している。

    特に、光秀の単独犯説に集約したのは、面白味はないが納得できた。

    まぁ、光秀だけが謀反を起こしたならともかく、他にも散々信長はそむかれているのだから、確率は高...続きを読む
  • 戦国誕生 中世日本が終焉するとき
    注!ネタバレ設定してないですけど、内容に触れています。

    これは面白かった!
    世に嫌気がさして枯れきっちゃったイメージだった足利義政が、実は権力にうじうじ執着するタイプだった(らしい)、とか。御簾の向こうで和歌を詠んでいるだけのイメージだった当時の天皇(後花園、後土御門)が足利義政の浮世離れした行い...続きを読む
  • 真田幸村と真田丸の真実~徳川家康が恐れた名将~
    大河ドラマの事前勉強のため読みました
    諸説があるなかで、周辺状況も説明いただき、大変勉強になりました
    負けた武将がこんなにも有名になるのはめずらしいのではないでしょうか
  • 奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史
    今年の大河は清盛が主人公だけに、壇ノ浦の描写がどの程度になるのか、気になるところではありますが…。
    本書によって、平家が三種の神器を持って都落ちしたことが如何に重大事だったのかが改めて判って、その成り行きにドキドキしながらページをめくりました。

    この、源平時代の大事件のみならず、赤松氏に絡む神器争...続きを読む
  • 戦国誕生 中世日本が終焉するとき
    これは面白かった!岩波の「戦国時代の終焉」とセットでお勧めしたい。権力の空洞化と権威との分離が具体的にイメージできてよかった。特に、足利義政の無能っぷりと、後花園天皇、後土御門天皇の仁徳深さ(でも権力なし)の対比が涙を誘う。。。なんか、現代と一緒な気がする。。。
  • 奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史
    本書は、中世史を専門とし

    現在は大阪観光大学研究員である著者が

    三種の神器について記した著作です。


    皇位の象徴とされる「三種の神器」

    著者は、古事記に記された伝承や律令制の下での位置づけ

    そして、源平の争いの中での逸失とそれに対するの対応を紹介。

    そのうえで、鎌倉後期から南...続きを読む
  • 誤解だらけの徳川家康
    2023.5.21再読
    2023.3.9
    自分の推す説を書いていないから言う訳ではない
    ・・・と思うが、多くの新説・異説をエピソード
    毎に網羅的に取り上げているが、決めつけが少な
    くて良書・・・ではなく、背中の痒い所を撫でら
    れて余計痒くなる一冊です(´・ω・`)
    明智憲三郎まで載せる必要ないのにw
  • 嘉吉の乱 ──室町幕府を変えた将軍暗殺
    中世の戦は、殲滅戦ではなかった。攻撃力が発展途上だったと言うことかな。
    そのため戦いに敗けても滅亡するわけではなかった。尊氏もそうだったけど敗けても何度でも再起できるチャンスがあったんだね。
    で、嘉吉の乱だけど、赤松氏からすれば義教の横暴をかわせさえすれば道はある、と思えたのかな。後に勃発する応仁の...続きを読む
  • 豊臣五奉行と家康
    Twitter以外では堅実な研究者である渡邊大門先生
    どうする家康大河ドラマ前に豊臣政権筆頭である
    徳川家康の実態把握
    最も過去の著述が五奉行を軸に整理されただけで
    あるが五奉行其の物も資料を基に知ることが始め
    てなので美味しく読ませて頂きました

    ネタバレます
  • 誤解だらけの徳川家康
    私は小学生の頃から家康が好き。戦国武将での人気の信長でも秀吉でもありません。江戸幕府を開いたからですかね?そのため、幕末も佐幕派です。
    やはり家康は勤勉で、健康オタクで長寿だったというのにつきます。
    実際とは違う「狸親父」という悪いイメージが無くなってほしいものです。
    松本潤主演の大河ではどのように...続きを読む
  • 黒田官兵衛 作られた軍師像
    痛快! 黒田官兵衛と黒田長政の実像に迫る書

    本書の特徴は、文禄慶長の役から、関ケ原の役までに、黒田親子に何が起きたのか、なぜ、天下の趨勢は、徳川家康に帰したのかを、分かりやすく解説している点です。
    機を見るに敏、普段は堅実な黒田官兵衛は、時代の変革点を見事なまでに見抜き、わずか10石の豪族の家老職...続きを読む
  • 関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実
    関ケ原の合戦を一次資料から丹念に分析した一冊。

    これまでの通説と違うところもあったが、とても勉強になった。
  • 流罪の日本史
     流罪が刑罰としては死罪に次ぐものであるとすれば、改めてその重さが分かる。

     現代で言えば、無期懲役だろうか。

     どちらもそれまでの縁(地縁、血縁など)から切り離される事を考えると、一種の社会的抹殺と言える。

     現代よりも縁が濃かった過去の時代ならば、より一層刑罰としては重くなっただろう。
  • 本能寺の変に謎はあるのか?
    明智光秀、本能寺の変、どちらも気になるワードで見つけると読みたくなってしまう。
    歴史書を読むにあたっての本の選び方も学んだ気がする。
  • 関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実
    戦国武将というと、命知らずの豪傑で、「男」ではなく「漢」と書いて。
    “戦の国”なんて殺伐とした感じよりは、むしろ、欲望の赴くまま、溌溂と自分の国を広げていく、「戦国ろまぁ~ん」みたいなイメージがあるw

    そんな戦国武将だが、やっぱり生身の人間で。家は絶対大事、自分の立身出世も大事、とはいえ命は惜しい...続きを読む
  • 清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?
    清須会議以降の秀吉の通史。肝心の清州会議は6章だての2章でそれほど重点項目ではなく、今までの通史と比べて目新しいのは、織田家家督に三法師を支持したのは秀吉だけでなく、全員が三法師を支持としており、争ったのは信雄、信孝どちらが後見人になるかという点であり、その場では秀吉、勝家、丹羽、池田の4宿老が並列...続きを読む
  • 関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実
    時代の節目が楽しい
    アフター本能寺
    アフター秀吉死去
    今まで決めつけていたゴールは、別の物語ではスタートになるんだな
    さて、本書の毛利輝元が1598年五大老になったとき、石田三成達四奉行と勢力を作ったにしても、一番巨大だった家康にはかなわない、また前田利家・宇喜多秀家・浅野長政グループも勢力があった...続きを読む