草野たきのレビュー一覧

  • Q→A

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    ネタバレ

    長身で痩せていることにコンプレックスの朝子、低身長がコンプレックスのバレー部の征児、太っていることで恋愛に積極的になれず、そのために不登校になってしまった雅恵、本当の自分をさらけ出せる場所を求めて塾を変えた由里、かわいい彼女に振り回さっれっぱなしの義巳。中学3年生の彼らが、それぞれアンケートに回答しながら自分のこれまでを回想する。受験を前にした不安、クラスでの人間関係、自分のキャラの出し方、親との距離の取り方、等々……、オムニバス形式で思春期の葛藤を描く。

    痩せているのが嫌な子もいれば太っていて悩んでいる子もいる。なんてことないことでも「悩むのが仕事」のティーンエイジャーの気持ちに寄り添う作

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    2017年12月13日
  • Q→A

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    「将来の夢は何ですか?」
    「どんな一年にしたいですか?」
    学校や塾や雑誌のアンケートに答えるそれぞれの中学生たちが主人公の短いお話。そんなこと聞かれても、とか、正直に書けるわけない、って思いつつも自問自答が頭の中を駆け巡ります。今の自分、これからの自分、理想と現実、友だち関係や恋愛のこと。彼らが出した答に共感したり、また振り返って自問自答したり。

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    2017年09月07日
  • 透きとおった糸をのばして

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    一気に読んだ。
    中2の女の子の日々。
    大学生の従姉とその友人と3人で暮らすという考えづらい状況。
    中学校での親友とのすれ違いは現実にもありそうで切なくつらかったが、そのぶん主人公が少しずつ成長していく様は頼もしく感じた。
    解説のあさのあつこさんの文がおもしろい。
    ほんのり未来を感じさせつつなんとなく終わるこの感じが、最近読んだな、と思い出してみたら同じ草野たきさんの『ハーブガーデン』だった。

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    2017年09月02日
  • ハッピーノート

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    小6の聡子の塾や学校や家での人間関係にもやもやするはなし。最後は頼りないと思っていた母が仕事に就いて聡子は見直す。まあまあハッピーエンド。

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    2017年04月08日
  • Q→A

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    中学3年生の男女5人が、様々なシーンで回答を求められたアンケートに答えを書く過程で、自分を見つめ直す。
    本当に自分が求めているものは何か、自分は何に悩んでいるのか、一つ一つにいろいろ考えて回答していく。
    不登校になった自分。友達との関係に傷つく自分。好きな彼女にフラらえる自分。Q&Aで、それぞれの本当の回答を導き出していく。前向きな中学生群像。

    読後感は悪くないんだけど、こんなアンケートを中学生にする学校や塾ってどう??
    不登校から意を決して登校してきた女子に、保健室で「このアンケート書いてて」と言って、一人にしてしまう教師って…?その質問の最初が「学校に来たくなかった理由を教えてください」

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    2016年11月14日
  • Q→A

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    ネタバレ

     背が高く痩せていて太れないことに悩む朝子、バレーボールに賭けているが背が低いことがコンプレックスの征児、太っている自分が嫌になった雅恵、自分らしくいられる場所を探す由里、付き合っている彼女に振りまわされることが幸せな義巳。中学三年生それぞれのありがちで、でも彼ら自身には切ない悩みが素直に綴られている。 
    *対象とする読者に対して建設的で健全。

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    2016年09月19日
  • グッドジョブガールズ

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    あかりのお母さんは病気で死んでしまっていた。お父さんと二人暮しだけど、お父さんには恋人がいるらしい。
    由香の家は親が離婚していて、お母さんと暮らしているけど、父親が養育費をたくさん払ってくれて、由香はヴァイオリンのレッスンを頑張っている。
    桃子は美人でモテるけど、空手一筋。誰とも付き合うつもりはない。

    三人はフツーじゃない。でも、お互いを干渉せず、ベタベタ気を使い合う関係ではなく、悪友としていつも一緒にいる。家族の悩みも恋の悩みも打ち明けないドライで気軽な関係。
    そんな三人が、小学校最後の思い出作りにチアダンスをする事に決めた。でも、三人の気持ちにズレが出てきて、チアダンスもうまくいくかどう

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    2016年08月07日
  • Q→A

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    ネタバレ

    中学生。受験。恋愛。友達。悩み。体型。短編連作。朝日中学生ウイークリー。中学生たちが主人公で、それぞれに投げかけられる形式的ともいえるQ&Aに答えながら、自分達の悩みに直面していく。みんな、いい子だなぁ。

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    2016年07月19日
  • ハチミツドロップス

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    ネタバレ

    うすかったからすぐ読めた
    ワンピース新刊で締めかな

    中学生の友情と恋愛と家族の事情と

    彼氏に降られるけど強がる姿が切ない

    うすいから読みやすいけどつまってる
    さすが上手いな、草野たき

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    2015年12月31日
  • グッドジョブガールズ

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    ネタバレ

    小学生。友達。家族。チア。友達との距離感。それぞれが違う問題を抱えているのをそれぞれで頑張ろう、という言葉に寂しさを感じるか、温かさを感じるか。読みながら永六輔さんと黒柳徹子さんが以前何かの雑誌で対談していたのを思い出した。「友達は大事になってきますね」「一番仲のいい友達が長生きするとは限らないですから」みたいな感じだった。

