あらすじ
律子が一つ年上の幼なじみで、誰もがうらやむ彼氏、琢己とつきあうようになってちょうど一年になる。そんなある日、琢己の口から、小学生の時に引っ越して行ってしまったもう一人の幼なじみ、圭が琢己と同じ高校に通っていることを知らされる。圭の彼女と一緒に皆で久しぶりに会おうという琢己の提案に素直に喜ぶ律子だったが……。
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女の子のお話。当たり前に、順調に進んでいた毎日が、ちょっとしたことでつまずいて崩れていきます。「友だち」と「友だちっぽい」もの。「恋」と「恋のようなもの」。そして家族。思い出の中に未来を求めようとしても思い出は過去のもの。未来がほしければ、本音と努力が必要。せつない。酸っぱくって苦しいけれど、暖かい気持ちになりました。また時間を置いてもう一度読みたいなと思わせられる一冊です。
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すごい、ものすごいチクチクする物語だった。
あなたと友達じゃない。
これは本性じゃなくて偽りだよ
キミに優しくしてたのはあいつがそれを不快に思うから
いなくなって清々した
好き、嫌い、友達、恋愛、幼馴染、離婚、引越し、再会、あの頃、そして今。
意地悪いなと思うけどこれが現実にちかいのかな。綺麗事なんだろうね。思い出は美化され、過大される。いろんな意味でも。
ふらふらとしてる律子は一般の女の子像にとても近い。完璧なタクミと、美しく優しいケイ。律子に優しくしてたのはタクミが悔しがるからだよ、とケイに言われる。恐ろしい。
子役上がりのクラスメイトヒロミに律子のこと友達だなんて思ったことないし、律子だってそうでしょ。律子はわたしのファンなだけ、とか
受験生。15歳。あの頃のわたし。ぐらんぐらんな時期。ラストのヒロミとの友達になろうで締めてくれてすごく救われた。よかった、良かった。
すごいリアルな15歳の物語
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読み始めて、ティーン向けの恋愛小説かと思ったら、いい感じに騙された。14くらいの「ふつう」女子にお勧め。
腐な人には、まったく通じない種類^^;)))かな?
友達、恋人。
私たちの中には言葉が先に入ってくる。
そしてたいてい言葉があることで満足して、満たされたつもりになって日々を過ごしていく。
やがてある時、言葉と実質の違いに気づき始めて戸惑うんだ。
いろんな感情の一つ一つと、いやでも向き合わなくちゃいけない時が来る。(それに気づかないまま大人になる人も多いよな)
ああ、思春期!!!
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薄い膜を張った内側は安全だけど、本当の事はわからないよね。怖くても動かなきゃいけないこと、知ろうとしなければいけないこと。
律の事なかれ主義が自分とちょっと似ていた。みんなそれぞれの思いを抱えながらいる。ヤングアダルトだと気を緩めていたけれど、いろいろ考えさせられてしまった。
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主人公は見えていなかったもの、見えていても今の関係を壊したくなくて見て見ぬふりをしていたもの(人間関係)にぶつかっていく。
彼女なりの成長がよかった。
本当の友だちがいないと悩んでいる人はたくさんいると思う。
主人公が親友と思いたい子に、他に親友がいるというシュチュエーションには、私にも同じような思い出があり、共感できた。
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重いテーマではないけれど、恋愛や友情は中学生にとってはいちばん大事な問題。分かる分かると思いながら読みました。
いちばんの親友と思ってる友だちが、自分のことはいちばんとは思ってくれていないっていうのは結構へこむよなーとか。
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女の子のお話です。
当たり前に、順調に進んでいた毎日が、ちょっとしたことでつまずいて崩れていきます。
「友だち」と「友だちっぽい」もの。
「恋」と「恋のようなもの」。そして家族。
思い出の中に未来を求めようとしても思い出は過去のもの。
未来がほしければ、本音と努力が必要。
せつないですね。
酸っぱくって苦しいけれど、暖かい気持ちになりました。
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思春期の子供達の素直になれないもどかしさ。
私にはもう無い不器用さ。
登場人物みんながじれったいけど、そんな経験をいっぱいして大人になっていくんだな…と思いました。
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小さいころ、やさしかった圭。だから律子は圭が好きだった。
琢己と圭と3人でなかよくいられることに安心した。
その裏側には律子の不安定な気持ちや圭と琢己のずるさがあった。
いま中3の律子は、気が付かないでいたことを知っていき、立ち上がる。
はじめはたんたんと進んでいくのだけれど
そのうち引き込まれていく。
その上り具合がとても心地よかった。
繊細で壊れやすい心を
後ずさりしたくなるほど細やかに描いている。
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あの頃、3人は兄弟姉妹のようにいつも一緒だった。それは運命のトライアングルだと思っていた-。誰もがうらやむような完璧な彼氏、幼なじみの琢己とつきあっている律子。ある時、小学生の頃に引っ越していってしまったもう一人の幼なじみ、圭と会えることになり、律子はうれしくてたまらない。また、あの頃のような3人に、しっかりした琢己とやさしい圭と一緒に遊べたら、そう思っていたけれど・・・。ほろ苦い恋と友情の物語。