中井拓志のレビュー一覧

  • ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件

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     中井拓志成分多目だけど、くどくない味付けで一見さんにも優しい作りになっております
    しかも続刊前提くさいしな
     しかし相変わらず中井拓志は黒髪ロングストレー党だ

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    2011年12月08日
  • アリス Alice in the right hemisphere

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    古書購入。

     ホラーというよりSF。現代。サヴァン能力と異次元。
     読んでいて、つい「夢の樹が接げたなら」を思い出してしまった。
     眠り続けさせられた比室アリス。十四歳の少女。7年前、六十人以上を精神障害に叩き落し、二人しかまともな生活に戻ってこれなかったという、惨事を引き起こした化け物。
     彼女が笑い、歌うとき、世界は滅び去る。
     通常世界が1次元と表される時、アリスが表現する世界は9.7次元。
     理解しきれない高次元の言語を押し付けられた者は、「わたし」や「世界」を見失ってしまう。
     ある日、アリスは起きだして、笑い、そしてSと呼ばれる現象を引き起こす。
     それは歌うこと。ただそれだけ。

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    2011年05月28日
  • レフトハンド

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    ネタバレ

    右手がすぽっとぬけて這い回るという、まさに海外のホラー映画にありそうな題材なのに、大味じゃなくて日本のホラー小説っぽく仕上がってるのが素晴らしい。

    ウイルスに侵されることを恐れながらもドコか感覚が麻痺ってる研究所員の様子が会話の節々に出てて、生々しい。

    主人公のウィルスに別の意味でとりつかれたような狂いっぷりもまた最高。

    ラストがぼんやりしてるので、出来れば後日談が読んでみたいところ。

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    2011年02月18日
  • 獣の夢

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    面白かった。
    アリスにはまった方はぜひ。似た臭いがする。所謂超能力とは違った、人間あるいは脳が持つ秘められた能力のようなものが好きな方には受けると思われる(作者はこのテーマが多いか)。
    推理ものとしても面白い。序盤できちんと犯人特定のヒントは出ている(名前は特定できないが)。

    ところで三十四章の人称は誰なのだろうか。

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    2010年05月08日
  • レフトハンド

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    製薬会社テルン・ジャパンの埼玉県研究所は、広大な敷地を持っていた。
    木々に囲まれえた中に四つ建物を持ち三号棟では、スキンケヤーの研究が進められてたはずだった。
    八月の今は、シートに覆われて建物の形が見えない。
    周囲は黄色い柵に覆われて自衛隊が監視をしている。
    ここ三号棟で六月にウィルス漏洩事件が発生したのだ。
    漏洩事件の直後、主任を務めていた研究者影山智博が三号棟を乗っ取った。
    彼は研究活動の続行を要請、受け入れなければウィルスを外へ垂れ流すと脅かす。
    そして、テルン・ジャパンは一月で120万のアルバイトを募集した。
    このアルバイトは影山の研究のためにテルン・ジャパンが用意した

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    2009年10月07日
  • アリス Alice in the right hemisphere

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    99年2月、千葉にある「潜在能力研究所」で「右脳開発セミナー」参加者に集団的な意識障害が発生する。現場に送られた、近くの総合病院の研修医・三國は、患者たちの症状を側頭葉癇癪と診断するが……。

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    2011年07月16日
  • 獣の夢

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    後味の悪さがとても素敵な
    中井拓志の最新作。

    もちろん後味は決してスッキリしないが
    けれど何か希望…
    否、この作品から借りれば「予兆」を
    感じさせるラスト。

    「みやたま」と「うつみ」の
    不思議な関係がとても羨ましく思える。


    言葉を操る作家と言う職業の人間が
    その中で言葉で遊ぶように
    言葉を操る少女を描いていく。

    なにやら意味のわからない言葉が
    冒頭から頻繁に登場し
    それを理解していただかなくて結構とばかりに
    作中の「工藤」をはねつける「小室」のように
    読者をも愉快にはねつけようとする。

    前作「アリス」の「9.7次元」も
    魅力的であったけれども

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    2009年10月04日
  • アリス Alice in the right hemisphere

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    たしかにホラーなのだろうが、理解するのに必死で恐怖感がまったく伝わらなかった。私の頭が悪いだけかも。『9.7フラクタル次元で無限にアゲハ蝶を捕まえる』ん?『逐次処理を行わず法則性を一瞬で見抜いて一気に畳み込む』んん?一つ一つの単語の意味は解らんでもないが(いや、やっぱり解らん)、文章として(さらに)理解できない。しかしながら、理屈っぽい話が大好きな私は、訳が判らないまでも、面白いと感じてしまった。

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    2009年10月04日
  • レフトハンド

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    そういう終わり方。感染すると左腕が抜け落ち人を襲い徘徊をするウイルス、レフトハンドウイルスに魅入られていく津川さん。1人で大暴走してヒヤヒヤ。主人公はたしかに主人公していたけれど最後にまさかの人も主人公格に。キーマン。何度も何度も同じ単語が繰り返されるので思わず数えたくなった。微妙に違いはあるけど最初と最後が同じようなシーンでぞくっとした

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    2021年12月30日
  • アリス Alice in the right hemisphere

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    15/02/20
    期待してなかったけど面白かった。
    難しい話とファンタジー。今まで考えたことない見方、捉え方に触れられて刺激的だった。

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    2015年02月20日
  • ゴースタイズ・ゲート 「世界ノ壊シ方」事件

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    いつも通り理屈っぽく独特な作風でした。
    非常に人を選ぶ作家さんだと思います。

