草野たきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の気持ちを言葉にすることが苦手なしおり。昔、助けてもらった風太くんと話すきっかけがほしい気持ちと、風太くんの姉のまゆかさんへのあこがれから、お小遣いをためて、カチューシャを買うことを決心します。
仲のいい友だちにも遠慮して、気持ちをうまく伝えられないしおりが、カチューシャという目標を持って、少しずつ気持ちを表現できるように変わっていく様子が、丁寧に描かれていました。
ただ、私の勤務する学校では、シュシュもカチューシャも、ケガやトラブルを防止するため、禁止されています。お手伝いをしてお小遣いをあげるというのも、賛否両論あることを考慮すると、学校で児童に薦めるのはためらってしまいます。 -
Posted by ブクログ
先生から頼まれて、自分に会いたいという不登校の子のお見舞いに行ったら「復讐したい」と言われるお話
人は無自覚に誰かを傷つけているんだよなぁ というのがよくわかる
自分の居場所を確保する行為は、誰かをはじき出すという事にも繋がるわけで……
その反面、知らず知らずのうちに誰かの助けになっている事もあるよねぇ
いや、ホントに人間関係って面倒くさいよねぇ
友情を確かめるような行為って往々にしてある
この人だから許してくれると思うようなこと
でも、逆にこの人なら止めてくれるってこともあるよね
タイトルの「猫の名前」はぬいぐるみの猫なんだけど
片方にとっては信頼の証なんだけど、もう一方は重要 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の主人公は、三条聡子。中学受験をするために塾に通う小学校6年生です。
<いつも、いっしょにトイレに行って、給食も一緒に食べて、遠足も同じ班。でも、本当の気持ちを伝えあったりしない。嫌いでも好きっていったり、いやでも、いいよっていったりする。この子たちと一緒にいるのはあと半年の辛抱だと思ったりもする。グループは、うざい。うざいんだけど、そこにいないと、一人になってしまう。休み時間とか、給食のときとか、移動教室のときとか、困る。>
聡子が送っているのは、こんな学校生活です。
だから、聡子は塾に通います。塾での聡子は一人です。夏期講習のお昼ご飯を一人で食べながら、聡子は塾っていいな