草野たきのレビュー一覧
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先生から頼まれて、自分に会いたいという不登校の子のお見舞いに行ったら「復讐したい」と言われるお話
人は無自覚に誰かを傷つけているんだよなぁ というのがよくわかる
自分の居場所を確保する行為は、誰かをはじき出すという事にも繋がるわけで……
その反面、知らず知らずのうちに誰かの助けになっている事もあるよねぇ
いや、ホントに人間関係って面倒くさいよねぇ
友情を確かめるような行為って往々にしてある
この人だから許してくれると思うようなこと
でも、逆にこの人なら止めてくれるってこともあるよね
タイトルの「猫の名前」はぬいぐるみの猫なんだけど
片方にとっては信頼の証なんだけど、もう一方は重要性に無自覚というか知らないというかの一方通行なところが切ない
ってか、主人公の佳苗は忘れてること多すぎないか? -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の主人公は、三条聡子。中学受験をするために塾に通う小学校6年生です。
<いつも、いっしょにトイレに行って、給食も一緒に食べて、遠足も同じ班。でも、本当の気持ちを伝えあったりしない。嫌いでも好きっていったり、いやでも、いいよっていったりする。この子たちと一緒にいるのはあと半年の辛抱だと思ったりもする。グループは、うざい。うざいんだけど、そこにいないと、一人になってしまう。休み時間とか、給食のときとか、移動教室のときとか、困る。>
聡子が送っているのは、こんな学校生活です。
だから、聡子は塾に通います。塾での聡子は一人です。夏期講習のお昼ご飯を一人で食べながら、聡子は塾っていいなあと思います。学校みたいにどこかのグループに入ってなきゃ困るってことがないからです。塾は、勉強だけしてればいいんです。受験に合格すればいいんです。先生も事務の人も、友達と仲良くしましょうなんて言いません。
塾の後、ミスタードーナツで待ち合わせて、いつも一緒に復習する、霧島くんという気になる男の子もできて、聡子は快適な塾ライフを送る……はずだったのですが。
塾でもやっぱり、思う通りにはいかない人間関係が出てきます。
塾に行ったら、楽しいことがいっぱい待ってると思ったのに。例えば私立の中学に合格したとしても、そこにもまた、あんな子やこんな子がいないとは限らなくて、やっぱりそんな子と仲良くしなきゃいけなくなったりするのかももしれなくて、考えたこともなかったけど、楽しい毎日が待ってるわけではない可能性だって高くて。不安が、胸におしよせて。行くところもなければ、逃げるところもなくて。
聡子の足は、止まってしまいます。
夏期講習の間、聡子の楽しみは、霧島くんとの「ハッピーノート」の交換でした。夏期講習の間、毎日、このノートを交換します。交換日記ではありません。日記みたいなことを書いてもいいけど、目的は苦手科目の克服です。お互いに採点しあって、解説しあって、毎日続けたら、きっと苦手科目が克服できる、そんなノートです。
聡子の苦手科目は社会、霧島くんの苦手科目は漢字です。
苦手科目。
勉強だけしてればいいはずの塾にさえ、聡子は居場所がなくなります。聡子の本当の苦手科目は。
人生の苦手科目。自分は何が苦手で、だからどうしなければならないのかがわかるまでが、一番辛い。わからなくて悩んでいるときは前が見えないから。
悩んでるヒマがあったら、どうすればいいのかを考えたい。
この本には、それを考えるためのヒントがあります。
毎日がなんだかちょっと息苦しい、そんなときに、いいかもしれない本です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ長身で痩せていることにコンプレックスの朝子、低身長がコンプレックスのバレー部の征児、太っていることで恋愛に積極的になれず、そのために不登校になってしまった雅恵、本当の自分をさらけ出せる場所を求めて塾を変えた由里、かわいい彼女に振り回さっれっぱなしの義巳。中学3年生の彼らが、それぞれアンケートに回答しながら自分のこれまでを回想する。受験を前にした不安、クラスでの人間関係、自分のキャラの出し方、親との距離の取り方、等々……、オムニバス形式で思春期の葛藤を描く。
痩せているのが嫌な子もいれば太っていて悩んでいる子もいる。なんてことないことでも「悩むのが仕事」のティーンエイジャーの気持ちに寄り添う作品なのでしょう。
ただ一つ笑ってしまったのは、「理解のある父親」が息子にエロ本をプレゼントしてきたところ。隠し場所までアドバイスして。素直に受け取らない彼を父親は興味の対象が女性ではないと勘違いしてしまった。
その前には、憧れのバレーボールのエースアタッカー(男子)からバレンタインチョコとともに告白の手紙を受け取って辟易していたというから、最近の男の子は大変だ。
難易度は高学年程度ですが、内容を考えると中学生の方が理解しやすいでしょう。 -
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中学3年生の男女5人が、様々なシーンで回答を求められたアンケートに答えを書く過程で、自分を見つめ直す。
本当に自分が求めているものは何か、自分は何に悩んでいるのか、一つ一つにいろいろ考えて回答していく。
不登校になった自分。友達との関係に傷つく自分。好きな彼女にフラらえる自分。Q&Aで、それぞれの本当の回答を導き出していく。前向きな中学生群像。
読後感は悪くないんだけど、こんなアンケートを中学生にする学校や塾ってどう??