    霊現象を科学的に証明するという話は他にあっても、霊能者の脳機能を分析して解き明かす、という設定は他に見ないものだと思います。
    脳科学好き、心霊系の話好きな人向けです。

    個人的には大好きな作家さんで、もっとたくさん執筆して欲しいと思うのですが、内容が特殊すぎて知人におすすめするには躊躇する方です。

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    2013年01月31日
  • ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件

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    ネタバレ

    ケース1では、脳の説明部分がなんだか面倒だな・・・っと
    読むのが少しペースダウンしたものの、
    ケース2は、するりと入り込めて、一気に読破☆
    過去の出来事、これからの話の展開が気になります。
    ふきちゃん、恐ろしいー( ゚Д゚)

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    2013年01月19日
  • ゴースタイズ・ゲート 「世界ノ壊シ方」事件

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    ネタバレ

    ケース3
    長かったわりに、マチコさんって何だったんだ??!って感じ。
    ナカマチさんと関係あるのかな?!

    ケース4
    脳データがなく、これまでと違った感じで、
    井ノ頭がこれまでになく活躍してて、
    面白かったです。

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    2013年01月19日
  • ゴースタイズ・ゲート 「イナイイナイの左腕」事件

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    ネタバレ

    怪奇現象に科学的にアプローチするというスタイルは結構いい。解析の元になる憑依が起こるメカニズムとか投げっぱなしのところもあるけど、登場人物も全てを科学で解明できるわけではないというスタンスで動いているので、それはそれでよしとしましょう。
    表題作の「イナイイナイの左腕」で、生き残った女の人を最後フォローしてないのが、細かいことですが気になりました。あと、科学的解明がコンセプトなので、文章として読む分にはあまり恐くないです。ただビジュアル的には結構恐いので、映像化されるとかなり恐いかも。
    なんとなくシリーズ化されそうな感じなので、次期待というところでしょうか。

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    2012年06月02日
  • レフトハンド

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    ネタバレ

    個人的には、彼の【アリス―Alice in the right hemisphere 】よりも、好みでした。
    アリスの方が評価とか高いみたいなんですが。

    話としましては、バイオハザード系ホラーです。
    感染した人たちの、「レフトハンド」への描写がなかなかグロくて素敵です。

    中井氏の小説はアリスでもそうでしたが(アリスの時は脳の仕組み?まわりの話でしたが。ヒトの意識が世界を作っている、といった概念的なお話)今回も「カンブリア紀」の話の詳細があり、雑学まで増えるようなカンジです。
    複雑で難しい文章も多く、ナナメ読みしてると理解はできませんがきちんと読めばすんなりと入ってきます。

    最初に、ジャパ

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    2012年05月16日
  • レフトハンド

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    ネタバレ

    「レフトハンド」、最初にその題を見た時、自分の左手が自分の思うように動かせず、勝手に動きだすエイリアンハンドシンドロームのせいで事件になるという内容だと思いました。
    ですが、実際は「LHV」というウイルスに空気感染、又は、接触感染した人間が発症後に左手が「繭」に包まれ、腕ごと肉体から「脱皮」するという当時に流行った「バイオ・ハザード」モノという印象でした。かといって、左手対人間という全面闘争になるわけではなく、恐ろしいウイルスの対処を背景にした人間ドラマのような内容だと感じました。
    外部との交流があり、「LHV」が蔓延している閉鎖空間が舞台になっていて、今回の「バイオ・ハザード」の責任問題で焦

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    2011年06月22日
  • アリス Alice in the right hemisphere

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    95年8月、東晃大学医学部の研究棟、通称「瞭命館」で60名を超す人間が同時に意識障害を起こす惨事か起こった。しかし、懸命の調査にもかかわらず、事故の原因は掴めないままそれから7年。国立脳科学研究センターに核シェルター級の施設が建造されていた。そこはアリスという少女を監視・隔離するためのものだった。世界を簡単に崩壊させる彼女のサヴァン能力とは…。

    青色サヴァンの誰かもビックリな能力を、脳科学の見地から紐解く壮大なスケールで描く。

    アリスの持つ『世界をフラクタル次元で一括処理する能力』の意味とは一体。

    後は読んでください。
    これはかなり面白い。

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    2010年12月08日
  • アリス Alice in the right hemisphere

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    医学用語が多くて用語の意味が分からず読んでいる部分もあって難しかった。それでも、引き込まれてしまうくらいに面白かった。アリスの世界、大人は全く理解が出来ず死んでまったり混沌の世界から戻って来れないなか、子供は対応しアリスの能力を吸収してしまうという辺りに小さい子を持つ親として引き込まれてしまいました。
    子供ってすごい能力を秘めてますよね・・・。

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    2009年10月07日
  • 獣の夢

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    9年前、小学校で起きた猟奇的な事件と酷似した事件が、また同じ小学校で発生した。事件の直前、9年前の事件当事者の一人である天才美少女がその事件発生を予言していた。「獣が帰ってくる」と。不可解な事件を解明する為に、所轄の刑事と科警研(科学警察研究所)の研究員が微妙な協力関係で真相に迫る。そして事件は連鎖を始める。果たして「獣」の正体は?現実世界で起きているネット犯罪、その根源は「情報」なのか、情報を操りながらも情報に翻弄される「人間の危うさ」なのか?フィクションでありながら、現実世界の問題を問う、少々難解なホラー作品。

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    2009年10月04日
  • レフトハンド

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    これはマジいける!
    先取り小説だな〜
    1998年に書かれてるのに って思わせます
    読んでみて!

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    2009年10月04日