渡邊大門のレビュー一覧

  • 清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?
    小牧・長久手の戦いの和睦について、従来説とは違う見解が述べられており、興味深かった。また、信雄に対する官位の斡旋についても知見を深めることができた。
  • ここまでわかった! 本当の信長~知れば知るほどおもしろい50の謎~
    信長に関する50のトピック紹介。
    無神論者、幕府・朝廷を破壊しようとしていたとされるのは真実ではないとされており説得力はある。三島暦のあたりも解釈一つで反対の結論に至ることから史料の読み込みの大切さが分かる。
    改革者というより徹底した改良者ということだろうが、それでも凄いことではある。特にあの当時に...続きを読む
  • 関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実
    一次資料に基づいて関ヶ原合戦の実態と通説との違いを描き出す。今でも多数の論点があり、新たな説が提示されている点がフォローされていて興味深い。
  • 大坂落城 戦国終焉の舞台
    信長、秀吉、家康、
    一番最初に買ってもらった本はこの三人の自伝だったんです。

    戦国時代にタイムスリップして実際の現場でどうであったか確認してみたい。
  • 流罪の日本史
    古代以来の流刑の歴史について。特に交通不便の時代の流刑は送られる側も受け入れる側もどんな心境だったのか、気になる。
  • 流罪の日本史
    江戸時代以降の流罪・流人に関する書物は多いがそれ以前についてはなかなか類書が少ないなか、網羅的に述べられている。

    巻末にきちんと参考文献(手に入りやすいものに限る)リストがあるのは好印象。
  • 謎とき 東北の関ヶ原~上杉景勝と伊達政宗~
    東北の関ヶ原という視点が興味深く購読。とはいえ東北の関ヶ原では一冊の新書は成り立たず、「上杉家からみた関ヶ原」「いつもの関ヶ原」で大半を占めることになっている。※政宗の本格登場は4分の3を過ぎてから
    家康の豊臣家筆頭としてのスタンスや、三成が関ヶ原直前まで反家康ではなかった説など、簡単には共感出来な...続きを読む
  • 本能寺の変に謎はあるのか?
    本能寺の変の根拠は諸説あがっていて歴史素人としては想像もしながら楽しんでるが、各説の基になる一次/二次資料の詳細やその信憑性などの解説も充実しており参考にななった。
  • 明智光秀と本能寺の変
    まぁある意味全く面白くない内容。
    でも色々探ってみたところ、一人の人間の思いつき的な後先考えない思い詰めた行動だったという結論は、凄く凡人の共感を呼ぶし、すっきりした感はあります。辛かったんだろうなぁ、、、光秀。
    そう考えると本作、労作だなとも思います。
  • 関ヶ原合戦は「作り話」だったのか 一次史料が語る天下分け目の真実
    小早川や毛利は、関ヶ原合戦の前日には東軍入りし、合戦時には大勢が決しており、大河ドラマで取り上げられるような美談は、後日の創作がほとんどであることが分かった。
  • 明智光秀と本能寺の変
    昨年から今年にかけて読んだ、明智光秀本3冊目。

    明智光秀について、信用出来る一次資料と軍記物等の二次資料を紐解いて、著者の渡邊大門先生の考察を書いている1冊。

    面白かったのは、謎に充ちた光秀の前半生の話。

    土岐明智氏の出身と言われる光秀だが、名門明智氏の出身なのに義昭配下時代の身分が「足軽衆」...続きを読む
  • 性と愛の戦国史
    タイトルの通り、戦国時代の下半身事情に関する読み物。わりとライトな読み物で、当時の風俗を体系的に紹介したものではない。
    とはいえ、きちんとした中世史の研究者が書いているだけあって、広範かつしっかりとした文献からさまざまな情報を収集している。
    読み物として暇な時に読むくらいには良いと思う。
  • 流罪の日本史
    <目次>
    第1章  流罪とは何か
    第2章  鎌倉時代~影響力のある者は流罪が最適
    第3章  南北朝・室町時代~実質的な死刑あるいはパフォーマンス
    第4章  戦国時代~権力誇示のための「見せしめ」
    第5章  江戸時代~増える犯罪人を江戸から離島へ

    <内容>
    「流刑(流罪)」という視点から日本史を見よ...続きを読む
  • 流罪の日本史
    流罪とは何か。古代からの流罪の実例を調べ上げ、それがどのような意味を持っていたのかを探った。最初は刑罰だったものが、やがて見せしめや政敵の排除など、多様な意味を持ってくる。近代となり、辺境がなくなっていくとともに流罪は消滅した。
  • 真田幸村と真田丸の真実~徳川家康が恐れた名将~
    真田幸村の人となり,功績などを資料に基づいて述べている.伝説や真田十勇士などにも触れその元となった資料などにも当たって,その後の真田氏にも書かれている.
  • 【猛】列伝 真田幸村と大坂の陣(KKロングセラーズ)
    大河ドラマに先がけての真田一族入門書。
    真田幸村が有名だがどうも親父の真田昌幸が更に傑物だった模様。
  • 黒田官兵衛 作られた軍師像
    気鋭の歴史学者によるクロカン研究の概説。各種資料に基づいてクロカンの事績を検討したのち、最終章にて"「名軍師像」誕生の背景"と題し、福岡藩の戦略としての官兵衛の神格化、伝説化があったのではないか、との視点を提示。

    大河ドラマではどうも善人すぎる官兵衛さんですが、そのいわば作られた官兵衛ばかりでなく...続きを読む
  • 謎とき 東北の関ヶ原~上杉景勝と伊達政宗~
    関ヶ原においての東北、特に上杉氏と伊達氏。
    上杉景勝が家督を継ぐまでとか、三成との関係とか。
    読みやすく、取り扱うことのこれまでの研究史の簡単な抜き出しがあって、分かりやすかった。
  • 誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎
    2014年大河ドラマ『軍師官兵衛』の副読本として読んでみると良いかもしれません。全50の疑問で各疑問およそ2~4ページで完結するので読みやすいです。
  • 黒田官兵衛 作られた軍師像
     「黒田官兵衛」、今度のNHK大河ドラマの主人公ですね。
     戦国時代から江戸初期の武将、豊臣秀吉の側近として仕え、築城や城攻め、巧みな調略でその才覚を発揮したと伝えられています。「黒田官兵衛」といえば、竹中半兵衛と並んで卓抜した異能の“軍師”としての強烈なイメージを抱かせる人物です。
     本書では、官...続きを読む