草野たきのレビュー一覧
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恋、勉強、受験、友だち付き合い、見た目のコンプレックス…中学生たちの日々の悩みがオムニバス形式で語られる。
中3という受験を控えた思春期真っ只中の子どもたちが、”アンケートに答える”ことをきっかけにそれぞれが抱える想いと向き合い、悩み、考える。中学生視点で物語はすすみ、前半でQというかたちで悩みが語られ、後半ではAとして、卒業を目前にしてみな自らの悩みに答えを得る。
増田くんのパートがすき。あと波多野さん。リアルな中学生を描いてるけど、コンプレックスを抱えているわりには、みんなやたら前向きな気がした。自分でしっかり答えをみつけているから、みんなすごいなぁいいこだなぁと思う。物語ということで -
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すごい、ものすごいチクチクする物語だった。
あなたと友達じゃない。
これは本性じゃなくて偽りだよ
キミに優しくしてたのはあいつがそれを不快に思うから
いなくなって清々した
好き、嫌い、友達、恋愛、幼馴染、離婚、引越し、再会、あの頃、そして今。
意地悪いなと思うけどこれが現実にちかいのかな。綺麗事なんだろうね。思い出は美化され、過大される。いろんな意味でも。
ふらふらとしてる律子は一般の女の子像にとても近い。完璧なタクミと、美しく優しいケイ。律子に優しくしてたのはタクミが悔しがるからだよ、とケイに言われる。恐ろしい。
子役上がりのクラスメイトヒロミに律子のこと友達だなんて思ったことないし、律 -
Posted by ブクログ
ネタバレ運動部とは名ばかりの、部員不足で試合もせずダラダラお菓子食べながら更衣室でくっちゃべる、甘い蜜だけ吸うドロップアウト集団、ハチミツドロップの異名を持つソフトボール部の名ばかり部長、お調子者のカズ、クールな秀才高橋、竜馬バカの真樹、彼氏が3人いると豪語する後輩の田辺、運動音痴の矢部。
ダラダラだったはずのソフトボール部にカズの妹であり真面目なスポーツ秀才のチカが入部してきて、壊れてしまったシェルターのようなハチミツドロップス。
本心を見せるなんてカッコ悪い。おちゃらけて、楽しくしてるとこしか見せたくない、そんな思春期の女の子たちを緩く守ってくれるシェルターを出て、本音でぶつかり合い、カッコ悪 -
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中学生の明良は母と大学生の兄の3人暮らし。明良が生まれたその日に、父親が事故で亡くなってしまった。
その父の願いや周囲の期待を背負い、父と同じバスケットボール部に入り、父と同じ医者を目指していた明良。しかし、バスケの魅力を体で感じ夢中になっていくうちに、新たな夢が生まれていた。
それでも優しい兄や、女でひとつで自分達を育ててくれた母、親戚のためにその夢は自分の中にひっそりとしまって過ごしていた明良。ところが信頼していた兄に関する「あること」をきっかけに、今までの生活はほころびを見せ、ついに気持ちを爆発させる明良。家族はバラバラになり、バスケに対する情熱も失ってしまう…。
明良は、家族は、バスケ