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1995年、富山県宇尾島市立氷上小学校屋上で6年生の児童23人が起こした「児童死体損壊事件」。メディアによってこの子供たちは「獣」と名づけられ、大論争を巻き起こした。そして、9年後……。
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Posted by ブクログ
面白かった。 アリスにはまった方はぜひ。似た臭いがする。所謂超能力とは違った、人間あるいは脳が持つ秘められた能力のようなものが好きな方には受けると思われる(作者はこのテーマが多いか)。 推理ものとしても面白い。序盤できちんと犯人特定のヒントは出ている(名前は特定できないが)。 ところで三十四章の人...続きを読む称は誰なのだろうか。
後味の悪さがとても素敵な 中井拓志の最新作。 もちろん後味は決してスッキリしないが けれど何か希望… 否、この作品から借りれば「予兆」を 感じさせるラスト。 「みやたま」と「うつみ」の 不思議な関係がとても羨ましく思える。 言葉を操る作家と言う職業の人間が その中で言葉で遊...続きを読むぶように 言葉を操る少女を描いていく。 なにやら意味のわからない言葉が 冒頭から頻繁に登場し それを理解していただかなくて結構とばかりに 作中の「工藤」をはねつける「小室」のように 読者をも愉快にはねつけようとする。 前作「アリス」の「9.7次元」も 魅力的であったけれども 今作の「獣」も同じくらい魅力的。 そして、その遊びの中でならされる マスコミやその他情報への警鐘。 とても楽しく読み応えのある一冊でした。
9年前、小学校で起きた猟奇的な事件と酷似した事件が、また同じ小学校で発生した。事件の直前、9年前の事件当事者の一人である天才美少女がその事件発生を予言していた。「獣が帰ってくる」と。不可解な事件を解明する為に、所轄の刑事と科警研(科学警察研究所)の研究員が微妙な協力関係で真相に迫る。そして事件は連鎖...続きを読むを始める。果たして「獣」の正体は?現実世界で起きているネット犯罪、その根源は「情報」なのか、情報を操りながらも情報に翻弄される「人間の危うさ」なのか?フィクションでありながら、現実世界の問題を問う、少々難解なホラー作品。
「~です?」の言い回しの多用に不快感があるものの、割と集中して読めた。終盤のマスコミ報道の描写が長い。
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中井拓志
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