不登校から意を決して登校してきた女子に、保健室で「このアンケート書いてて」と言って、一人にしてしまう教師って…?その質問の最初が「学校に来たくなかった理由を教えてください」って、直球だけどアリ??
そのほかも、懸賞のアンケートはともかくとして、いろいろありえないように思うのですが…。
そんなこんなで、ちょっと消化不良な部分もありました。 -
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あかりのお母さんは病気で死んでしまっていた。お父さんと二人暮しだけど、お父さんには恋人がいるらしい。
由香の家は親が離婚していて、お母さんと暮らしているけど、父親が養育費をたくさん払ってくれて、由香はヴァイオリンのレッスンを頑張っている。
桃子は美人でモテるけど、空手一筋。誰とも付き合うつもりはない。
三人はフツーじゃない。でも、お互いを干渉せず、ベタベタ気を使い合う関係ではなく、悪友としていつも一緒にいる。家族の悩みも恋の悩みも打ち明けないドライで気軽な関係。
そんな三人が、小学校最後の思い出作りにチアダンスをする事に決めた。でも、三人の気持ちにズレが出てきて、チアダンスもうまくいくかどうか。
家庭の事に、友達とのこと、自分のやりたいこと…三人の成長物語。 -
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どこかすでに拗らせている小中学生の物語を書くのが上手、草野たきさんは。今回は仲良しでもない、親友でもない、悪友だよね、とそれぞれが言い合う3人組のはなし。
幼い頃に母親を亡くし父一人子一人で生活しクラスのイケメンに恋心を持ち、父親には若い恋人がいるのかもしれないと悶々するものの、悪友には相談できない、ほんとうは親友が欲しいなと心の中で思うあかり。両親が離婚し父の慰謝料と養育費で常に家にいる母と暮らしながらバイオリンを習いドイツに引っ越すことが決まっている由香。美人でスタイルも良く男の子からたくさんの告白とラブレターをもらうも、振られるの分かっててコクって来るなんてみじめな奴ら、と吐き捨て、げっぷはするわ口は悪いわ男の子みたいなショートカットで空手を習い、母親が傷つくからという理由で顔に自傷する桃子。それぞれがかかえる闇と闘いながら小学校最後の思い出づくりという名目で、悪友3人がやるにはらしくなさすぎるチアリーダーをはじめることになる――。
という物語です。ラストもちょっとひねくれていて、かわいい。でもいまどきの小学生ってこんなにおませさんなのかなぁとも思ったりしながら楽しく読ませていただきました。 -
Posted by ブクログ
うさぎドロップとかはちみつとクローバーとかと混じっているようなタイトルだと思い借りた本。
青春恋愛小説だけど、心地よいハチミツドロップスからの脱出を描いている。
ハチミツドロップスというとどうも善いイメージしかわかないけれど、ここでは「ドロップアウト集団のくせに部活の甘くておいしい部分だけ味わっているやつら」。
部活動の存在自体が幽霊部員だらけで実質たまり場のようなもの。
グリーンウッド(魔の巣)も似たようなイメージだったな。
高校時代にゲームばっかやってないで、こういった恋愛小説読んでいれば俺の人生少しは変わったのかも知れないな...