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    2015年09月30日
  • グッドジョブガールズ

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    どこかすでに拗らせている小中学生の物語を書くのが上手、草野たきさんは。今回は仲良しでもない、親友でもない、悪友だよね、とそれぞれが言い合う3人組のはなし。
    幼い頃に母親を亡くし父一人子一人で生活しクラスのイケメンに恋心を持ち、父親には若い恋人がいるのかもしれないと悶々するものの、悪友には相談できない、ほんとうは親友が欲しいなと心の中で思うあかり。両親が離婚し父の慰謝料と養育費で常に家にいる母と暮らしながらバイオリンを習いドイツに引っ越すことが決まっている由香。美人でスタイルも良く男の子からたくさんの告白とラブレターをもらうも、振られるの分かっててコクって来るなんてみじめな奴ら、と吐き捨て、げっ

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    2015年08月27日
  • ハチミツドロップス

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    うさぎドロップとかはちみつとクローバーとかと混じっているようなタイトルだと思い借りた本。
    青春恋愛小説だけど、心地よいハチミツドロップスからの脱出を描いている。

    ハチミツドロップスというとどうも善いイメージしかわかないけれど、ここでは「ドロップアウト集団のくせに部活の甘くておいしい部分だけ味わっているやつら」。
    部活動の存在自体が幽霊部員だらけで実質たまり場のようなもの。
    グリーンウッド(魔の巣)も似たようなイメージだったな。

    高校時代にゲームばっかやってないで、こういった恋愛小説読んでいれば俺の人生少しは変わったのかも知れないな...

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    2014年07月20日
  • 透きとおった糸をのばして

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    るう子ちゃんが嫌すぎた。
    帰った時にほっとした。
    知里ちゃんの気持ちにほっとした。
    みんなが繋がっていてほっとした。

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    2014年06月14日
  • 空中トライアングル

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    思春期の子供達の素直になれないもどかしさ。
    私にはもう無い不器用さ。

    登場人物みんながじれったいけど、そんな経験をいっぱいして大人になっていくんだな…と思いました。

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    2014年05月27日
  • リリース

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    中学特有の部活内の関係性だったり家族の問題がリアルだなあと!バスケ部の子たちがみんな良い子だし自分の意志を貫くおばあちゃんがすきです

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    2014年04月12日
  • ハチミツドロップス

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    誰にでも弱さがある
    ソフトボール部のカズ。
    ゆるーくゆるーく活動しているこの部活は、彼女たち部員にとっては憩いの場であり心の拠り所だった。
    ハチミツドロップスとかつての先輩たちが名づけたように、甘い部分だけ。
    しかしその甘い場所はカズの妹が入部したことで変わってしまうのだ。
    そして、上手くいくはずだった彼氏との関係も変化する。

    全然平気!問題なし!気にしてないし!

    空元気だけが虚しく響く。
    大人になってみれば、(自分を客観視してみれば)それは随分と馬鹿げていて、すぐに見破れる程度のものなのだ。
    が、周りにそれを気づかせまいと必死になるのは痛々しいを通り越してけなげにすら見える。
    もちろん自

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    2015年03月18日
  • ハチミツドロップス

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    ボクの机はボクの国(だったかな?)
    中一女子に貸してもらった小説です。小学生の頃「ボクの机はボクの国」(だったかな?)という本を読んで、作品の世界にドップリと浸かったのを思い出しました。
    中学生が読みそうなちょっと甘酸っぱい作品でした。今、その中一女子は宮部みゆきさんの文庫を読んでいます。だんだんと文庫レベルがアップして、「ソクラテスの弁明」に届く日が楽しみです。

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    2015年03月18日
  • 猫の名前

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    ネタバレ

    初読の著者。前回の本が猫視点の話だったので、タイトルが猫だったこれをなんとなく本棚からチョイス。
    児童文学を主に書いてるらしく、文章は読みやすくサクサク読める。
    ただ猫はあんまり関係ない(笑
    女子中学生を主人公に、その友人関係の話。
    軽い感じかと思って読み始めたけど結構重いかな。読後感は良い。

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    2013年07月30日
  • 空中トライアングル

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    小さいころ、やさしかった圭。だから律子は圭が好きだった。
    琢己と圭と3人でなかよくいられることに安心した。
    その裏側には律子の不安定な気持ちや圭と琢己のずるさがあった。
    いま中3の律子は、気が付かないでいたことを知っていき、立ち上がる。

    はじめはたんたんと進んでいくのだけれど
    そのうち引き込まれていく。
    その上り具合がとても心地よかった。
    繊細で壊れやすい心を
    後ずさりしたくなるほど細やかに描いている。

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    2013年05月23日
  • 空中トライアングル

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    あの頃、3人は兄弟姉妹のようにいつも一緒だった。それは運命のトライアングルだと思っていた-。誰もがうらやむような完璧な彼氏、幼なじみの琢己とつきあっている律子。ある時、小学生の頃に引っ越していってしまったもう一人の幼なじみ、圭と会えることになり、律子はうれしくてたまらない。また、あの頃のような3人に、しっかりした琢己とやさしい圭と一緒に遊べたら、そう思っていたけれど・・・。ほろ苦い恋と友情の物語。

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    2013年02月12日